RAM マッピングのしきい値
ブロック RAM にマッピングする際の最小 RAM サイズを指定する
モデル コンフィギュレーション ペイン: 最適化 / 一般
説明
ブロック RAM にマッピングする際の最小 RAM サイズを指定します。HDL Coder™ では、設計の RAM サイズを指定された RAM マッピングのしきい値と比較することで、FPGA のレジスタと RAM リソースのどちらを使用するかを決定します。
RAM マッピングのしきい値は、次のいずれかを使用して指定できます。
単一の整数。このしきい値のビット サイズを超えるすべての遅延または永続配列が RAM にマッピングされます。
2 つのしきい値を指定する
MxNの形式の string。ここで、Mは遅延の長さ (遅延の場合) または配列サイズ (永続配列変数の場合)、Nはデータ型の語長またはビット幅です。両方のしきい値を設定すると、ターゲット ハードウェアのブロック RAM に効率的にマッピングされない遅延または永続配列が除外されます。詳細については、Specify Minimum RAM Mapping Thresholdを参照してください。
設定
256 (既定の設定)RAM マッピングのしきい値は以下でなければなりません。
0 以上の整数。
MxNの形式の string。ここで、Mは遅延の長さまたは配列サイズ、Nは語長です。
HDL Coder では、このしきい値を使用して、次の要素をレジスタではなくブロック RAM にマッピングするかどうかを決定します。
Delay ブロック
MATLAB Function ブロック内の永続配列
ヒント
このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param または makehdl を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param を使用します。
たとえば、次のいずれかの方法を使用して sfir_fixed モデル内の symmetric_fir サブシステムの HDL コードを生成する際に RAMMappingThreshold を 1024 に設定できます。
プロパティを引数として関数
makehdlに渡す。makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir', ... RAMMappingThreshold=1024)
hdlset_paramを使用すると、モデルにパラメーターを設定してから、makehdlを使用して HDL コードを生成できる。hdlset_param('sfir_fixed',RAMMappingThreshold=1024) makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir')
たとえば、次のいずれかの方法を使用して sfir_fixed モデル内の symmetric_fir サブシステムの HDL コードを生成する際に RAMMappingThreshold を "500x50" (遅延の長さ 500 サイクル、語長 50 ビット) に設定できます。
プロパティを引数として関数
makehdlに渡す。makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir', ... RAMMappingThreshold="500x50")
hdlset_paramを使用すると、モデルにパラメーターを設定してから、makehdlを使用して HDL コードを生成できる。hdlset_param('sfir_fixed', RAMMappingThreshold="500x50"); makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir')
推奨設定
推奨なし。
プログラムでの使用
パラメーター: RAMMappingThreshold |
| 型: 整数、string |
値: 0 以上の整数、MxN の形式の string |
| 既定の設定: 256 |
バージョン履歴
R2012b で導入