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showInstrumentationResults

インストルメント化されたコンパイル済み C コード関数によるログ作成結果

説明

showInstrumentationResults('mex_fcn') は、[インストルメンテーション レポート ビューアー] を開き、インストルメント化された MEX 関数 mex_fcn の呼び出しによる結果を表示します。

レポートの変数と式にマウス ポインターを置くと、ログ情報が表示されます。ログ情報には、指定したオプションに応じて、最小値と最大値、推奨された小数部の長さまたは語長、現在の範囲に対する割合、値が常に 0 または正の整数となるかどうかなどが含まれます。関数 buildInstrumentedMex でこれらを含めるように指定した場合は、ヒストグラムも含められます。[変数] タブの概要テーブルにも同じ情報が表示されます。

showInstrumentationResults を呼び出すと、instrumentation/mex_fcn/html/printable.html という名前のファイルが作成されます。mex_fcn は対応するインストルメント化された MEX 関数の名前です。このファイルを選択すると、Web ベース バージョンの [インストルメンテーション レポート ビューアー] が開きます。このファイルを MATLAB® 内から開くには、ファイルを右クリックして [MATLAB の外部で開く] を選択します。

インストルメント化された mex_fcn が呼び出されていない場合、関数 showInstrumentationResults はエラーを返します。

メモ

関数 showInstrumentationResults のログに記録された結果には、インストルメント化された MEX 関数への今までの呼び出しの結果が累積されています。ログをクリアするには、clearInstrumentationResults を参照してください。

showInstrumentationResults('mex_fcn','-options') は、[インストルメンテーション レポート ビューアー] のインストルメンテーションの結果セクションのオプションを指定します。

showInstrumentationResults mex_fcn および showInstrumentationResults mex_fcn -options は、[インストルメンテーション レポート ビューアー] を開く代替構文です。

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この例では、インストルメント化された MEX 関数を作成し、テスト ベンチを実行してから、ログに記録された結果を表示する方法を示します。

プロトタイプの入力引数を定義します。

n = 128;
x = complex(zeros(n,1));
w = fi_radix2twiddles(n);

インストルメント化した MEX 関数を生成します。-o オプションを使用して、MEX 関数名を指定します。-histogram オプションを使用してヒストグラムを計算します。

buildInstrumentedMex testfft -o testfft_instrumented -args {x,coder.Constant(w)} -histogram

MATLAB® Coder™ ライセンスがある場合は、-coder オプションも追加できます。以下に例を示します。

buildInstrumentedMex testfft -coder -o testfft_instrumented -args {x,w}

関数 fiaccel と同様に、関数 buildInstrumentedMex は MEX 関数を生成します。C コードを生成するには、MATLAB® Coder™ の関数 codegen を使用します。

テスト ファイルを実行し、インストルメンテーションの結果を記録します。関数 showInstrumentedMex を使用してレポートを開きます。シミュレーションの最小値と最大値や 0 または正の整数のステータスを表示するには、レポート内の変数をポイントします。倍精度数に推奨されるデータ型もテーブルで参照できます。

for i=1:20
   y = testfft_instrumented(randn(size(x)),w);
end

showInstrumentationResults testfft_instrumented

instrumentation-report-tb1.png

ヒストグラムの表示を閉じてから、関数 clearInstrumentationResults を使用して結果のログをクリアします。

clearInstrumentationResults testfft_instrumented

別のテスト ベンチを実行し、次に新しいインストルメンテーションの結果を表示します。

for i=1:20
   y = testfft_instrumented(cast(rand(size(x))-0.5,'like',x),w);
end

showInstrumentationResults testfft_instrumented

instrumentation-report-tb2.png

変数のヒストグラムを表示するには、[変数] タブでヒストグラム アイコンをクリックします。

numeric-type-scope-x-tb2.png

ヒストグラムの表示を閉じてから、関数 clearInstrumentationResults を使用して結果のログをクリアします。

clearInstrumentationResults testfft_instrumented

MEX 関数をクリアします。

clear testfft_instrumented

入力引数

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buildInstrumentedMex を使用して作成されたインストルメント化した MEX 関数。

インストルメンテーションの結果のオプション。以下として指定します。

-defaultDT T

double または single データ型入力に推奨される既定のデータ型。ここで、Tnumerictype オブジェクトまたは 'remainFloat' (既定)、'double''single''int8''int16''int32''int64''uint8''uint16''uint32''uint64' のいずれかになります。

int または uint を指定すると、符号属性と語長は、int または uint 値と推奨された小数部の長さになります。

既定値は remainFloat で、この場合データ型は推奨されません。

-nocode

印刷可能なレポートに MATLAB コードを表示しないでください。ログ変数テーブルのみ表示します。このオプションが有効になるのは、-printable オプションと組み合わせた場合のみです。

-optimizeWholeNumbers

シミュレーションの最小/最大値のログにおいて、常に 0 または正の整数であることが示されている変数の語長を最適化します。

-percentSafetyMargin N

シミュレーションの最小/最大値に対する安全余裕。ここで、N はパーセント値を示します。

-printable

印刷可能な HTML レポートを作成し、開きます。レポートはシステム ブラウザーで開きます。

-proposeFL

指定された語長に対する小数部の長さを推奨します。

-proposeWL

指定された小数部の長さに対する語長を推奨します。

バージョン履歴

R2011b で導入

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