最適なエンジン キャリブレーション

自動車エンジンの開発に携わる組織は、燃費や排出ガスに関する規制の強化に対応しながら、高性能で低価格な製品を提供していかなければなりません。このような複雑で相反する要件に対応するために、メーカーでは新しいエンジン センサーやアクチュエーターを導入しており、それによって複雑さやコストはさらに増大しています。性能、燃費、排出ガス、コストが最適化されたエンジンを開発するには、エンジンの電子制御装置 (ECU) で、燃料・点火・空気システムなどのいくつもの設定を調べて調整しなければなりません。キャリブレーションとは、エンジンの挙動を調べて最適な制御パラメータを見つけるプロセスです。

新製品の迅速な製品化が求められ、エンジンの開発時間が削られている

エンジン開発プロジェクトにおいては、従来のような網羅的な探索法では、想定される限られた時間の中で最適なエンジン設定を見つけることは困難です。 MathWorks Consulting Services では、実験計画法 (DoE) の実用化における経験を活かして、エンジン制御パラメータのキャリブレーションに必要な物理試験を最小限に抑えられるように支援しています。

MathWorks のコンサルタントは、エンジン キャリブレーション開発における業界での経験に基づき、Model-Based Calibration ToolboxSimulink Design Optimization を使用して、測定データからエンジンの挙動をモデル化し、モデルの数値最適化によって排出ガス、燃費、性能、コストのトレードオフを評価することで最適なエンジン設定を特定する方法を提案します。

従来のエンジン キャリブレーション プロセスでは、エンジン制御の利用や従業員が増えるにつれて情報の伝達や実行が難しくなる

MathWorks のコンサルタントは、MATLAB および Simulink を使用して最適なエンジン キャリブレーションを実現するために必要な知識や手法を継承し、組織全体でプロセスやツールを共有して再利用できるように支援しています。


MathWorks のコンサルタントによるサポートの内容:

  • 排出ガスの規制を満たしながら燃費、性能、コストが最適化されたエンジンの開発
  • 今後のエンジン開発において MathWorks Consulting Servicesのサポートなしで DoE、データ モデリング、数値最適化を実施できるように独自に対応できる能力を開発