DataTypeWorkflow.ProposalSettings
データ型の推奨のための推奨設定オブジェクト
説明
DataTypeWorkflow.ProposalSettings
オブジェクトはモデルにデータ型を推奨する方法に関するプロパティ (既定の浮動小数点データ型と推奨のデータ型に対する安全余裕を含む) を管理します。
作成
説明
propSettings = DataTypeWorkflow.ProposalSettings
は推奨設定オブジェクトを作成します。
プロパティ
DefaultWordLength
— 浮動小数点信号の既定の語長
16
(既定値) | スカラー
浮動小数点信号の既定の語長。スカラーとして指定します。ProposeFractionLength
プロパティを true
に設定するときに、この設定を使用します。
例: propSettings.DefaultWordLength = 16
データ型: double
DefaultFractionLength
— 浮動小数点信号の既定の小数部の長さ
4
(既定値) | スカラー
浮動小数点信号の既定の小数部の長さ。スカラーとして指定します。ProposeWordLength
プロパティを true
に設定するときに、この設定を使用します。
例: propSettings.DefaultFractionLength = 4
データ型: double
ProposeFractionLength
— 指定された語長について小数部の長さを推奨するかどうか
true
(既定値) | false
DefaultWordLength
プロパティで指定された既定の語長について小数部の長さを推奨するかどうか。boolean として指定します。このプロパティを true
に設定すると、自動的に ProposeWordLength
プロパティが false
に設定されます。
例: propSettings.ProposeFractionLength = logical(true)
データ型: logical
ProposeForInherited
— 継承した出力データ型をもつオブジェクトについて固定小数点データ型を推奨するかどうか
true
(既定値) | false
システム内の継承した出力データ型をもつオブジェクトについて固定小数点データ型を推奨するかどうか。boolean として指定します。
例: propSettings.ProposeForInherited = logical(true)
データ型: logical
ProposeForFloatingPoint
— 浮動小数点出力データ型をもつオブジェクトについて固定小数点データ型を推奨するかどうか
true
(既定値) | false
システム内の浮動小数点出力データ型をもつオブジェクトについて固定小数点データ型を推奨するかどうか。boolean として指定します。
例: propSettings.ProposeForFloatingPoint = logical(true)
データ型: logical
ProposeSignedness
— システム内のオブジェクトについて符号属性を推奨するかどうか
true
(既定値) | false
システム内のオブジェクトについて符号属性を推奨するかどうか。boolean として指定します。
符号属性の推奨は、収集した範囲情報およびブロックの制約を基に行われます。厳密に正である信号には符号なしのデータ型が推奨され、精度のビットが追加されます。このプロパティを false
に設定すると、他の制約が存在しない限り、浮動小数点または継承した出力データ型が現在指定されているすべての結果に対して符号付きデータ型が推奨されます。結果が固定小数点の出力データ型を指定している場合、他の制約が存在しない限り、現在指定されているデータ型と同じ符号属性のデータ型が推奨されます。
例: propSettings.ProposeForFloatingPoint = logical(true)
データ型: logical
ProposeWordLength
— 指定された既定の小数部の長さについて語長を推奨するかどうか
false
(既定値) | true
DefaultFractionLength
プロパティの既定の小数部の長さについて語長を推奨するかどうか。boolean として指定します。このプロパティを true
に設定すると、自動的に ProposeFractionLength
プロパティが false
に設定されます。
例: propSettings.ProposeWordLength = logical(false)
データ型: logical
SafetyMargin
— シミュレーションの最小値および最大値に対する安全余裕
0
(既定値) | スカラー
シミュレーションの最小値と最大値に対する安全余裕。スカラーとして指定します。
シミュレーションの最小値と最大値は、このパラメーターが指定する割合によって調整されます。このパラメーターにより、シミュレーション実行から得られる範囲とは異なる範囲を指定できます。
たとえば 55
という値を指定した場合は、55 % 以上大きい範囲を指定することになります。–15
という値を指定した場合は、15 % まで小さい範囲が許されることになります。
例: propSettings.SafetyMargin = 55
データ型: double
UseDerivedMinMax
— データ型の推奨に派生範囲を使用するかどうか
true
(既定値) | false
データ型の推奨に派生範囲を使用するかどうか。boolean として指定します。
例: propSettings.UseDerivedMinMax = logical(true)
データ型: logical
UseSimMinMax
— データ型の推奨にシミュレーション範囲を使用するかどうか
true
(既定値) | false
データ型の推奨にシミュレーション範囲を使用するかどうか。boolean として指定します。
例: propSettings.UseSimMinMax = logical(true)
データ型: logical
オブジェクト関数
addTolerance | 変換されたシステムの数値許容誤差の指定 |
clearTolerances | DataTypeWorkflow.ProposalSettings オブジェクトで指定されたすべての許容誤差をクリア |
showTolerances | システムに対して指定された許容誤差の表示 |
代替方法
DataTypeWorkflow.ProposalSettings
オブジェクトのプロパティは、固定小数点ツールの [設定] メニューからも制御できます。詳細については、固定小数点ツールを参照してください。
バージョン履歴
R2014b で導入
MATLAB コマンド
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コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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