before
イベント ブロードキャスト前または指定した時間前にチャートを実行
説明
before( は、関連付けられたステートがアクティブになってからのイベント n,E)E の発生回数が n 回より少ない場合に true を返します。それ以外の場合、演算子は false を返します。
before( は、関連付けられたステートがアクティブになってからのチャートの起動回数が n,tick)n 回より少ない場合に true を返します。それ以外の場合、演算子は false を返します。
Simulink® モデル内の Stateflow® チャートに入力イベントがある場合、暗黙的イベント tick はサポートされません。
before( は、関連付けられたステートがアクティブになってから n,time_unit)n 単位未満の時間が経過した場合に true を返します。それ以外の場合、演算子は false を返します。
time_unit は、秒 (sec)、ミリ秒 (msec) またはマイクロ秒 (usec) として指定します。n を式として指定する場合、シミュレーション中に式の値が変化すると、チャートは時間遅延を調整します。
メモ
時相論理演算子 before は、Simulink モデル内の Stateflow チャートでのみサポートされています。
例
ステートがアクティブになってから 1 番目と 2 番目のイベント E のブロードキャストをチャートが処理すると、ステータス メッセージが表示されます。
on before(3,E):
disp("ON");
チャートがイベント E のブロードキャストを処理すると、このステートから遷移します。ただし、ステートがアクティブだったイベント E のブロードキャストが 5 回未満の場合に限られます。
before(5,E)
ステートがアクティブだったイベント E のブロードキャストが 5 回より少ない場合に、関連付けられたステートから遷移します。
[before(5,E)]
チャートが起動すると、関連付けられたステートから遷移します。ただし、変数 temp が 98.6 より大きく、ステートがアクティブになってからのチャートの起動回数が 7 回未満の場合に限られます。
before(7,tick)[temp > 98.6]
チャートが起動するたびに変数 temp を MED に設定します。ただし、関連付けられたステートがアクティブである時間が 12.3 秒未満である場合に限られます。
on before(12.3,sec):
temp = MED;
ヒント
引用符を使用してキーワード
'tick'、'sec'、'msec'および'usec'を囲むことができます。たとえば、before(5,'tick')はbefore(5,tick)と等価です。Stateflow チャートは、関連付けられたステートが再びアクティブになるたびに、
before演算子で使用されるカウンターをリセットします。
バージョン履歴
R2014b で導入
