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xilinxsoc

Xilinx SoC ボード上のプロセッサへの接続

R2022a 以降

    説明

    xilinxsoc オブジェクトは、MATLAB® から Xilinx® SoC ボード上のプロセッサへの接続を表します。このオブジェクトを使用して、基本的な Linux® シェル操作を実行したり、MATLAB コマンド ラインで FPGA をプログラムしたり、Xilinx SoC ボード上のプロセッサを通じて FPGA に接続する fpga オブジェクトを作成したりします。

    作成

    説明

    p = xilinxsoc は Xilinx SoC ハードウェア ボードへの接続を作成します。この接続では、指定した Xilinx ボードへの最新の接続の IP アドレスまたはホスト名、ユーザー名、およびパスワードを再利用します。MATLAB を Xilinx ボードに初めて接続する場合は、Xilinx ボードのホスト名または IP アドレス、ユーザー名、およびパスワードを入力します。

    p = xilinxsoc(ipaddress, username, password) は、指定した IP アドレス、ユーザー名、およびパスワードを使用して Xilinx ボードへの接続を作成します。

    p = xilinxsoc(hostname, username, password) は、指定したボードのホスト名、ユーザー名、およびパスワードを使用して Xilinx ボードへの接続を作成します。

    入力引数

    すべて展開する

    ネットワークに接続されている Xilinx ボードの IP アドレス。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。IP アドレスが指定されていない場合、最後に指定された IP アドレスが使用されます。​

    例: '192.168.1.101'

    SSH を介して Xilinx ボードにログインするユーザー名。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。ユーザー名が指定されていない場合、最後に指定されたユーザー名が使用されます。既定のユーザー名は "root" です。

    例: 'root'

    SSH を介して Xilinx ボードにログインする際に使用するパスワード。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。パスワードが指定されていない場合、最後に指定されたパスワードが使用されます。既定のパスワードは "root" です。

    例: 'root'

    ネットワークに接続されている Xilinx ボードのホスト名。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。

    例: 'myhost.mydomain.com'

    出力引数

    すべて展開する

    MATLAB から Xilinx SoC ハードウェア ボード上のプロセッサへの接続。xilinxsoc オブジェクトとして返されます。この接続を使用して、SoC ボードにオンボードで搭載されている FPGA など、ハードウェア ボードおよび接続しているデバイスを操作できます。

    プロパティ

    すべて展開する

    Xilinx ボードのイーサネット ポートの IP アドレスまたはホスト名。

    このプロパティは読み取り専用であり、xilinxsoc オブジェクトの作成後に変更することはできません。

    例: '192.168.1.101'

    データ型: char

    SSH を介して Xilinx ボードにログインするユーザー名。ユーザー名が指定されていない場合、最後に指定されたユーザー名が使用されます。既定のユーザー名は 'root' です。

    例: 'root'

    データ型: char

    オブジェクト関数

    SoC デバイスの操作にはオブジェクト関数を使用します。

    systemRun command in Linux shell on SoC board
    getFileSoC ボードからホスト コンピューターにファイルを転送
    putFileTransfer file from host computer to SoC board
    deleteFileSoC ボードでファイルを削除する
    dirSoC ボードのディレクトリの内容をリスト
    programFPGASoC ボード上のプロセッサで FPGA をプログラムして対応するデバイス ツリーを設定する

    すべて折りたたむ

    Xilinx SoC ボードに接続するためのハードウェア プロセッサ オブジェクトを作成します。このオブジェクトを使用して、SoC ボードで基本的な Linux シェル操作を実行できます。

    Xilinx プロセッサ ハードウェア オブジェクトを作成し、Xilinx SoC ボードに搭載されているプロセッサに接続します。​

    p = xilinxsoc('192.168.1.101', 'root', 'root');

    xilinxsoc オブジェクト関数 system を使用して SoC ボードの Linux シェルで uname コマンドを実行します。

    system(p, 'uname')
    ans =
    
       'Linux'

    Xilinx SoC ボードに接続するためのハードウェア プロセッサ オブジェクトを作成します。このオブジェクトを使用すると、MATLAB コマンド ラインで SoC ボードに搭載されている FPGA をプログラムしたり、SoC ボード上のプロセッサを通じて FPGA に接続する fpga オブジェクトを作成したりできます。

    Xilinx プロセッサ ハードウェア オブジェクトを作成し、Xilinx SoC ボードに搭載されているプロセッサに接続します。​

    p = xilinxsoc('192.168.1.101', 'root', 'root');

    FPGA をプログラムし、xilinxsoc オブジェクト関数 programFPGA を使用して SoC ボード上のプロセッサから対応するデバイス ツリーを設定します。

    programFPGA(p, "myBitstream.bit", "myDeviceTree.dtb");

    デバイス ツリーの詳細については、Generate Device Tree for IP Coreを参照してください。

    関数 fpga を使用して、SoC ボードに搭載されている FPGA に接続します。プロセッサ ハードウェア オブジェクト p を関数 fpga への入力として使用します。

    f = fpga(p);

    バージョン履歴

    R2022a で導入

    参考

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