CAN通信 (コントローラー エリア ネットワーク)

CAN通信 (コントローラー エリア ネットワーク)とは

コントローラー エリア ネットワーク (CAN) は、マイクロコントローラーとデバイスが、車両内で相互に通信できるようにする車両バス規格です。CAN は、元々は自動車アプリケーション向けに設計されたメッセージベースのプロトコルですが、産業オートメーションなど他の分野でも使用されています。

CAN FD は、CAN よりも高速で大きなデータフレームをサポートする新しい規格です。CAN には 1M ビット/秒の速度と 8 バイトのデータフレームという制限がありますが、CAN FD を使用すると、64 バイトのデータフレームにより 5M ビット/秒でデータを送信することができます。

Vehicle Network Toolbox™ には、CAN および CAN FD メッセージを送信、受信、符号化、復号化するための MATLAB® 関数と Simulink® ブロックが用意されています。

設計エンジニアおよびテストエンジニアは、Vehicle Network Toolbox を使用して、さまざまな CAN インターフェイス ハードウェアを介して直接コントローラー エリア ネットワーク バスに接続し、次のようなタスクを実行します。

  • 車載テスト中に収集された CAN メッセージを再生することによる、制御アルゴリズムのテストとデバッグ
  • テスト、シミュレーション、分析をサポートするための CAN メッセージのフィルター処理、符号化、復号化
  • CAN 経由で XCP プロトコルを使用してメッセージを送受信することによる ECU のキャリブレーション

詳細については、MATLABSimulinkVehicle Network Toolbox を参照してください。

参考: データ収集, テストと計測