MATLAB によるオブジェクト指向アプリケーションの開発
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この2日間のコースでは、MATLABを使用したオブジェクト指向アプリケーション開発における主要な原則とテクニックを包括的に学ぶことができます。 このコースは、エンドユーザー向けの中規模および大規模なMATLAB®アプリケーションを作成する開発者、およびコーディングルールを 構築するためのベストプラクティスとガイドラインを探している既存のアプリケーション開発者を対象としています。このコースではインタラクティブな アプリケーションの開発に焦点を当てていますが、このコースで説明されるテクニックはあらゆる大規模アプリケーションに適用できます。
- MATLAB での Model-View-Controller (MVC) 設計パターンについて説明し、適用する
- アプリケーションのデータ リポジトリとして動作するモデル クラスを作成する
- オブジェクト指向の単体テストを作成し、目的のアプリケーション動作を検証する
- MATLAB グラフィックスとユーザーインターフェイス コントロール オブジェクトを効果的に使用する
- アプリケーション コンポーネントのレイアウトを管理する
- ビュークラスを設計してアプリケーション データを可視化する
- コントローラークラスを設計してユーザーによるアプリケーションの操作を可能にする
- コンポーネントをアプリケーション起動ツール クラス内に統合する
1日目
モデル クラスでのアプリケーション データの整理
学習目標: アプリケーションのデータリポジトリとして機能するモデルクラスを作成し、システムの状態を保存します。次に、コアモデルの役割とアクションを定義および、実装します。
- Model-View-Controller (MVC) フレームワーク内でのモデルの調査
- 不要なデータ コピーの回避
- アプリケーション データの格納
- データを可視化するためのアクセスの提供
- データでの制御操作に対するメカニズムの提供
- 状態またはデータ変更の通信
単体テストによるアプリケーション動作の検証
学習目標: オブジェクト指向の単体テストを作成して、アプリケーションコンポーネントの正しい動作を確認します。
- 個別のテストを管理するテスト ハーネスの設定
- テスト ハーネス内でのテスト メソッドの構造化
- セットアップ メソッドおよび破棄メソッドを使用したテストの簡素化
- モデル クラスによって発行された通信のテスト
- コード カバレッジによるテストの完全性の測定
アプリケーション レイアウトの管理
学習目標: MATLABグラフィックス階層内のグラフィックスオブジェクトを作成し、アクセスおよび変更します。 定義済みのグラフィックコールバック関数を使用します。最後に、レイアウト管理オブジェクトを使用して、アプリケーションのグラフィックスオブジェクトとコントロールの外観を整理します。
- MATLAB® グラフィックス階層の移動
- グラフィックス オブジェクトとコントロール オブジェクトの作成、アクセス、変更
- 一般的に使用されるグラフィックス オブジェクトの使用
- レイアウト管理オブジェクトを使用したアプリケーション コンポーネントの整理
- 事前定義されたグラフィックス コールバック関数の使用
ビュークラスによるアプリケーション データの可視化
学習目標: アプリケーションデータを視覚化するためのビュークラスを定義します。次に、コアビューの役割とアクションを定義および実装します。
- Model-View-Controller (MVC) フレームーク内のビュー
- ビューとモデルとの関係
- ビューとそのグラフィックス オブジェクトとの関係
- リスナーとコールバックを使用したビューの動的な更新
- モデルとそのビューの交互作用
2日目
ビュー コンポーネントとコントローラー コンポーネントの設計に関する考慮事項
学習目標: 継承を使用して、ビューおよびコントローラークラスの開発を簡素化します。アプリケーションコンポーネントと対話する際に便利な手段をエンドユーザーに提供します。 ビューおよびコントローラーコンポーネントのライフサイクルを管理することにより、堅牢なアプリケーションの動作を保証します。
- コンポーネントのスーパークラスに共通のプロパティとメソッドを統合
- 共通のコンストラクション コードを統合
- 抽象メソッドを使用して、共通のインターフェイスを作成
- 使いやすいコンポーネント アプリケーション プログラミング インター フェイス (API) を作成
- コンポーネント オブジェクトのライフサイクルを管理
- アプリケーション テーマの定義
コントローラー クラスによる対話型ユーザーコントロールの有効化
学習目標: コントローラークラスを作成して、ユーザーとアプリケーションデータ間の通信機能を提供します。 コアコントローラの役割とアクションを定義および実装します。
- Model-View-Controller (MVC) フレームワーク内のコントローラー
- コントローラーのモデルとの関係
- コントローラーのグラフィックス オブジェクトとの関係
- ビューでもありコントローラーでもあるハイブリッド コンポーネント
- モデルとそのコントローラーの相互作用
アプリケーション起動ツールによるコンポーネントの統合
学習目標: すべてのアプリケーションコンポーネントを統合し、アプリケーションの初期化、依存関係、実行ステータスを管理するクラスを作成します。 コアアプリケーションランチャーの役割とアクションを定義および実装します。
- メイン アプリケーションの figure とレイアウトの作成
- アプリケーション コンポーネントの作成と保存
- メニューとツール バーを含むアプリケーションの設計
- アプリケーションのパッケージ化と更新
レベル: 中級
必要条件:
- Toolbox 開発者向け MATLAB プログラミング テクニックコースを受講された方、MATLABのグラフィックスオブジェクトの操作についてご存じの方
- なお、MATLABのオブジェクト指向プログラミング についての事前知識は必須ではありません
期間: 2 日間
言語: Deutsch, English