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Constant Ramp

入力次元に基づく長さをもつランプ信号の生成

  • Constant Ramp block

ライブラリ:
DSP System Toolbox / Signal Operations

説明

Constant Ramp ブロックは、次の定数ランプ信号を生成します。

y = (0:L-1)*m + b 

ここで、m はスカラーの [傾き] パラメーターによって指定する傾きであり、b はスカラーの [オフセット] パラメーターによって指定する y 切片です。

方向性をもたないベクトル入力の場合、L は入力ベクトルの長さに等しくなります。N 次元入力配列の場合、出力ランプの長さ L は、[ランプ長は次の数に一致] または [次元] パラメーターで指定された次元の入力の長さに等しくなります。出力 y は常に方向性を持たないベクトルになります。

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Constant Ramp ブロックを使用してランプ信号を生成します。[ランプ長は次の数に一致] パラメーターを使用すると、生成される定数ランプ信号の長さを決める入力信号の次元を指定できます。

N 次元入力信号の場合、[ランプ長は次の数に一致] パラメーターを Elements in specified dimension に設定します。次に、[次元] パラメーターを使用して目的の次元を指定します。

端子

入力

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ランプ信号を生成するために使用する入力信号。スカラー、ベクトル、行列、または N 次元配列として指定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | Boolean | fixed point

出力

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出力信号。方向性をもたないベクトルとして返されます。ブロックは、入力信号の長さと、[ランプ長は次の数に一致] または [次元] パラメーターに基づいて出力の長さを決定します。

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64 | Boolean | fixed point

パラメーター

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メイン

出力ランプの長さが行数、列数、または入力の指定された次元の長さのいずれであるかを指定します。

出力ランプの長さを決める入力配列の 1 ベースの次元を、正の整数スカラーとして指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[ランプ長は次の数に一致][指定した次元の要素] に設定します。

ランプの傾きを実数値の倍精度スカラーとして指定します。

ランプのスカラー y 切片を実数値の倍精度スカラーとして指定します。

データ型

このブロックの出力データ型を指定します。以下のいずれかを選択します。

  • データ型継承ルール。例: [継承: 入力と同じ]

  • 組み込みデータ型。例: double

  • 有効なデータ型として評価する式。例: fixdt(1,16)

[データ型アシスタントを表示] ボタン をクリックして、データ型パラメーターの設定を行うための [データ型アシスタント] を表示します。

詳細については、信号のデータ型の制御 (Simulink)を参照してください。

[データ型アシスタント] パラメーター

[出力データ型] のデータ型プロパティを指定する方法を選択します。以下の選択肢があります。

  • 継承 — データ型の継承に関するルールを指定できます。例: [継承: 入力と同じ]

  • 組み込み — 組み込みデータ型を指定できます。例: [double]

  • 固定小数点 — データ型の固定小数点の属性を指定できます。

  • — 有効なデータ型として評価する式を指定できます。例: fixdt(1,16)

詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定 (Simulink)を参照してください。

固定小数点のデータ型が符号付きか符号なしかを指定します。[符号付き] データは正と負の値を表現できますが、[符号なし] データは正の値のみを表現します。詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定 (Simulink)を参照してください。

量子化された整数を保持するワードのビット サイズを 2 から 128 までの整数スカラーとして指定します。詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定 (Simulink)を参照してください。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[モード][固定小数点] に設定します。

固定小数点データのスケーリング手法を指定し、オーバーフロー状態を回避して量子化誤差を最小限に抑えます。詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定 (Simulink)を参照してください。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[モード][固定小数点] に設定します。

この信号のデータ型オーバーライド モードを選択します。以下の選択肢があります。

  • 継承 — モデルに指定したデータ型オーバーライドの設定を継承します。

  • オフ — モデルに指定したデータ型オーバーライドの設定を無視し、ユーザー指定の固定小数点データ型を使用します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[モード][組み込み] または [固定小数点] に設定します。詳細については、データ型アシスタントを利用したデータ型の指定 (Simulink)を参照してください。

固定小数点データ型の小数部の長さを正または負の整数スカラーとして指定します。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、[モード][固定小数点][スケーリング][2 進小数点] に設定します。

ブロックの特性

データ型

double | fixed point | integer | single

直達

いいえ

多次元信号

いいえ

可変サイズの信号

いいえ

ゼロクロッシング検出

いいえ

拡張機能

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固定小数点の変換
Fixed-Point Designer™ を使用して固定小数点システムの設計とシミュレーションを行います。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

ブロック