このページの翻訳は最新ではありません。ここをクリックして、英語の最新版を参照してください。
Stateflow チャートのテスト ポイントの監視
この例では、シミュレーション時にFloating Scope とスコープ ビューアー (Simulink)ブロックを使用して、データまたはステートをプロット可能なテスト ポイントとして指定する方法を説明します。以下のプロパティをもつステートまたはデータをテスト ポイントとして指定できます。
スコープ — 出力またはローカル
サイズ — スカラー、1 次元、または 2 次元
型 —
ml
を除く任意のデータ型場所 — Stateflow チャートの子孫
Simulink® でのテスト ポイントの使用の詳細については、テスト ポイントとしての信号の設定 (Simulink)を参照してください。
あるいは、ローカル、出力、およびアクティブ ステートのデータをログに記録し、このログ記録された出力をシミュレーション データ インスペクターまたはロジック アナライザーを使用して表示できます。詳細については、ステートとデータのシミュレーション出力のログを参照してください。
プロパティ インスペクターを使用した Stateflow ステートおよびデータのテスト ポイントの設定
ステートのプロパティの指定またはデータ プロパティの設定で説明されているように、個々のデータまたはステートは、その [テスト ポイント] プロパティを設定することにより、テスト ポイントとして指定することができます。
1. モデルを開きます。
Stateflow チャートでは、最初の tic
イベント時に、ステート A
およびそのサブステート X
がアクティブになります。10 回の tic
イベント後、ステート B
がアクティブになります。次のイベントで、ステート A
とサブステート X
が再度アクティブになり、サイクルが繰り返されます。
サブステート X
は、ローカル データ data
の親です。初期状態では、data
はゼロと等しくなります。X
がアクティブである間、entry
および during
アクションにより data
がインクリメントされます。10 回の tic
イベント後、ステート B
がアクティブになったときに、data
は値 10
を保持しています。次に、ステート A
およびサブステート X
が再度アクティブになると、X
の値は 0 に再初期化され、サイクルが繰り返されます。
2.[プロパティ インスペクター] を開きます。[モデル化] タブで、[プロパティ インスペクター] を選択します。
3. ステート A
を選択します。[プロパティ インスペクター] の [ログ] セクションで、[テスト ポイント] を選択します。
4. ステート X
および B
についてステップ 3 を繰り返します。
5. [シンボル] ペインを開きます。[モデル化] タブで、[[シンボル] ペイン] を選択します。
6. [シンボル] ペインのステート A
および X
で、ローカル データ data
を選択します。その後、[プロパティ インスペクター] の [ログ] セクションで、[テスト ポイント] を選択します。
フローティング スコープによるデータ値とステートの自己アクティビティの監視
1. Simulink モデルで、Floating Scope ブロックを開き、[シミュレーション]、[信号セレクター] を選択します。
2.Stateflow チャートを開きます。
3. ボックスをクリックしてチャートの周りにドラッグし、信号セレクターを開きます。
4. 信号セレクターで、Floating Scope ブロックに接続するステートまたはデータを選択します。この例では、ステート A
、B
、および A.X
と、ローカル データ data
が既に信号セレクターで選択されています。
5. キャンバスの右上の隅にある [X] ボタンをクリックします。
6. モデルのシミュレーションを実行します。
参考
Floating Scope and Scope Viewer (Simulink)