measureIlluminant
テスト チャートを使用したシーンの光源の測定
構文
説明
esfrChart オブジェクトまたは colorChecker オブジェクト
グレー関心領域 (ROI) を自動的に検出する場合は、esfrChart オブジェクトまたは colorChecker オブジェクトを使用します。esfrChart オブジェクトは、Imatest® eSFR テスト チャートの強調版または拡張版をサポートしています[1]。esfrChart オブジェクトは、Calibrite ColorChecker® Classic テスト チャートをサポートしています[2]。
illuminant = measureIlluminant(chart)
テスト チャート イメージ (R2024a 以降)
esfrChart オブジェクトまたは colorChecker オブジェクトでサポートされていないその他のタイプのテスト チャートの場合、テスト チャート イメージを使用します。グレー ROI の位置を特定しなければなりません。
illuminant = measureIlluminant(im,roiPositions)im の位置 roiPositions におけるグレー ROI を使用してシーンの光源を測定します。
illuminant = measureIlluminant(im,roiPositions,InputColorSpace=inputColorSpace)
例
この例では、グレー パッチ ROI を使用して eSFR チャートの光源を測定する方法を示します。その後、eSFR チャートのイメージのホワイト バランスを調整します。
eSFR チャートのイメージを読み取って表示します。このテスト チャートの色空間は sRGB です。
I = imread("eSFRTestImage.jpg");
imshow(I)
関数 rgb2lin を使用してテスト チャートを線形化してから、esfrChart オブジェクトを作成します。
Ilin = rgb2lin(I); chart = esfrChart(Ilin);
線形 RGB 色空間で光源を推定します。光源には、赤と緑の成分より強い青の成分が含まれています。この結果は、青みがかった色調のテスト チャートのイメージと一致します。
illum = measureIlluminant(chart)
illum = 1×3
69.2527 73.5922 80.5141
線形 RGB 色空間でチャート イメージのホワイト バランスを調整します。
Jlin = chromadapt(Ilin,illum,ColorSpace="linear-rgb");ホワイト バランス調整済みイメージを sRGB 色空間に変換し、結果を表示します。ホワイト バランス調整済みイメージは、特に中間のグレー パッチやイメージの背景上で青みがかった色調が少なくなります。
J = lin2rgb(Jlin);
imshow(J)
title("White Balanced Test Chart")
推定された光源を使用して、同様のライティング条件下で取得された他のイメージのホワイト バランスを調整できます。
カスタム テスト チャートのイメージを読み取って表示します。この例では、Imatest eSFR テスト チャートをトリミングし、カスタムのテスト チャート イメージをシミュレートします。
I = imread("RGBColorPatches.jpg");
imshow(I)
グレーのピクセルから成る領域の周囲に ROI を描画します。
numROIs = 1; roiPos = zeros(numROIs,4); for cnt = 1:numROIs hrect = drawrectangle; roiPos(cnt,:) = hrect.Position; end
sRGB 色空間でシーンの光源を測定します。
illum = measureIlluminant(I,roiPos)
illum = 1×3
0.5180 0.5386 0.5827
sRGB 色空間でチャート イメージのホワイト バランスを調整し、結果を表示します。
J = chromadapt(I,illum); imshow(J)
入力引数
出力引数
ヒント
esfrChartオブジェクトおよびcolorCheckerオブジェクトの場合、関数measureIlluminantは、最初に各グレー パッチ ROI の平均強度を計算してから、平均強度の平均を取ることで、光源を計算します。この関数は、各カラー チャネルに対してこの計算を個別に実行します。テスト チャート イメージ
imの場合、関数measureIlluminantは、関数illumgrayを使用して光源を計算します。関数illumgrayの引数percentageを0として指定すると、この測定値には ROI 内のすべてのピクセルが含まれます。イメージのホワイト バランスを調整するには、関数
chromadaptを使用します。
参照
[1] Imatest. "Esfr". https://www.imatest.com/mathworks/esfr/.
[2] Calibrite. "ColorChecker Classic". https://calibrite.com/us/product/colorchecker-classic/.
