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言語固有の識別子と接尾辞のパラメーター
このセクションには、[コンフィギュレーション パラメーター] ダイアログ ボックスの [HDL コード生成] 、 [グローバル設定] ペインにある [クロック設定] セクションのパラメーターが含まれます。これらのパラメーターを使用して、エンティティ、モジュール、パッケージ名の接尾辞およびモジュール名の接頭辞を指定できます。
エンティティ競合の接尾辞
生成されるコードで重複する VHDL® エンティティや Verilog® または SystemVerilog モジュールの名前を解決する文字ベクトルとしてテキストを指定します。
設定
既定の設定: _block
指定された接尾辞を指定することで、VHDL エンティティ、あるいは Verilog または SystemVerilog モジュールの名前の重複を解決します。
たとえば、HDL Coder™ で MyFilter
という名前のエンティティが 2 つ検出された場合、最初のエンティティの名前が MyFilter
、2 番目のエンティティの名前が MyFilter_block
になります。
コマンド ライン情報
プロパティ: EntityConflictPostfix |
型: 文字ベクトル |
値: ターゲット言語の有効な文字ベクトル |
既定の設定: '_block' |
このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param
または makehdl
を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param
を使用します。
たとえば、次のいずれかの方法を使用して sfir_fixed
モデル内の symmetric_fir
サブシステムの HDL コードを生成する際にこのプロパティを指定できます。
プロパティを引数として関数
makehdl
に渡す。makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir', ... 'EntityConflictPostfix','_entity')
hdlset_param
を使用すると、モデルにパラメーターを設定してから、makehdl
を使用して HDL コードを生成できる。hdlset_param('sfir_fixed','EntityConflictPostfix','_entity') makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir')
参考
パッケージの接尾辞
パッケージ ファイル名を形成するために、モデルまたはサブシステム名に付加する文字ベクトルとしてテキストを指定します。
設定
既定の設定: _pkg
設計でパッケージ ファイルが必要な場合にのみ、HDL Coder はこのオプションを適用します。
依存関係
このオプションは、ターゲット言語 ([言語] オプションで指定) が VHDL または SystemVerilog の場合に有効になります。
このオプションは、ターゲット言語 ([言語] オプションで指定) が Verilog であり、[複数ファイルのテスト ベンチ] オプションが選択されている場合に有効になります。
このオプションは、[HDL コーディング標準] が
[業界標準]
に設定されている場合は無視されます。
コマンド ライン情報
プロパティ: PackagePostfix |
型: 文字ベクトル |
値: VHDL パッケージ ファイル名として適切な文字ベクトル |
既定の設定: '_pkg' |
このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param
または makehdl
を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param
を使用します。
たとえば、次のいずれかの方法を使用して sfir_fixed
モデル内の symmetric_fir
サブシステムの HDL コードを生成する際にこのプロパティを指定できます。
プロパティを引数として関数
makehdl
に渡す。makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir', ... 'PackagePostfix','_pkg')
hdlset_param
を使用すると、モデルにパラメーターを設定してから、makehdl
を使用して HDL コードを生成できる。hdlset_param('sfir_fixed','PackagePostfix','_pkg') makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir')
予約語の接尾辞
VHDL、Verilog、または SystemVerilog の予約語である値の名前、接尾辞の値、またはラベルの後に追加するテキストを文字ベクトルとして指定します。
設定
既定の設定: _rsvd
予約語の接尾辞は、VHDL または Verilog の予約語と競合する識別子 (エンティティ、信号、定数、その他のモデル要素) に適用されます。たとえば、生成するモデルに mod
という名前の信号が含まれる場合、HDL Coder は接尾辞 _rsvd
を付加し、mod_rsvd
という名前にします。
コマンド ライン情報
プロパティ: ReservedWordPostfix |
型: 文字ベクトル |
既定の設定: '_rsvd' |
このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param
または makehdl
を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param
を使用します。
たとえば、次のいずれかの方法を使用して sfir_fixed
モデル内の symmetric_fir
サブシステムの HDL コードを生成する際にこのプロパティを指定できます。
プロパティを引数として関数
makehdl
に渡す。makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir', ... 'ReservedWordPostfix','_reserved')
hdlset_param
を使用すると、モデルにパラメーターを設定してから、makehdl
を使用して HDL コードを生成できる。hdlset_param('sfir_fixed','ReservedWordPostfix','_reserved) makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir')
モジュール名の接頭辞
生成される HDL コード内の各モジュールまたはエンティティの名前の接頭辞を指定します。
設定
既定の設定: ''
生成される HDL コード内の個々のモジュールまたはエンティティの名前の接頭辞を指定します。HDL Coder は、生成されたスクリプト ファイルの名前にもこの接頭辞を適用します。
モジュール名の接頭辞は、生成される HDL コードを大きなシステム内で複数回インスタンス化する予定がある場合に、名前の競合を避けるために指定できます。
コマンド ライン情報
プロパティ: ModulePrefix |
型: 文字ベクトル |
既定の設定: '' |
このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param
または makehdl
を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param
を使用します。
内部モジュール myUnit
を含む DUT の myDut
があるとします。次のいずれかの方法を使用して、設計内のモジュールの先頭に接頭辞 unit1_
を付けることができます。
プロパティを引数として関数
makehdl
に渡す。makehdl('myDUT', ... 'ModulePrefix','unit1_')
hdlset_param
を使用すると、モデルにパラメーターを設定してから、makehdl
を使用して HDL コードを生成できる。hdlset_param('myUnit/myDUT','ModulePrefix','unit1_') makehdl('myDUT')
生成されたコードでは、HDL モジュール名は、対応する HDL ファイル名を含む unit1_myDut
と unit1_myUnit
になります。生成されたスクリプト ファイル名にも接頭辞 unit1_
が付きます。
パイプラインの接尾辞
パイプライン方式のブロック実装用に生成された入力または出力パイプライン レジスタの名前に付加する接尾辞を文字ベクトルとして指定します。
設定
既定の設定: '_pipe'
選択されたブロックの入力/出力パイプライン レジスタの生成を指定できます。[パイプラインの接尾辞] オプションで、コードの生成時に HDL Coder により入力または出力のパイプライン レジスタ名に付加する文字ベクトルを定義します。
コマンド ライン情報
プロパティ: PipelinePostfix |
型: 文字ベクトル |
既定の設定: '_pipe' |
このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param
または makehdl
を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param
を使用します。
次のコードのように、パイプライン化された出力実装をモデルの Product ブロックに指定するとします。
hdlset_param('sfir_fixed/symmetric_fir/Product','OutputPipeline', 2)
生成されたパイプラインのレジスタ名に接尾辞 'testpipe'
を付加するには、次のいずれかの方法を使用します。
プロパティを引数として関数
makehdl
に渡す。makehdl(gcb,'PipelinePostfix','testpipe')
hdlset_param
を使用すると、モデルにパラメーターを設定してから、makehdl
を使用して HDL コードを生成できる。hdlset_param(gcs,'PipelinePostfix','testpipe') makehdl('myDUT')
次に示す生成された VHDL コードの抜粋は、2 つのパイプライン ステージを実装する、接尾辞の付いた識別子をもつ PROCESS
コードを示しています。
Product_outtestpipe_process : PROCESS (clk, reset) BEGIN IF reset = '1' THEN Product_outtestpipe_reg <= (OTHERS => to_signed(0, 33)); ELSIF clk'EVENT AND clk = '1' THEN IF enb = '1' THEN Product_outtestpipe_reg(0) <= Product_out1; Product_outtestpipe_reg(1) <= Product_outtestpipe_reg(0); END IF; END IF; END PROCESS Product_outtestpipe_process;