このページの内容は最新ではありません。最新版の英語を参照するには、ここをクリックします。
日付と時刻の表示形式の設定
個々の date および duration 配列の形式
datetime
、duration
および calendarDuration
配列には、各配列の値の表示を制御する Format
プロパティがあります。datetime 配列を作成するとき、明示的に形式を指定しない限り、MATLAB® グローバル既定 datetime 表示形式が使用されます。Format
プロパティにアクセスして、値を表示または変更するには、ドット表記を使用します。たとえば、datetime
配列 t
の表示形式を既定の形式に設定するには、次のように入力します。
t.Format = 'default'
Format
プロパティを変更しても、表示が変更されるだけで配列内の値は変更されません。たとえば、以下は同じ datetime
値を表現したものです (後の 2 つは時刻の成分を表示しません)。
Thursday, August 23, 2012 12:35:00 August 23, 2012 23-Aug-2012
datetime
、duration
、calendarDuration
の各データ型の Format
プロパティは、入力として様々な形式を受け入れます。
datetime
の表示形式
Format
プロパティは、次の文字ベクトルのいずれかに設定できます。
Format の値 | 説明 |
---|---|
| 既定の表示形式を使用します。 |
| 時刻の成分を表示しない既定の日付表示形式を使用します。 |
既定の形式を変更するには、既定の datetime 形式を参照してください。
あるいは、リテラル テキストとして Unicode® 文字を含むカスタム日付形式を指定できます。次の表に、一般的な表示形式と、ニューヨーク市の 2014 年 4 月 19 日 (土) 午後 9 時 41 分 06 秒の書式設定された出力の例を示します。こうした形式では、ハイフン、スペース、コロンなど、英字以外の ASCII 文字や任意の非 ASCII 文字を使用して、日付フィールドと時間フィールドを区切ることができます。ASCII 文字 A
-Z
および a
-z
をリテラル文字として形式に含めるには、それらを引用符で囲みます。
Format の値 | 例 |
---|---|
'yyyy-MM-dd' | 2014-04-19 |
'dd/MM/yyyy' | 19/04/2014 |
'dd.MM.yyyy' | 19.04.2014 |
'yyyy年 MM月 dd日' | 2014年 04月 19日 |
'MMMM d, yyyy' | 4 月 19, 2014 |
'eeee, MMMM d, yyyy h:mm a' | 土曜日, 4 月 19, 2014 9:41 午後 |
'MMMM d, yyyy HH:mm:ss Z' | 4 月 19, 2014 21:41:06 -0400 |
'yyyy-MM-dd''T''HH:mmXXX' | 2014-04-19T21:41-04:00 |
有効なシンボリック識別子の詳細なリストは、datetime 配列の Format
プロパティを参照してください。
メモ
datetime
が受け入れる文字識別子は、関数 datestr
、datenum
および datevec
が使用するものとは異なります。
duration
の表示形式
duration を、小数部を含む 1 つの数値として表示するには (1.234 時間など)、次のいずれかの文字ベクトルを指定します。
Format の値 | 説明 |
---|---|
'y' | 正確な固定長の年数。固定長の 1 年は 365.2425 日と等しくなります。 |
'd' | 正確な固定長の日数。固定長の 1 日は 24 時間と等しくなります。 |
'h' | 時間数 |
'm' | 分の値 |
's' | 秒数 |
表示される小数部の桁数を指定するには、関数 format
を使用します。
デジタル タイマーの形式で期間を表示するには、次のいずれかの文字ベクトルを指定します。
'dd:hh:mm:ss'
'hh:mm:ss'
'mm:ss'
'hh:mm'
さらに、文字 S
を最大 9 個追加することにより、秒の小数部を最大 9 桁表示できます。たとえば、'hh:mm:ss.SSS'
は duration 値のミリ秒を 3 桁表示します。
Format
プロパティを変更しても、表示が変更されるだけで配列内の値は変更されません。
calendarDuration
の表示形式
calendarDuration
配列の Format
プロパティを、y
、q
、m
、w
、d
および t
をこの順序で含むことができる文字ベクトルとして指定します。この形式には、m
、d
、および t
が含まれなければなりません。
次の表に、文字が表す日付と時刻の成分を説明します。
文字 | 単位 | 必須 |
---|---|---|
y | 年 | いいえ |
q | 四半期 (3 か月の倍数) | いいえ |
m | 月 | はい |
w | 週 | いいえ |
d | 日 | はい |
t | 時間 (時、分、秒) | はい |
小数点の秒数として表示される桁数を指定するには、関数 format
を使用します。
日付または時刻の成分の値がゼロの場合は、表示されません。
Format
プロパティを変更しても、表示が変更されるだけで配列内の値は変更されません。
既定の datetime
形式
明示的な表示形式なしで作成された datetime
配列の表示を制御するために、既定の形式を設定できます。これらの形式は、datetime
配列の Format
プロパティを 'default'
または 'defaultdate'
に設定した場合にも適用されます。既定の設定を変更すると、既定の形式を使用するように設定された datetime
配列は、自動的に新しい設定を使用して表示されます。
既定の形式に対する変更は、MATLAB セッション間にわたって存続します。
既定の形式を指定するには次のように入力します。
datetime.setDefaultFormats('default',fmt)
fmt
は、上記の配列 datetime
の Format
プロパティに対して記述される文字 A
-Z
および a
-z
で構成される文字ベクトルです。以下に例を示します。 datetime.setDefaultFormats('default','yyyy-MM-dd hh:mm:ss')
さらに、時刻の成分なしで作成された datetime の既定の形式も指定できます。以下に例を示します。
datetime.setDefaultFormats('defaultdate','yyyy-MM-dd')
既定の形式および既定の日付のみの形式を出荷時の既定値にリセットするには、次のように入力します。
datetime.setDefaultFormats('reset')
また、既定の形式は [基本設定] ダイアログ ボックスで設定することもできます。詳細については、コマンド ウィンドウ基本設定の設定を参照してください。