Main Content

setSignal

コード生成とキャリブレーション ファイル (a2l) 生成用のブロック信号データを設定する

R2020b 以降

    説明

    setSignal(myCodeMappingObj,portHandle,Name,Value) は、ブロックの出力端子によって指定されるコード生成とキャリブレーション ファイル (a2l) 生成用の信号を設定します。この関数を使用して、指定されたブロック出力端子をストレージ クラスおよびストレージ クラス プロパティの設定にマッピングします。これらの設定は、C コードを生成するためにコード ジェネレーターによって使用されます。または、対応する信号データ用のキャリブレーション アクセスを設定します。

    この関数は、ルートレベルの Inport ブロックから発生する信号には適用されません。ルートレベルの Inport ブロックから発生する信号については、setInport を参照してください。

    すべて折りたたむ

    モデル ConfigurationRapidPrototypingInterface のモデル コード マッピングで、ルックアップ テーブル ブロック Table1 および Table2D の出力信号のストレージ クラスを ExportedGlobal に設定します。関数 coder.mapping.api.get を呼び出してオブジェクト cm を作成した後で、ルックアップ テーブル ブロックの出力端子へのハンドルを取得します。setSignal を呼び出して、出力信号のストレージ クラスを設定します。

    openExample("ConfigurationRapidPrototypingInterface");
    cm = coder.mapping.api.get("ConfigurationRapidPrototypingInterface");
    lut1_ports = get_param("ConfigurationRapidPrototypingInterface/Table1","PortHandles");
    lut2_ports = get_param("ConfigurationRapidPrototypingInterface/Table2","PortHandles");
    lut1_outPort = lut1_ports.Outport;
    lut2_outPort = lut2_ports.Outport;
    addSignal(cm,[lut1_outPort,lut2_outPort]);
    setSignal(cm,[lut1_outPort,lut2_outPort],StorageClass="ExportedGlobal");
    

    モデル ConfigurationRapidPrototypingInterface のモデル コード マッピングで、ブロックの出力信号のストレージ クラスを Model default に設定します。関数 coder.mapping.api.get を呼び出してオブジェクト cm を作成した後で、コード マッピングでの信号データの端子ハンドルを取得します。setSignal を呼び出して、信号のストレージ クラスを設定します。

    openExample("ConfigurationRapidPrototypingInterface");
    cm = coder.mapping.api.get("ConfigurationRapidPrototypingInterface");
    portHandles = find(cm,"Signals")
    setSignal(cm,portHandles,StorageClass="Model default");
    

    モデル ConfigurationRapidPrototypingInterface のモデル コード マッピングで、ルックアップ テーブル ブロック Table1 および Table2 の出力信号のコード識別子を dout_Table1 および dout_Table2 に設定します。関数 coder.mapping.api.get を呼び出してオブジェクト cm を作成した後で、ルックアップ テーブル ブロックの出力端子へのハンドルを取得します。setSignal を呼び出して、出力信号のコード識別子を設定します。

    openExample("ConfigurationRapidPrototypingInterface");
    cm = coder.mapping.api.get("ConfigurationRapidPrototypingInterface");
    lut1_ports = get_param("ConfigurationRapidPrototypingInterface/Table1","PortHandles");
    lut2_ports = get_param("ConfigurationRapidPrototypingInterface/Table2","PortHandles");
    lut1_outPort = lut1_ports.Outport;
    lut2_outPort = lut2_ports.Outport;
    addSignal(cm,[lut1_outPort,lut2_outPort]);
    setSignal(cm,lut1_outPort,Identifier="dout_Table1D");
    setSignal(cm,lut2_outPort,Identifier="dout_Table2D");
    

    モデル ConfigurationRapidPrototypingInterface に対するモデル コード マッピングから、信号 Signal_1 に対してキャリブレーション プロパティを設定します。

    openExample("ConfigurationRapidPrototypingInterface");
    cm = coder.mapping.api.get("ConfigurationRapidPrototypingInterface");
    lut1_ports = get_param("ConfigurationRapidPrototypingInterface/Table1","PortHandles");
    lut1_outPort = lut1_ports.Outport;
    addSignal(cm,lut1_outPort);
    Signal_1 = find(cm,"Signal");
    setSignal(cm,Signal_1,Export=true);
    setSignal(cm,Signal_1,CalibrationAccess="NoCalibration");
    setSignal(cm,Signal_1,CompuMethod="CM_Signal_1");
    setSignal(cm,Signal_1,DisplayIdentifier="Signal_display_name");
    setSignal(cm,Signal_1,Format="%4.2");
    

    入力引数

    すべて折りたたむ

    関数 coder.mapping.api.get の呼び出しによって返されるコード マッピング オブジェクト (モデル コード マッピング)。

    例: myCM

    コード マッピングに追加する信号。信号のソース ブロックの出力端子のハンドルとして指定します。複数の端子ハンドルを指定するには、配列を使用します。

    例: portHandle

    データ型: port_handle | array

    名前と値の引数

    例: StorageClass="ExportedGlobal"

    コンマ区切りされた Name,Value の引数ペアを指定します。ここで、Name は引数名、Value は対応する値です。Name は引用符で囲まなければなりません。Name1,Value1,…,NameN,ValueN のように、複数の名前と値のペアの引数を指定できます。名前と値のペアの引数の順序は重要ではありません。

    指定された信号用に設定するストレージ クラス。事前定義済みのストレージ クラスまたはモデルに関連付けられた Embedded Coder ディクショナリで定義されているストレージ クラスの名前。C コード生成のための信号データの構成を参照してください。

    生成されたコード内で信号データを表す変数の名前。

    データ型: char | string

    データ要素および外部コードによって読み取られるグローバル データの定義を含む C ソース ファイルのファイル名。ストレージ クラス ExportToFile および Volatile に適用されます。

    データ型: char | string

    データ要素が生成コードで呼び出す get 関数の名前。ストレージ クラス GetSet に適用されます。

    データ型: char | string

    データ要素および外部コードによって読み取られるグローバル データの宣言を含む C ヘッダー ファイルのファイル名。ストレージ クラス ExportToFileGetSetImportFromFile、および Volatile に適用されます。

    データ型: char | string

    同じモデルの階層構造の他のモデルで使用されるグローバル データを所有するモデルの名前。グローバル データ定義は、データを所有するモデル用に生成されたコードに含まれます。ストレージ クラス ExportToFile および Volatile に適用されます。

    データ型: char | string

    モデル コンフィギュレーション パラメーター [配列のレイアウト][行優先] に設定されている場合、生成されたコード内で多次元配列として表されるデータ要素の次元を保持するかどうかを示すフラグ。ストレージ クラス ExportToFileGetSetImportFromFileLocalizable、および Volatile に適用されます。

    データ型: logical

    データ要素が生成コードで呼び出す set 関数の名前。ストレージ クラス GetSet に適用されます。

    データ型: char | string

    コード ジェネレーターが生成されたコード内でデータ要素の構造体を識別するために使用する名前。ストレージ クラス Bitfield および Struct に適用されます。

    Embedded Coder ディクショナリで定義されたストレージ クラス プロパティ。指定可能な値は、ストレージ クラスの定義に応じて異なります。

    データ型: char | string

    キャリブレーション ファイル (a2l) に対して信号を生成するには、このプロパティを有効にします。

    キャリブレーションで信号から単一ビットを抽出する 16 進数形式のマスク値。このプロパティは整数にのみ適用されます。

    データ型: hexadecimal

    Calibration を選択して、信号のキャリブレーションを有効にします。NoCalibration を選択して、信号の値を表示し、キャリブレーションを無効にします。

    読みやすくするために ECU 内部値を物理値に変換するメソッド名。

    データ型: char | string

    キャリブレーション ツールで測定する目的の信号のオプションの表示名。Simulink モデルの信号名とは異なります。

    データ型: char | string

    キャリブレーション ツールの測定に指定される特殊な表示形式。この形式の指定は信号の CompuMethod で指定される表示形式よりも優先されます。

    Embedded Coder ディクショナリで定義されている測定サービス インターフェイスの名前を含む string または文字ベクトル。信号、状態、およびデータ ストアの測定サービス インターフェイスを構成することで、データを測定用に生成コードで保持できます。ディクショナリの既定値を使用するには、"Dictionary default" を指定します。状態のデータをコードで保持する必要がない場合は、"Not measured" を指定します。

    測定サービス インターフェイスを構成するには、サービス インターフェイス構成を定義する Embedded Coder ディクショナリをモデルに接続しなければなりません。詳細については、Configure Measurement Service Interfaces for Signals, States, and Data Storesを参照してください。

    データ型: char | string

    バージョン履歴

    R2020b で導入