augstate

出力ベクトルに状態ベクトルを追加

構文

asys = augstate(sys)


説明

asys = augstate(sys) は、状態ベクトルを状態空間モデルの出力に追加します。

状態空間モデル sys が次の方程式で与えられた場合、

$$\begin{array}{l}\dot{x}=Ax+Bu\\ y=Cx+Du\end{array}$$

(または離散時間の等価物)、augstate は状態 x を出力 y に追加して、モデルを形成します。

$$\begin{array}{c}\dot{x}=Ax+Bu\\ \left[\begin{array}{l}y\\ x\end{array}\right]=\left[\begin{array}{l}C\\ I\end{array}\right]x+\left[\begin{array}{l}D\\ 0\end{array}\right]u\end{array}$$

このコマンドは、プラントを用意し、その結果コマンド feedback を用いて全状態フィードバック u = −Kx で閉ループにすることができます。

制限

関数 augstate が意味をもつのは状態空間モデルの場合だけなので、TF、ZPK、および FRD の各モデルでは使用できません。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

feedback | parallel | series