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ワークスペースまたはファイルからシミュレーション データ インスペクターへのデータのインポート

シミュレーション データ インスペクターにベース ワークスペースまたはファイルからデータをインポートできます。シミュレーション データ インスペクターを使用して、インポートしたデータを単独でまたは他のシミュレーション データと一緒に表示できます。

シミュレーション データ インスペクターは、ワークスペースからデータをインポートするために、すべての組み込みデータ型と多くのデータ形式 (Datasettimeseriestimetable など) をサポートしています。どの形式でも、サンプル値は一般にサンプル時間とペアにする必要があります。シミュレーション データ インスペクターでは、インポートしたワークスペース データから作成された実行内で信号ごとのチャネル数を最大 8,000 にすることができます。

データは次のようなさまざまなタイプのファイルからインポートできます。

  • MAT ファイル

  • CSV ファイル — CSV ファイルからシミュレーション データ インスペクターへのデータのインポートで説明されているようにデータを書式設定します。

  • Microsoft® Excel® ファイル — Microsoft Excel のインポート、エクスポート、ログ形式で説明されているようにデータを書式設定します。

  • MDF ファイル — MDF ファイルのインポートは Linux® および Windows® オペレーティング システムでサポートされています。MDF ファイルのファイル拡張子は .mdf.mf4、または .dat である必要があり、MDF ファイルのチャネルには整数、浮動小数点、および string データ型のみを含める必要があります。

  • ULG ファイル — フライトのログ データのインポートには UAV Toolbox のライセンスが必要です。

  • ROS Bag ファイル — ROS Bag ファイルのインポートはファイル Version 1.1 および 2.0 でサポートされています。Bag ファイルのインポートには ROS Toolbox のライセンスが必要です。

シミュレーション データ インスペクターではサポートされないデータ形式またはファイル形式で保存されたデータをワークスペースまたはファイルからインポートするには、io.reader クラスを使用して独自のワークスペース データまたはファイル リーダーを記述することでデータをインポートします。組み込みリーダーの代わりに、サポートされるファイル タイプに対して使用するカスタム リーダーを記述することもできます。以下の例を参照してください。

ワークスペースからのデータのインポート

ワークスペースからシミュレーション データ インスペクターに時間ベースのデータをインポートできます。正弦信号と余弦信号のデータを含む timeseries オブジェクトを作成します。各 timeseries オブジェクトに説明的な名前を付けます。

time = 0:0.1:10;

sinVals = sin(time);
cosVals = cos(time);

sinTS = timeseries(sinVals,time,"Name","Sine");
cosTS = timeseries(cosVals,time,"Name","Cosine");

シミュレーション データ インスペクターを開きます。

Simulink.sdi.view

データを対話的にインポートするには、シミュレーション データ インスペクターで [インポート] を選択します。[インポート] ダイアログ ボックスで、データをワークスペースからインポートするかファイルからインポートするかを選択できます。オプションの下のテーブルに、インポート可能なデータが表示されます。テーブルにワークスペース変数またはファイルの内容が表示されない場合は、シミュレーション データ インスペクターに、そのデータをサポートする組み込みまたは登録済みのリーダーがないことを意味します。チェック ボックスを使用してインポートするデータを選択でき、そのデータを既存の実行と新しい実行のどちらにインポートするか選択できます。すべてのデータを選択または選択解除するには、[名前] の横にあるチェック ボックスを使用します。

[インポート] ダイアログ ボックスで、以下を行います。

  • [インポート元][ベース ワークスペース] を選択します。

  • [入力先][新規実行] を選択します。

  • 信号テーブルで Sine および Cosine の信号を選択します。

  • [インポート] をクリックします。

The Import dialog box

データを新しい実行にインポートすると、その実行は作業領域に常に表示されます。インポートした実行をアーカイブに手動で移動できます。

信号テーブルから信号を選択してシミュレーション データ インスペクターにデータを表示します。垂直に配置された 2 つのサブプロットを作成するには、[可視化とレイアウト] をクリックします。次に、[基本レイアウト]2x1 のサブプロット レイアウトを選択します。上のサブプロットで Cosine 信号をプロットし、下のサブプロットで Sine 信号をプロットします。

The Simulation Data Inspector with a 2x1 subplot layout. The Cosine signal is plotted in the upper subplot. The Sine signal is plotted in the lower subplot.

ファイルからのデータのインポート

MAT ファイル fuelsysRunData には、sldemo_fuelsys モデルの 1 つの実行からの信号データが含まれています。モデルの詳細については、フォールトトレラント燃料制御システムのモデル化を参照してください。

シミュレーション データ インスペクターを開きます。

Simulink.sdi.view

fuelsysRunData ファイルからシミュレーション データ インスペクターにデータをインポートするには、[インポート] をクリックします。[インポート] ダイアログ ボックスで、以下を行います。

  • [インポート元][ファイル] を選択します。次に、ファイル名を入力するか、ファイル システム内を移動して FuelsysRunData ファイルを選択します。

  • [入力先][新規実行] を選択します。

  • 信号テーブルで、[名前] の横にあるチェックボックスをオンにしてすべての信号を選択します。

  • [インポート] をクリックします。

The Import dialog box

シミュレーション データ インスペクターで、スパークラインの可視化を使用してデータを表示します。[可視化とレイアウト] をクリックします。次に、[可視化][スパークライン] を選択します。信号テーブルから信号を選択してスパークライン プロットに表示します。

A sparklines visualization of the air_fuel_ratio, speed, and fuel signals from the FuelsysRunData file.

参考

関数

トピック