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labelvolshow

(削除予定) ラベル付きボリュームの表示

labelvolshow は将来のリリースで削除される予定です。代わりに、関数 viewer3d および volshow を使用してください。詳細については、互換性の考慮事項を参照してください。

説明

labelvolshow オブジェクトは、ラベル付きボリューム データを表示し、表示の外観を変更できるようにします。強度ボリュームをラベル付きボリュームに組み込み、両方のボリュームを同時に表示できます。

作成

説明

labelvolshow(L) は、Figure に 3 次元ラベル付きボリューム L を表示します。

labelvolshow(L,V) は、3 次元ラベル付きボリューム L と 3 次元強度ボリューム V を Figure に表示します。LV は同じサイズでなければなりません。

labelvolshow(___,Name,Value) は、ボリュームの可視化を制御する プロパティ を設定する 1 つ以上の名前と値のペアを使用します。各プロパティ名を引用符で囲みます。

例: labelvolshow(L,V,"BackgroundColor","w","VolumeThreshold",0.2) は、Figure に 3 次元ラベル付きボリューム L およびグレースケール ボリューム V を白い背景色で表示します。値が 0.2 より小さい V のピクセルはすべて、完全に透明になります。

h = labelvolshow(___) は、ボリュームの可視化を制御するために使用できるプロパティを持つ labelvolshow オブジェクト h を返します。前のいずれかの構文の入力引数を使用します。

入力引数

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ラベル付きボリューム。3 次元数値配列として指定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32 | categorical

強度ボリューム。ラベル付きボリューム L と同じサイズの 3 次元数値配列として指定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | uint8 | uint16 | uint32 | logical

プロパティ

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背景色。RGB 3 成分、色の名前、または色の省略名として指定します。

RGB 3 成分を使用すると、任意の色を指定できます。RGB 3 成分は、色の赤、緑、青の成分の強度を指定する 3 つの要素から成る行ベクトルです。強度は [0, 1] の範囲でなければなりません。

いくつかの一般的な色については、色の名前を string スカラーまたは文字ベクトルとして指定できます。次の表に、名前付きの色のオプション、およびそれと等価な RGB 3 成分を示します。

色の名前省略名RGB 3 成分外観
"red""r"[1 0 0]

A rectangle colored pure red

"green""g"[0 1 0]

A rectangle colored pure green

"blue""b"[0 0 1]

A rectangle colored pure blue

"cyan" "c"[0 1 1]

A rectangle colored pure cyan

"magenta""m"[1 0 1]

A rectangle colored pure magenta

"yellow""y"[1 1 0]

A rectangle colored pure yellow

"black""k"[0 0 0]

A rectangle colored black

"white""w"[1 1 1]

A rectangle colored white

以下に、MATLAB® がさまざまなタイプのプロットで使用する既定の色の RGB 3 成分を示します。

RGB 3 成分外観
[0 0.4470 0.7410]

A rectangle colored medium blue

[0.8500 0.3250 0.0980]

A rectangle colored reddish-orange

[0.9290 0.6940 0.1250]

A rectangle colored dark yellow

[0.4940 0.1840 0.5560]

A rectangle colored dark purple

[0.4660 0.6740 0.1880]

A rectangle colored light green

[0.3010 0.7450 0.9330]

A rectangle colored light blue

[0.6350 0.0780 0.1840]

A rectangle colored dark red

例: "BackgroundColor","r"

例: "BackgroundColor","green"

例: "BackgroundColor",[0 0.4470 0.7410]

カメラの位置または視点。[x y z] 形式の 3 要素ベクトルとして指定します。このベクトルは、カメラの位置の座標軸座標を定義します。その点を視点として座標軸が表示されます。カメラは "視点" 軸に沿った向きになります。視点軸はカメラの位置とカメラのターゲットを結ぶ直線です。CameraPosition プロパティを変更すると、ボリュームを表示する点が変化します。詳細については、カメラ グラフィックス用語を参照してください。ボリュームを対話形式で回転させると、このプロパティの値が変化します。

上方向を定義するベクトル。[x y z] 形式の 3 要素ベクトルとして指定します。既定では、labelvolshow は z 軸を上方向 ([0 0 1]) として定義します。詳細については、カメラ グラフィックス用語を参照してください。ボリュームを対話形式で回転させると、このプロパティの値が変化します。

カメラのターゲットとして使用する点。[x y z] 形式の 3 要素ベクトルとして指定します。カメラは "視点" 軸に沿った向きになります。視点軸はカメラの位置とカメラのターゲットを結ぶ直線です。詳細については、カメラ グラフィックス用語を参照してください。

視野。範囲 [0, 180) のスカラー角度として指定します。角度が大きいほど、視野が広くなります。また、角度が大きいほど、シーン内でオブジェクトが小さく表示されます。詳細については、カメラ グラフィックス用語を参照してください。

ボリュームの対話性。true (1) または false (0) を指定します。true (既定の設定) の場合、マウスのスクロール ホイールを使用してラベル付きボリュームを拡大および縮小したり、ボリュームをクリック アンド ドラッグして回転させたりできます。回転およびズームは CameraTarget で指定される値に関して実行されます。この値が false の場合、ボリュームに対する対話型の操作はできません。

ラベルの色。範囲 [0, 1] の値をもつ numLabels 行 3 列の数値行列として指定します。numLabels はラベル付きボリューム内のラベルの数です。既定では、labelvolshow はランダムなカラーマップを使用してラベルの色を指定します。

ラベルの不透明度。範囲 [0, 1] の値をもつ numLabels 行 1 列の数値ベクトルとして指定します。numLabels はラベル付きボリューム内のラベルの数です。既定では、ラベル 0 以外のラベルはすべて不透明です (1)。複数のボリュームが一緒に組み込まれている場合、LabelOpacity はサポートされません。

この プロパティ は読み取り専用です。

ラベル値。numLabels 行 1 列の数値ベクトルとして指定します。numLabels はラベル付きボリューム内のラベルの数です。

ラベルの可視性。numLabels 行 1 列の logical ベクトルとして指定します。numLabels はラベル付きボリューム内のラベルの数です。既定では、ラベル 0 以外のラベルはすべて表示されます (true)。

labelvolshow オブジェクトの親。uipanel または figure のハンドルとして指定します。親を指定しない場合、labelvolshow オブジェクトの親は gcf です。

ボリュームを再スケーリングするために使用する倍率。1 行 3 列の正の数値ベクトルとして指定します。配列内の値は、x、y、および z 方向に適用される倍率に対応します。

強度ボリュームの表示。true (1) または false (0) として指定します。値が true の場合、関数はラベル付きボリュームと強度ボリュームの両方を表示します。値が false の場合、関数はラベル付きボリュームのみを表示します。labelvolshow オブジェクトがラベル付きボリュームと強度ボリュームの両方を含んでいる場合、既定の設定は true です。このオブジェクトがラベル付きボリュームのみを含んでいる場合、既定の設定は false です。

ボリュームの不透明度。範囲 [0, 1] の数値として指定します。ラベル付きボリュームと強度ボリュームの両方が一緒に組み込まれている場合、この値はボリューム データの不透明度を定義します。VolumeThreshold の値を上回るすべての組み込みボリューム強度に対して、不透明度は VolumeOpacity です。

ボリューム強度のしきい値。範囲 [0, 1] の正規化された数値として指定します。このしきい値を下回るすべてのボリューム強度に対して、不透明度は 0 です。

オブジェクト関数

setVolume(削除予定) labelvolshow オブジェクト内での新しいボリュームの設定

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脳 MRI のグレースケール イメージを読み取ります。イメージはワークスペース変数 vol に保存されます。

load(fullfile(toolboxdir('images'),'imdata','BrainMRILabeled', ...
    'images','vol_001.mat'));

対応するラベル付きイメージをワークスペース変数 label に読み取ります。

load(fullfile(toolboxdir('images'),'imdata','BrainMRILabeled', ...
    'labels','label_001.mat'));

表示パネルをカスタマイズします。

ViewPnl = uipanel(figure,'Title','Labeled Volume');

ラベル付きボリュームと強度ボリュームを表示します。

h = labelvolshow(label,vol,'Parent',ViewPnl);

強度ボリュームを非表示にします。ラベルのみが表示されます。

h.ShowIntensityVolume = false;

脳 MRI のグレースケール ボリュームを読み取ります。イメージはワークスペース変数 vol に保存されます。

load(fullfile(toolboxdir('images'),'imdata','BrainMRILabeled', ...
    'images','vol_001.mat'));

対応するラベル付きボリュームをワークスペース変数 label に読み取ります。ボリュームには、背景ラベル 0 以外に 3 つのラベルがあります。

load(fullfile(toolboxdir('images'),'imdata','BrainMRILabeled', ...
    'labels','label_001.mat'));

表示パネルをカスタマイズします。

ViewPnl = uipanel(figure,'Title','Labeled Volume');

ラベル付きボリュームを表示します。

h = labelvolshow(label,vol,'Parent',ViewPnl);

背景ではない 1 番目のラベル (2 番目のラベル) を完全に透明にします。背景ではない 2 番目のラベルの色を赤に変更し、背景ではない 3 番目のラベルの色を黄色に変更します。

h.LabelOpacity(2) = 0;
h.LabelColor(3,:) = [1 0 0];
h.LabelColor(4,:) = [1 1 0];

バージョン履歴

R2019a で導入

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R2022b: labelvolshow は削除予定

labelvolshow は将来のリリースで削除される予定です。代わりに、関数 viewer3d および volshow を使用してください。関数 viewer3d は、カメラ、背景色、ライティングなど、シーンの特性変更に使用できる Viewer3D オブジェクトを作成します。volshow オブジェクトは、ラベルや、レンダリング スタイル、カラーマップ、透明度マップなどのボリューム データの外観の変更に使用できる Volume オブジェクトを作成します。ラベルおよび強度データを指定して変更するには、Volume オブジェクトの OverlayData プロパティおよび Data プロパティをそれぞれ設定します。

labelvolshow オブジェクトの一部のプロパティ名は、Viewer3D オブジェクトおよび Volume オブジェクトのプロパティ名と異なります。特に、ボリューム ラベルの外観を調整するには、Volume オブジェクトの Overlay プロパティを使用します。詳細については、Viewer3D Properties および Volume Properties を参照してください。

非推奨の使用方法推奨される代替案

この例では、関数 labelvolshow を使用して、ラベル付きボリューム データを表示します。

vol = labelvolshow(labels,volume);

次のコードは等価なコードで、関数 volshow を使用して Volume オブジェクトを作成します。

vol = volshow(volume,OverlayData=labels);

この例では、青色の背景上にラベル付きボリュームを表示し、ラベルの色を指定します。

vol = labelvolshow(labels,volume, ...
    BackgroundColor="b",LabelColor=cmap);

labelvolshow オブジェクトのプロパティを設定して、背景色とラベルの色を変更します。

vol.BackgroundColor = "g";
vol.LabelColor = cmap2;

次のコードは等価なコードで、Viewer3D オブジェクトを使用して背景色を設定し、Volume オブジェクトを使用してラベルの色を設定します。

viewer = viewer3d(BackgroundColor="b");
vol = volshow(V,OverlayData=labels, ...
    OverlayColormap=cmap,Parent=viewer);

Viewer3D オブジェクトのプロパティを設定して背景色を変更し、Volume オブジェクトのプロパティを設定してラベルの色を変更します。

viewer.BackgroundColor = "g";
vol.OverlayColormap = cmap2;