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hdlsetuphlstoolpath

高位合成 (HLS) ソフトウェアにアクセスするためにシステム環境を設定する

R2022a 以降

説明

hdlsetuphlstoolpath("ToolName","Cadence Stratus HLS","ToolPath",synthesisToolPath,"SimulationToolPath",simulationToolPath) は、Cadence Stratus HLS をサードパーティ製の HLS ツールとしてシステム パスに追加します。これにより、合成ツールのシステム環境変数が設定されます。サポートされている 1 つ以上のサードパーティ製 HLS ツールを HDL Coder™ で使用する場合は、関数 hdlsetuphlstoolpath を使用して構成します。サードパーティ製の HLS ツールを Simulink® Online™ に設定することはできません。

HDL ワークフロー アドバイザーを開く前にツールをシステム パスに追加してください。HDL ワークフロー アドバイザーが既に開いている場合は、合成ツールを現在の HDL ワークフロー アドバイザー セッションに追加を参照してください。HDL ワークフロー アドバイザーは Simulink Online では使用できません。

Cadence Stratus HLS の場合、サポートされるターゲット言語は SystemC です。

hdlsetuphlstoolpath("ToolName","Xilinx Vitis HLS","ToolPath",synthesisToolPath) は、Xilinx Vitis HLS をサードパーティ製の HLS ツールとしてシステム パスに追加します。これにより、合成ツールのシステム環境変数が設定されます。サポートされている 1 つ以上のサードパーティ製 HLS ツールを HDL Coder で使用する場合は、関数 hdlsetuphlstoolpath を使用して構成します。サードパーティ製の HLS ツールを Simulink Online に設定することはできません。

Xilinx Vitis HLS の場合、サポートされるターゲット言語は SynthesizableC++ です。

hdlsetuphlstoolpath("ToolName","SystemC","SystemCIncludePath",systemCIncludePath,"SystemCLibraryPath",systemCLibraryPath) は、SystemC™ ライブラリを設定するためのシステム環境変数を作成します。これらの環境変数は、生成された HLS コードをシミュレートするために MATLAB® で使用されます。

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次のコマンドは、インストールされている Cadence® Stratus HLS の実行可能ファイルを指すように合成ツールのパスを設定します。Cadence Stratus version 23.2 以上がインストール済みでなければなりません。

hdlsetuphlstoolpath("ToolName","Cadence Stratus HLS","ToolPath","/usr/cadence/stratus/bin/",...
 "SimulationToolPath","/usr/cadence/xcel/tools/bin");

MATLAB での Cadence Stratus HLS 合成ツールの設定を確認するには、次のコマンドを使用してツールを起動します。

!stratus_ide

次のコマンドは、インストールされている Xilinx Vitis HLS の実行可能ファイルを指すように合成ツールのパスを設定します。Xilinx Vitis HLS version 2024.1 がインストール済みでなければなりません。

hdlsetuphlstoolpath("ToolName","Xilinx Vitis HLS","ToolPath","C:\Xilinx\Vitis\2024.1\bin");

MATLAB での Vitis HLS 合成ツールの設定を確認するには、次のコマンドを使用してツールを起動します。

!vitis

SystemC 2.3.3 がインストール済みでなければなりません。

Linux® プラットフォームで SystemC ライブラリを設定するには、MATLAB コマンド ウィンドウで次のコマンドを使用します。

hdlsetuphlstoolpath("ToolName","SystemC","SystemCIncludePath",...
"/usr/local/systemc-2.3.3/include","SystemCLibraryPath","/usr/local/systemc-2.3.3/lib-linux64");

Windows® プラットフォームで SystemC ライブラリを設定するには、次のコマンドを使用します。

hdlsetuphlstoolpath("ToolName","SystemC","SystemCIncludePath","C:\systemc-2.3.3\include",...
        "SystemCLibraryPath","C:\systemc-2.3.3\lib\win64\Release");

入力引数

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合成ツールの実行可能ファイルまたはバッチ ファイルの絶対パス。文字ベクトルとして指定します。

例: "/usr/cadence/stratus/bin/"

シミュレーション ツールの実行可能ファイルの絶対パス。文字ベクトルとして指定します。

例: '/usr/cadence/xcelium/tools/bin'

メモ

Cadence Stratus HLS でサポートされるシミュレーション ツールは Xcelium™ です。

SystemC インクルード ファイルの絶対パス。文字ベクトルとして指定します。systemc.h ヘッダー ファイルは、指定された SystemC インクルード ディレクトリに存在する必要があります。

例: '/usr/local/systemc-2.3.3/include'

SystemC ライブラリ ファイルの絶対パス。文字ベクトルとして指定します。Linux の libsystemc.a または Windows ヘッダー ファイルの systemc.lib は、指定された SystemC ライブラリ ディレクトリに存在する必要があります。

例: "/usr/local/systemc-2.3.3/lib-linux64" (Linux)

例: "C:\systemc-2.3.3\lib\win64\Release" (Windows)

メモ

インストール場所に応じて、インクルード ファイルとライブラリ ファイルのパスを変更できます。

ヒント

  • 関数 hdlsetuphlstoolpath によるシステム パスとシステム環境変数の変更は、現在の MATLAB セッションのみが対象になります。MATLAB の起動時にプログラムで hdlsetuphlstoolpath を実行するには、hdlsetuphlstoolpathstartup.m スクリプトに追加します。

バージョン履歴

R2022a で導入

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