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ウェーブレット イメージ アナライザー

イメージの分解および可視化

R2023a 以降

説明

ウェーブレット イメージ アナライザー アプリを使用すると、イメージの離散ウェーブレット分解と連続ウェーブレット分解を可視化できます。ウェーブレット イメージ アナライザー アプリを使用すると、次のことが可能になります。

  • MATLAB® ワークスペースまたはファイルからイメージをインポートする。

  • ウェーブレット変換パラメーターを変更する。

  • さまざまな分解を簡単に比較する。

  • 指定した離散ウェーブレット係数サブバンドを使用してイメージを再構築する。

  • イメージ分解を MATLAB ワークスペースにエクスポートする。

  • MATLAB スクリプトを生成して、ワークスペースで結果を再現する。

ウェーブレット イメージ アナライザー アプリは、グレースケール イメージと RGB イメージをサポートしています。

Wavelet Image Analyzer app

ウェーブレット イメージ アナライザー アプリを開く

  • MATLAB ツールストリップ: [アプリ] タブで、[イメージ処理とコンピューター ビジョン] の下にあるアプリ アイコンをクリックします。

  • MATLAB コマンド プロンプト: waveletImageAnalyzer と入力します。

パラメーター

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離散ウェーブレット変換 (DWT)

分解を取得するために使用するウェーブレット ファミリ。次として指定します。

  • 直交ウェーブレット ファミリ

    • coif — Coiflet

    • db — Daubechies 極値位相

    • fk — Fejér-Korovkin

    • sym — Symlet

  • 双直交ウェーブレット ファミリ

    • bior — 双直交スプライン

選択したウェーブレット ファミリのフィルター番号。実数として指定します。フィルター番号は、入力イメージの分解を取得するために使用する、選択したファミリのウェーブレットを指定します。

既定では、アプリは bior4.4 ウェーブレットを使用します。

例: 14 個の係数をもつ Fejér-Korovkin ウェーブレットを指定するには、fk ウェーブレット ファミリとフィルター番号 14 を選択します。

ウェーブレット分解レベル。正の整数として指定します。

連続ウェーブレット変換 (CWT)

2 次元 CWT で使用するウェーブレット。次として指定します。

  • 等方性ウェーブレット

    • Gaussian — ガウス

    • Marr — Marr ウェーブレット

  • 異方性ウェーブレット

    • Cauchy — コーシー ウェーブレット

    • Endstop — Endstop1 ウェーブレット

    • Morlet — 複素数値 Morlet ウェーブレット

異方性ウェーブレットは特徴の向きに対して敏感です。等方性ウェーブレットは向きの影響を受けません。

ウェーブレットを定義する方程式を表示するには、cwtftinfo2 関数を使用します。

メモ

Marr ウェーブレットは実数値です。イメージの 2 次元 CWT で Marr ウェーブレットを使用する場合、分解も実数値になります。

2 次元 CWT で使用する正規化。次として指定します。

  • L1 — 解析ウェーブレットのフーリエ変換が、すべてのスケールにおいて 1 で乗算されます。

  • L2 — 指定されたスケールでの解析ウェーブレットのフーリエ変換が、対応するスケールで乗算されます。

CWT で使用するスケール。実数値のスカラーまたはベクトルとして指定します。スケールは 1 以上でなければなりません。詳細については、CWT Scales in Wavelet Image Analyzerを参照してください。

CWT で使用するオクターブあたりの音の数。1 ~ 4 の正の整数として指定します。指定したオクターブあたりの音の数を使用して CWT のスケールが離散化されます。

CWT で使用する回転角度。正の整数またはベクトルとして指定します。角度の整数値を指定して [0, 2π) の範囲内で均等に分散するか、ラジアン単位で特定の角度を選択できます。既定では、角度は pi/2*[0:3] です。詳細については、Viewing CWT Decomposition of Image in Wavelet Image Analyzerを参照してください。

プログラムでの使用

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waveletImageAnalyzer は、ウェーブレット イメージ アナライザー アプリを開きます。アプリが初期化されたら、[インポート] をクリックして解析用のイメージをインポートします。イメージはワークスペースまたはファイル システム内に配置できます。

waveletImageAnalyzer(img) は、ウェーブレット イメージ アナライザー アプリを開き、bior4.4 ウェーブレットと既定の設定で wavedec2 関数を使用して、img の 2 次元離散ウェーブレット変換 (DWT) 分解をインポート、分解、および表示します。

img はワークスペースの変数です。img は次のいずれかになります。

  • インデックス付きイメージを表す MN 列の実数値行列、またはトゥルーカラー イメージを表す M×N×3 の実数値配列。トゥルーカラー イメージの詳細については、MATLAB でのイメージ タイプの処理を参照してください。

  • singledoubleuint8、または uint16 のデータ型。

ヒント

  • 複数のイメージを同時に分解するには、ウェーブレット イメージ アナライザー アプリのインスタンスを複数実行します。

バージョン履歴

R2023a で導入

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