Main Content

isfinite

シンボリック配列の要素が有限かどうかの確認

説明

isfinite(A) は、A と同じサイズの配列を返します。この配列には、A の要素が有限の場合は logical 1 (true)、そうでない場合は logical 0 (false) が含まれます。複素数の場合、その数値の実数部と虚数部がどちらも有限であれば isfinite1 を返します。そうでない場合は 0 を返します。

有限値であるシンボリック配列要素の判定

isfinite を使用し、次のシンボリック行列のどの要素が有限値かを判定します。

isfinite(sym([pi NaN Inf; 1 + i Inf + i NaN + i]))
ans =
  2×3 logical array
     1     0     0
     1     0     0

厳密値および近似値が有限値かどうかの判定

次のシンボリック値を 50 桁の精度で近似します。

V = sym([pi, 2*pi, 3*pi, 4*pi]);
V_approx = vpa(V, 50);

厳密値の余接は有限ではありません。

cot(V)
isfinite(cot(V))
ans =
[ Inf, Inf, Inf, Inf]
 
ans =
  1×4 logical array
     0     0     0     0

しかし、近似値の余接は丸め誤差により有限になります。

isfinite(cot(V_approx))
ans =
  1×4 logical array
   1   1   1   1

入力引数

すべて折りたたむ

入力値。シンボリック数、変数、式または関数、あるいはシンボリック数、変数、式または関数の配列、ベクトルまたは行列として指定します。

ヒント

  • 任意の A では、isfinite(A)isinf(A)isnan(A) の 3 つの数量のいずれかが各要素に対して厳密に 1 になります。

  • A の要素は次の場合に有限として認識されます。

    • シンボリックな NaN 以外

    • シンボリックな Inf または -Inf 以外

    • シンボリックな無限大 Inf または -Inf を含む和または積以外

バージョン履歴

R2013b で導入