乗算器拡張のしきい値
リソース共有の最適化を使用して小さい乗算器を他のより大きい乗算器と共有する
モデル コンフィギュレーション ペイン: 最適化 / リソース共有
説明
リソース共有の最適化を使用して小さい乗算器を他のより大きい乗算器と共有するには、乗算器拡張のしきい値を指定します。このしきい値に最大語長を指定することで、HDL Coder™ では 1 つの乗算器と他の乗算器との共有が拡張されます。たとえば、入力語長の合計が 28 ビットの乗算器があり、その乗算器を入力語長の合計が 34 ビットの別の乗算器と共有する場合は、それぞれの合計ビットを減算し、乗算器拡張のしきい値を少なくともその差と同じ大きさに設定します。この例では差は 6 ビットです。
依存関係
設計内で乗算器を共有するには、次を行います。
[リソース共有] タブで、[乗算器] チェック ボックスが選択されていることを確認する。
DUT サブシステムの [HDL ブロック プロパティ] で [SharingFactor] を指定する。
設定
0 (既定の設定)- 0
乗算器の語長に差はありません。つまり、HDL Coder は同じ語長の乗算器を共有します。
- N。N は 0 より大きい整数。
HDL Coder が他の乗算器と共有するために乗算器を拡張する最大語長。語長の差が N 以下である場合、HDL Coder は語長の異なる乗算器を拡張して共有します。
N を決定するには次のようにします。
共有する乗算器の入力語長の合計を計算します。
少なくともそれぞれの乗算器の入力語長の合計の差と同じ大きさに N を設定します。
ヒント
このプロパティを設定するには、関数 hdlset_param または makehdl を使用します。プロパティの値を表示するには、関数 hdlget_param を使用します。
たとえば、次のいずれかの方法を使用して sfir_fixed モデル内の symmetric_fir サブシステムの HDL コードを生成する際に MultiplierPromotionThreshold 設定を使用できます。
プロパティを引数として関数
makehdlに渡す。makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir', ... 'MultiplierPromotionThreshold',8)
hdlset_paramを使用すると、モデルにパラメーターを設定してから、makehdlを使用して HDL コードを生成できる。hdlset_param('sfir_fixed','MultiplierPromotionThreshold',8) makehdl('sfir_fixed/symmetric_fir')
推奨設定
推奨なし。
プログラムでの使用
パラメーター: MultiplierPromotionThreshold |
| タイプ: 整数 |
| 値: 0 以上の整数 |
| 既定の設定: 0 |
バージョン履歴
R2016b で導入