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Python 用の MATLAB エンジン API のインストール

Python® 用の MATLAB® エンジン API を使用することで、Python 環境内から MATLAB 関数を呼び出し、MATLAB コマンドを実行できます。MATLAB エンジンを使用するには、サポートされているバージョンの Python がマシンにインストールされている必要があり、Python 用の MATLAB エンジン API を Python パッケージとしてインストールする必要があります。

構成の確認

Python が既にインストールされている場合は、MATLAB エンジンでサポートされているバージョンを使用していることを確認してください。オペレーティング システムのプロンプトで「python -V」と入力することで、インストールされている Python のバージョンを確認できます。次に、Versions of Python Compatible with MATLAB Products by Release ページを確認して、Python バージョンがご使用の MATLAB リリースと互換性があるかどうかを判別します。

さらに、Python の 64 ビット バージョンを使用していることを確認してください。MATLAB のアーキテクチャと一致させるために、Python の 64 ビット バージョンが必要です。使用している Python のバージョンが 32 ビットなのか 64 ビットなのかをテストするには、次のコードを Python プロンプトで入力します。このコードは、バージョンが 64 ビットの場合は True を返し、バージョンが 32 ビットの場合は False を返します。

import sys 
print(sys.maxsize > 2**32)

Python をまだインストールしていない場合、または別のバージョンが必要な場合は、Python を使用するためのシステムの構成を参照してください。

Python 用の MATLAB エンジン API をインストールする方法

MATLAB では、Python 用の MATLAB エンジン API をインストールするためのさまざまな方法が用意されています。

MATLAB からのインストール

MATLAB エンジンは MATLAB から直接インストールできます。MATLAB を起動し、次のコマンドを実行します。

システムMATLAB コマンド

Windows®

cd (fullfile(matlabroot,"extern","engines","python"))
system("python -m pip install .")

Linux® および macOS

cd (fullfile(matlabroot,"extern","engines","python"))
system("python3 -m pip install .")

オペレーティング システムからのインストール

あるいは、オペレーティング システムのプロンプトから MATLAB エンジンをインストールすることもできます。まず、Python 用の MATLAB エンジン API のフォルダーのパスが必要です。このフォルダーを見つけるには、MATLAB を起動し、コマンド ウィンドウに「matlabroot」と入力します。次に、次のコマンドの matlabroot を、MATLAB から返されたパス値に置き換えます。

オペレーティング システムのプロンプトから install コマンドを実行するための十分な権限があることを確認します。Windows では、必要に応じて、[管理者として実行] オプションを指定してコマンド プロンプトを開きます。

システムシステム コマンド

Windows

cd "matlabroot\extern\engines\python"
python -m pip install .

Linux および macOS

cd "matlabroot/extern/engines/python"
python3 -m pip install .

Python Package Index からのインストール

あるいは、Python Package Index (PyPI) から MATLAB エンジンをインストールすることもできます。他のインストール オプションとは異なり、先に Python 用の MATLAB エンジン API のフォルダーに移動する必要はありません。PyPI からインストールするには、オペレーティング システムのプロンプトで次のコマンドを実行します。

python -m pip install matlabengine 
このコマンドにより、Python Package Index で入手可能な Python 用の MATLAB エンジン API の最新バージョンがインストールされます。MATLAB の最新リリースを使用していない場合は、ご使用のリリースと互換性のある MATLAB エンジンのバージョンを指定する必要があります。Python 用の MATLAB エンジン API の PyPI のページを使用して、MATLAB エンジンの互換性のあるバージョンを判別できます。[Release history] タブから、各 MATLAB エンジン リリースの [Required MathWorks Products] セクションを確認します。

Python 用の MATLAB エンジン API をインストールする場所

MATLAB、オペレーティング システム、または Python Package Index からインストールでき、Python インタープリターの下の既定の場所、既定ではない別の場所、またはバーチャル環境にインストールできます。既定では、インストーラーは Python 用の MATLAB エンジン API を matlabroot/extern/engines/python フォルダー内にビルドします。インストーラーは既定の Python フォルダー内に MATLAB エンジンをインストールします。"MATLAB からのインストール""オペレーティング システムからのインストール"、または "Python Package Index からのインストール" の各セクションのインストール方法を使用した場合、MATLAB エンジンは既定の場所にビルドおよびインストールされます。

setup.py を使用した既定以外のフォルダーへのインストール

既定のインストール フォルダーに対する書き込み権限がない場合、または MATLAB エンジンを別のフォルダーにインストールする場合は、別の場所を指定できます。

エンジンを既定以外のフォルダー "builddir" にビルドしてインストールするには、オペレーティング システムのプロンプトから次のコマンドを実行します。

cd "matlabroot/extern/engines/python"
python setup.py build --build-base="builddir"
Python パッケージの検索パスに "builddir" を含めるには、"builddir"PYTHONPATH 環境変数に追加します。

Python Package Index を使用した既定以外のフォルダーへのインストール

エンジンを既定以外のフォルダー "installdir" にインストールするには、オペレーティング システムのプロンプトから次のコマンドを実行します。このインストール方法では、Python Package Index を使用します。

python -m pip install --target installdir matlabengine

Python パッケージの検索パスに "installdir" を含めるには、"installdir"PYTHONPATH 環境変数に追加します。

バーチャル環境へのインストール

バーチャル環境に Python 用の MATLAB エンジン API をインストールできます。バーチャル環境で Python 用の MATLAB エンジン API をインストールする詳細な手順については、MATLAB Answers™ の記事 Use the MATLAB Engine API for Python with a Virtual Environment を参照してください。Python バーチャル環境の詳細については、Python チュートリアルの Virtual Environments and Packages を参照してください。インストール コマンドを実行する前に、バーチャル環境をアクティブにする必要があります。

Python での MATLAB エンジンの起動

Python 用の MATLAB エンジン API のパッケージをインポートし、MATLAB エンジンを起動するには、Python プロンプトから次のコマンドを実行します。

import matlab.engine
eng = matlab.engine.start_matlab()

詳細については、Python 用 MATLAB エンジンの起動と停止を参照してください。

参考

トピック

外部の Web サイト