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ライブラリ ブラウザーの表示のカスタマイズ

ライブラリの並べ替え

ライブラリの名前と並べ替えの優先順位によって、ライブラリ ブラウザーのツリー ビューでの順序が決定します。ライブラリは優先順位の昇順で表示されます。同じ優先順位をもつライブラリはアルファベット順に並べ替えられます。

Simulink® ライブラリの並べ替え優先順位は、既定で -1 です。他のライブラリの並べ替え優先順位の既定の設定は 0 です。これらの並べ替え優先順位により、既定では Simulink ライブラリがライブラリ ブラウザーに最初に表示されます。

ライブラリは、並べ替え優先度を変更して並べ替えることができます。ライブラリの並べ替えの優先順位を変更するには、次の形式のコードを MATLAB® パス上の sl_customization.m ファイルに追加します。

cm.LibraryBrowserCustomizer.applyOrder({'LIBNAME1',PRIORITY1, ...
                                        'LIBNAME2',PRIORITY2, ...
                                         .
                                         .
                                        'LIBNAMEN',PRIORITYN});

LIBNAMEn はライブラリ (またはライブラリのモデル ファイル) の名前で、PRIORITYn はライブラリの並べ替え優先順位を示す整数です。たとえば、次のコードを実行すると Simulink Extras ライブラリがライブラリ ブラウザーのツリー ビューの一番上に表示されます。

cm.LibraryBrowserCustomizer.applyOrder({'Simulink Extras',-2});

sl_customization.m ファイルを追加または変更した後にカスタマイズが有効になったことを確認するには、MATLAB のコマンド プロンプトで「sl_refresh_customizations」と入力します。

カスタマイズ関数の詳細については、Simulink でのカスタマイズの登録を参照してください。

ライブラリの無効化および非表示

ライブラリ、サブライブラリまたはライブラリ ブロックを無効または非表示にするには、次の形式のコードを MATLAB パス上の sl_customization.m ファイルに挿入します (Simulink でのカスタマイズの登録を参照)。ライブラリ内で無効または非表示にしたブロックは、モデルで呼び出すクイック挿入メニューにも表示されません。

cm.LibraryBrowserCustomizer.applyFilter({'Item1','State', ...
                                         'Item2','State', ...
                                         .
                                         .
                                         'ItemN','State'});
  • ItemN は、無効または非表示にするライブラリ、サブライブラリまたはブロック。項目は 'LibraryName/Sublibrary/Block' の形式で指定します。

    • LibraryName はブラウザーに表示されるライブラリ名。カスタム ライブラリの場合は、この値を Browser.Name プロパティを使用して slblocks.m ファイルに設定します。

    • Sublibrary はサブライブラリの名前で、カスタム ライブラリの場合は Subsystem ブロックの名前。自分のライブラリまたはサブシステムの OpenFcn コールバックにより開いたライブラリのサブシステム内のブロックを指定できます。カスタム ライブラリの作成を参照してください。

    • Block はブロック名。

  • 'State''Disabled' または 'Hidden'

たとえば、次のコードでは、Simulink ライブラリの Sources サブライブラリが非表示になり、Sinks サブライブラリが無効になります。

cm.LibraryBrowserCustomizer.applyFilter({'Simulink/Sources','Hidden'});
cm.LibraryBrowserCustomizer.applyFilter({'Simulink/Sinks','Disabled'});

次のコードは、カスタム ライブラリ 'My Library'Subsystem2 ブロックにより開いたサブライブラリ内の Sqrt ブロックを無効にします。

cm.LibraryBrowserCustomizer.applyFilter(...
{'My Library/Subsystem2/Sqrt','Disabled'});

sl_customization.m ファイルを追加または変更した後にカスタマイズが有効になったことを確認するには、MATLAB のコマンド プロンプトで「sl_refresh_customizations」と入力します。

ブラウザー ツリーにおけるライブラリの展開または折りたたみ

Library Browser in Standalone Modeを使用する場合は、カスタマイズを追加してライブラリ ブラウザー ツリーでライブラリを展開したり、折りたたむことができます。たとえば、既定では Simulink ライブラリは展開されています。この動作ではなく、既定の設定でライブラリが折りたたまれるように指定できます。次の形式のコードを sl_customization.m ファイルに追加します。

cm.LibraryBrowserCustomizer.applyNodePreference(...
{'libraryName',logical});

メモ

ライブラリ ブラウザーをスタンドアロン モードで開くには、ライブラリ ブラウザー ウィンドウで、[スタンドアロンのライブラリ ブラウザーを起動します] ボタン Launch standalone library browser button をクリックします。

true を使用してライブラリを展開し、false を使用して折りたたみます。

たとえば、次のコードでは、Simulink ライブラリを折りたたみ、Simscape ライブラリを展開します。

function sl_customization(cm) 
  cm.LibraryBrowserCustomizer.applyNodePreference(...
{'Simulink',false,'Simscape',true}); 
end

このコードでは、'My Library' という名前のカスタム ライブラリを折りたたみます。

function sl_customization(cm) 
     cm.LibraryBrowserCustomizer.applyNodePreference(...
{'My Library',false}); 
end

sl_customization.m ファイルを追加または変更した後にカスタマイズが有効になったことを確認するには、MATLAB のコマンド プロンプトで「sl_refresh_customizations」と入力します。

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