無効なリンクの復元

個別または階層的に、無効なリンク付きブロックを復元するか、リンク付きのブロック値を親ライブラリブロックにプッシュすることができます。

無効なリンクを個別に復元

無効なブロックを個別モードでプッシュまたは復元すると、無効なブロックまたは編集されたブロックはライブラリにプッシュされるか、ライブラリから復元され、ブロック内の変更が階層上で影響するのを防ぐことができます。その他すべてのリンクには影響しません。無効な個々のブロックを復元またはプッシュするには、次の 3 つの方法があります。

無効なリンク付きブロックを選択し、Simulink ツールストリップの [Subsystem ブロック] タブで、[リンクのプッシュ] または [リンクを戻す] を選択します。
無効なリンク付きブロックを右クリックしてコンテキストメニューから [ライブラリリンク] を選択し、変更をプッシュするには [リンクのプッシュ] をクリックし、親ライブラリブロックから値を復元するには [リンクを戻す] をクリックします。
無効なリンク付きブロックの左下隅にあるリンクバッジを右クリックし、コンテキストメニューから、変更をプッシュするには [リンクのプッシュ] をクリックし、親ライブラリブロックから値を復元するには [リンクを戻す] をクリックします。

無効なリンクを階層的に復元

無効なリンクを階層モードでプッシュまたは復元すると、操作はリンクの階層全体に適用されます。階層モードでプッシュまたは復元するには、ライブラリリンクマネージャーツールを使用します。ライブラリリンクマネージャーでは、モデル内の無効なリンク付きブロックとパラメーター化されたリンク付きブロックがすべて表示されます。

ライブラリリンクマネージャーは次の 2 つの方法で起動できます。

Simulink ツールストリップの [モデル化] タブで、[システム設計] セクションの [ライブラリリンクマネージャー] をクリックします。
または
いずれかの無効なリンク付きブロックを選択し、Simulink ツールストリップの [Subsystem ブロック] タブで、[ライブラリリンクマネージャー] をクリックします。
[ライブラリリンクマネージャー] ウィンドウが表示されます。このウィンドウには、モデル内の無効なリンクとパラメーター付きのリンクを示す 2 つのタブがあります。既定では、[無効リンク] タブが選択されています。

テーブルには 2 つの列が示されます。[リンク付きブロック] 列には無効なリンクをもつリンク付きブロックのリストが表示され、[ライブラリブロック] 列には対応するリンク付きブロックの親ライブラリブロックが表示されます。

無効なブロックをプッシュまたは復元するには、以下を行います。

要件に応じて無効なブロックを選択します。
ライブラリ内のブロックのバージョンをモデル内のバージョンに置き換えるには [プッシュ] をクリックし、モデル内のリンク付きブロックのバージョンをライブラリ内のバージョンで置き換えるには [元に戻す] をクリックします。

[フィルターブロック] フィールドを使用して、表示されたリンク付きブロックを、基本設定に基づいてフィルター処理します。この機能は、モデルに多数のブロックが含まれている場合に役立ちます。

リンクの階層のプッシュまたは復元

無効なリンクの階層をプッシュすると、特定のリンクの階層の内と外にある無効のリンクに影響を与えます。階層の中央にある無効なリンクから変更をプッシュすると、変更されていない場合、内側のリンクはプッシュされ、外側のリンクは復元されます。この操作は、変更のある外側の (親) リンクでもプッシュを明示的に選択しない限り、変更のある外側のリンクには影響しません。ライブラリリンクマネージャーは、内側の最下位のリンクからプッシュを開始して、次に階層内を上に移動します。

以下に例を示します。

リンク A にはリンク B が含まれており、両方のリンクに変更があるとします。
- A をプッシュします。リンクツールは A と B の両方をプッシュします。
- B をプッシュします。リンクツールは B をプッシュし、A はプッシュしません。
リンク A にリンク B が含まれており、A には変更がなく、B には変更があるとします。
- B をプッシュします。リンクツールは B をプッシュし、A を復元します。親リンクが修正されていない場合は復元されます。

パラメーター付きリンクの階層がある場合、ライブラリリンクマネージャーは最上位レベルのみを操作できます。

ヒント

ファイルを比較して構造的な変更を表示するには、[モデル化] タブで、[比較] 、 [モデルの比較] を選択します。