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pattern

アンテナ、アレイ、またはアレイの組み込み素子の放射パターンをプロットする

説明

pattern(object,frequency) は、指定された周波数におけるアンテナ オブジェクトまたはアレイ オブジェクトの 3 次元放射パターンをプロットします。Antenna Toolbox™ では、遠方界半径が既定で 100λ に設定されています。詳細については、Field Calculation in Antennasを参照してください。

pattern(___,azimuth,elevation) は、指定された azimuthelevation の角度を使用して、アンテナ オブジェクトまたはアレイ オブジェクトの放射パターンをプロットします。

[pat,az,el] = pattern(___) は、アンテナ オブジェクトまたはアレイ オブジェクトのパターンの大きさの値 pat と、それに対応する方位角 (az) および仰角 (el) を返します。

[___] = pattern(___,Name=Value) は、1 つ以上の名前と値の引数で指定された追加オプションを使用します。前の構文の入力引数および出力引数のいずれも使用できます。

ElementNumber プロパティおよび Termination プロパティを使用して、電圧源に接続されたアレイ内のアンテナ素子の組み込みパターンを計算します。電圧源モデルは、電源インピーダンスに直列に接続された 1 ボルトの理想的な電圧源で構成されます。組み込みパターンには、アレイ内の他のアンテナ素子による相互カップリングの影響が含まれます。

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70 MHz の周波数に対する既定の直線アレイの放射パターンを計算します。

l = linearArray;
pattern(l,70e6)

Figure contains 2 axes objects and other objects of type uicontrol. Axes object 1 contains 6 objects of type patch, surface. Hidden axes object 2 contains 18 objects of type surface, line, text, patch.

ヘリックス アンテナの放射パターンを xz 平面にプロットします。

h = helix; 
pattern (h, 2e9, 0, 1:1:360);

Figure contains an axes object and an object of type uicontainer. The hidden axes object contains 2 objects of type line, text. This object represents az=0° .

[pat,azimuth,elevation] = pattern (h, 2e9, 0, 1:1:360);

放射パターンと仰角の最大値と最小値を計算します。

pattern_max = max(max(pat))
pattern_max = 
8.7019
pattern_min = min(min(pat))
pattern_min = 
-11.5554
elevation_max = max(elevation) 
elevation_max = 
360
elevation_min = min(elevation) 
elevation_min = 
1

直線アレイの組み込み素子のパターンを計算します。アレイ内の最初のアンテナ素子を励振させます。他のすべてのアンテナ素子を 50 オームの抵抗で終端させます。

l = linearArray;
pattern(l, 70e6, ElementNumber=1, Termination=50);

Figure contains 2 axes objects and other objects of type uicontrol. Axes object 1 contains 6 objects of type patch, surface. Hidden axes object 2 contains 18 objects of type surface, line, text, patch.

ヘリックス アンテナの指向性を計算します。

h = helix;
D = pattern(h, 2e9, 0, 1:1:360);

最初の 5 つの指向性の値を表示します。

Dnew = D(1:5)
Dnew = 5×1

   -6.3683
   -6.1544
   -5.9270
   -5.6880
   -5.4392

透明度を 0.5 に指定して、ヘリックス アンテナの放射パターンをプロットします。

p = PatternPlotOptions
p = 
  PatternPlotOptions with properties:

      Transparency: 1
         SizeRatio: 0.9000
    MagnitudeScale: []
     AntennaOffset: [0 0 0]

p.Transparency = 0.5;
ant = helix;
pattern(ant,2e9,patternOptions=p)

Figure contains 2 axes objects and other objects of type uicontrol. Axes object 1 contains 4 objects of type patch, surface. Hidden axes object 2 contains 17 objects of type surface, line, text, patch.

透明度の効果を理解するには、放射パターンのプロットで Overlay Antenna を選択します。

このオプションを選択すると、放射パターン上にヘリックス アンテナが重ねて表示されます。

ダイポール アンテナの放射パターンを直交座標系でプロットします。

pattern(dipole, 70e6:10e6:100e6, 0, 90, CoordinateSystem="rectangular")

Figure contains an axes object and other objects of type uicontrol. The axes object with xlabel Frequency (MHz), ylabel Directivity(dBi) contains an object of type line.

方位角 0°、仰角 90° における指向性の値を表示します。

D = pattern(dipole, 70e6:10e6:100e6, 0, 90, CoordinateSystem="rectangular")
D = 4×1

  -49.5701
  -50.5630
  -50.3854
  -49.1831

ラジアル モノポール アンテナのゲインのプロットを可視化します。

pattern(monopoleRadial,75e6,Type="gain")

Figure contains 2 axes objects and other objects of type uicontrol. Axes object 1 contains 5 objects of type patch, surface. Hidden axes object 2 contains 17 objects of type surface, line, text, patch.

ラジアル モノポール アンテナのゲインのプロットを可視化します。

pattern(monopoleRadial,75e6,Type="realizedgain")

Figure contains 2 axes objects and other objects of type uicontrol. Axes object 1 contains 5 objects of type patch, surface. Hidden axes object 2 contains 17 objects of type surface, line, text, patch.

入力引数

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アンテナまたはアレイ。次のいずれかとして指定します。

例: yagiUda

放射パターンを計算またはプロットする周波数。Hz 単位のスカラーまたはベクトルとして指定します。ベクトルの周波数は直交座標系をサポートします。

例: 70e6

データ型: double

放射パターンを可視化するための方位角。度単位のベクトルとして指定します。座標系が uv に設定されている場合、このパラメーターで U の値を指定します。U の値の範囲は -1 から 1 までです。

例: 90

データ型: double

放射パターンを可視化するための仰角。度単位のベクトルとして指定します。座標系が uv に設定されている場合、このパラメーターで V の値を指定します。V の値の範囲は -1 から 1 までです。

例: 0:1:360

データ型: double

名前と値の引数

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オプションの引数のペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN として指定します。ここで、Name は引数名で、Value は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後に指定しなければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。

例: CoordinateSystem="uv"

放射パターンを可視化するための座標系。"polar""rectangular""uv" のいずれかの文字列として指定します。

例: "rectangular"

データ型: string

プロットする量。次のいずれかの文字列として指定します。

  • directivity – 指向性 (dBi)

  • gain – ゲイン (dBi)

    メモ

    アンテナのゲインと指向性は、100λ の距離で測定されます。

  • realizedgain – 実現ゲイン (dBi)

  • efield – 電界 (ボルト/メートル)

  • power – 電力 (ボルト/メートル)2

  • powerdb – 電力 (dB)

  • phase – 位相 (度)

    メモ

    Polarization が指定されている場合にのみ、Typephase に設定できます。

既定値は、損失がないアンテナの場合は "directivity"、損失があるアンテナの場合は "gain" です。損失があるアンテナの "directivity" をプロットすることはできません。タイプと偏波の詳細については、Field Calculation in Antennasを参照してください。

例: "efield"

データ型: string

電界パターンの正規化を有効または無効にするフラグ。true または false として指定します。

例: false

データ型: logical

周波数がベクトルである場合の 2 次元パターン表示スタイル。次のいずれかの文字列として指定します。

  • overlay – 2 次元ライン プロットに周波数データを重ね合わせる

  • waterfall – ウォーターフォール プロットで周波数データをプロットする

このプロパティは、出力引数なしで pattern 関数を使用する場合に使用できます。

例: "waterfall"

データ型: string

電界の偏波。次のいずれかの文字列として指定します。

  • H – 水平偏波

  • V – 垂直偏波

  • RHCP – 右旋円偏波

  • LHCP – 左旋円偏波

既定では、複合偏波を可視化できます。

例: "RHCP"

データ型: string

アレイ内のアンテナ素子番号。スカラーとして指定します。このアンテナ素子が電圧源に接続されます。

メモ

このプロパティを使用して、アレイの組み込みパターンを計算します。

例: 1

データ型: double

アレイ素子の終端インピーダンスの値。スカラーとして指定します。このインピーダンスの値は、電圧源に接続されたアンテナの組み込みパターンを計算しながら、アレイの他のアンテナ素子を終端させます。

メモ

このプロパティを使用して、アレイの組み込みパターンを計算します。

例: 40

データ型: double

パターン プロットのプロパティを変更するパラメーター。PatternPlotOptions オブジェクトとして指定します。PatternPlotOptions オブジェクトでは次のプロパティを変更できます。

  • Transparency

  • SizeRatio

  • AntennaOffset

  • MagnitudeScale

例: PatternPlotOptions(Transparency=0.1)

データ型: double

出力引数

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アンテナ、アレイ、またはアレイの組み込み素子の放射パターンの大きさ。elaz 列の行列として返されます。el は仰角値の数、az は方位角値の数です。パターンは次のいずれかになります。

  • directivity – 指向性 (dBi) (損失がないアンテナまたはアレイの場合)

  • gain – ゲイン (dBi) (損失があるアンテナまたはアレイの場合)

  • realizedgain – 実現ゲイン (dBi) (損失があるアンテナまたはアレイの場合)

  • efield – 電界 (ボルト/メートル)

  • power – 電力 (ボルト/メートル)2

  • powerdb – 電力 (dB)

メモ

詳細については、Field Calculation in Antennasを参照してください。

データ型: double

計算された放射パターンの方位角。度単位のベクトルとして返されます。

データ型: double

計算された放射パターンの仰角。度単位のベクトルとして返されます。

データ型: double

参照

[1] Makarov, Sergey N. Antenna and EM Modeling in MATLAB. Chapter3, Sec 3.4 3.8. Wiley Inter-Science.

[2] Balanis, C.A. Antenna Theory, Analysis and Design, Chapter 2, sec 2.3-2.6, Wiley.

バージョン履歴

R2015a で導入