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canFDMessage

ユーザー指定の構造に基づいてCAN FDメッセージを構築する

構文

message = canFDMessage(id,extended,datalength)

message = canFDMessage(candb,messagename)

説明

message = canFDMessage(id,extended,datalength) は、生のメッセージ情報から CAN FD メッセージ オブジェクトを作成します。

message = canFDMessage(candb,messagename) は、指定されたデータベース内のメッセージ定義を使用してメッセージを作成します。ProtocolMode はメッセージ データベースで定義されているため、データベースを使用するときに canFDMessage への引数として指定することはできません。

例

データベース定義を使用してCAN FDメッセージを作成する

CAN データベースの定義を使用して CAN FD メッセージを作成します。

candb = canDatabase("C:\myVNTData\CANFDExample.dbc");
message3 = canFDMessage(candb,"CANFDMessage")

message3 = 

  Message with properties:

   Message Identification
    ProtocolMode: 'CAN FD'
              ID: 1
        Extended: 0
            Name: 'CANFDMessage'

   Data Details
       Timestamp: 0
            Data: [1x48 uint8]
         Signals: []
          Length: 48
             DLC: 14

   Protocol Flags
             BRS: 1
             ESI: 0
           Error: 0

   Other Information
        Database: [1×1 can.Database]
        UserData: []

CAN FDメッセージを作成する

標準 ID 形式で CAN FD メッセージを作成します。

message2 = canFDMessage(1000,false,64)

message2 = 

  Message with properties:

   Message Identification
    ProtocolMode: 'CAN FD'
              ID: 1000
        Extended: 0
            Name: ''

   Data Details
       Timestamp: 0
            Data: [1×64 uint8]
         Signals: []
          Length: 64
             DLC: 15

   Protocol Flags
             BRS: 0
             ESI: 0
           Error: 0

   Other Information
        Database: []
        UserData: []

入力引数

id — メッセージのID

数値

数値として指定されたメッセージの ID。この ID が拡張形式を使用している場合は、extended 引数を true に設定します。

例: 2500

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64

extended — メッセージIDが拡張されているかどうかを指定する

true | false

メッセージ ID が標準タイプか拡張タイプかを指定します (true または false として指定)。論理値 true は ID が拡張タイプ (29 ビット) であることを示し、false は標準タイプ (11 ビット) であることを示します。

例: true

データ型: logical

datalength — メッセージデータの長さ

整数値0～64

メッセージ データの長さ。0 から 64 までの整数値として指定されます。

例: 64

データ型: single | double | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64

candb — CANデータベース

CANデータベースオブジェクト

データベース オブジェクトとして指定された CAN データベース。データベースにはメッセージ定義が含まれています。

例: candb = canDatabase('CANDatabase.dbc')

messagename — メッセージ名

文字ベクトル | string

データベース内のメッセージ定義の名前。文字ベクトルまたは文字列として指定されます。

例: 'VehicleDataMulti'

データ型: char | string

出力引数

message — CAN FDメッセージ

CANメッセージオブジェクト

CAN FD メッセージは、次のプロパティを持つ CAN メッセージ オブジェクトとして返されます。

Property	目的
BRS	CAN FD ビット レート切り換え （真または偽）
Data	CANメッセージまたはJ1939パラメータグループのデータ
Database	CANデータベース情報
DLC	データ レングス コード値
Error	CANメッセージエラーフレーム（真または偽）
ESI	CAN FDエラー状態インジケータ（真または偽）
Extended	拡張CAN識別子タイプの真偽表示
ID	CAN メッセージの識別子
Length	メッセージの長さ（バイト単位）
Name	CANメッセージ名
ProtocolMode	プロトコルモードはCANまたはCAN FDとして定義されます
Remote	CANメッセージがリモートフレームかどうかを指定する
Signals	CANメッセージまたはJ1939パラメータグループで定義された物理信号
Timestamp	メッセージ受信タイムスタンプ
UserData	カスタムデータ

バージョン履歴

R2018b で導入

参考

関数

• attachDatabase | canDatabase | canFDChannel | extractAll | extractRecent | extractTime | pack | unpack | transmit | transmitPeriodic