【30分で分かる!】車載モーターシステム開発をモデルベースで開発
概要
車載モーターシステムの開発では、モーターの状態 (角速度、角度、電圧、電流、温度) を正確に把握して、所望の加速性能が得られるためのモーターのトルク制御、騒音や振動の原因となるトルクリップルの低減、モーターの銅損や鉄損に伴う温度上昇の抑制など、様々な内容を検討する必要があります。そのような複雑なシステムを効率良く解決するには、モデルベースの開発手法が有効です。
MATLABとSimulinkを活用したモデルベースの開発は、モーターの電気・熱・機械の振る舞いを表すプラントモデルを利用して、上記の様々な課題に対応するための制御ロジックの設計・検証を行い、さらにそれを車両モデルと組合せたシステムレベルのシミュレーション、マイコンに実装する制御ロジックの組込みCコード自動生成までを、同じ環境上で行うことができます。
本セッションでは、車載モーターシステム開発にフォーカスして、モデルベースのユーザー適用事例、基本フロー、モデルベースの開発の始め方を、30分でご紹介します。
ハイライト
- モーターシステムの開発効率化のユーザー事例
- モーターシステムのモデルベースによる開発の基本フロー
- 電気・機械・熱の振る舞いを表すモーターのプラントモデリング、制御設計、組込みCコード生成方法のポイント
- 車両モデルを含むモーターシステムのシミュレーション適用例
- モデルベースによるモーターシステム開発の始め方のヒント
講演者について
MathWorks Japan
アプリケーションエンジニア
片桐 敦
録画: 2020 年 9 月 4 日