数式で理解を促進する【MATLAB数式処理入門】
出典シリーズ: MATLABを使って教える、学ぶ
概要
数値計算ソフトウエアとして知られるMATLABですが、数式処理も可能なことをご存じですか?
数値計算では、数式の計算を数値を使って行うため、近似による誤差が避けられません。一方数式処理では数式を記号のまま計算するので、結果は数式として得られ、誤差の無い正確な結果が得られます。
「理論計算や解析を行いたいが、数値計算ではなく数式を使って行いたい、解を数式として求めたい」というご要望を良くお聞きします。また数値計算やプログラミングを学んでいない学生に、手計算だけでは難しい理論の直観的なイメージや数式のもつ意味を、可視化を通じて学ばせたいという教員もおられます。
MATLABでは、Symbolic Math Toolboxを使うことで、数式処理が可能です。数式のまま2次元や3次元空間での可視化やアニメーション、手間がかかる式変形、複雑な微積分、微分方程式の求解、ラプラス変換等を実行することができます。本Webセミナーでは、このような数式処理基本機能を、講義ノートとして利用できるライブ スクリプトを用いてご紹介していきます。これからMATLABで数式処理を始めてみたい方に最適な内容となっています。
ハイライト
- Symbolic Math Toolboxを用いた微積、積分、方程式の求解、可視化のデモ
- 数式処理とMATLAB数値計算との連携解析・シミュレーション
- LaTeX, C, Fortanコード、MATLAB関数の生成と利用
- 無償で利用できるMATLAB Mobileアプリを使った実行例
- MATLAB Graderとの連携による解析解(数式)の自動採点
録画: 2022 年 11 月 17 日