レートベース モデルの作成
レートベース モデルは、レートを明示的にスケジュールしたモデルです。Inport ブロック、Subsystem ブロック、Delay ブロックなど、[サンプル時間] パラメーターをもつブロックの実行レートをスケジュールできます。
レートベース モデル内のサブシステムについては、次のいずれかのブロックの [サンプル時間] パラメーターで実行レートをスケジュールできます。
Subsystem ブロックに接続された Inport ブロック。Inport ブロックからサブシステムに異なるサンプル時間が提供されていれば、そのサブシステムは複数のレートをもちます。
Subsystem ブロック。Subsystem ブロックでサンプル時間が指定されていれば、そのサブシステムに含まれるブロックで同じサンプル時間または一定のサンプル時間を使用しなければなりません。
サンプル時間を指定できる Subsystem ブロック内のブロック。サブシステムに含まれるブロックで異なるサンプル時間が指定されていれば、そのサブシステムは複数のレートをもちます。
周期的なサンプル時間をもつサブシステムでは、Integrator ブロックなどの連続時間ブロックはサポートされません。代わりに、Discrete-Time Integrator ブロックなどの同等の離散時間ブロックを使用します。
スケジュールされた Subsystem ブロックを含むレートベース モデル
完成したレートベース モデル ex_rate_based_model
には、スケジュールされた 2 つの Atomic Subsystem ブロックが含まれます。Subsystem ブロックは、[サンプル時間] パラメーターを非ゼロの正の数値に設定してスケジュールされています。
プロパティ インスペクターを開き、それぞれの Subsystem ブロックのサンプル時間を確認します。
Subsystem1
という名前の Subsystem ブロックをクリックします。[サンプル時間] パラメーターは0.2
に設定されています。Subsystem2
という名前の Subsystem ブロックをクリックします。[サンプル時間] パラメーターは0.4
に設定されています。
各サブシステムの内容を調べます。
Subsystem1
という名前のブロックは入力に 2 を乗算します。
Subsystem2
という名前のブロックは入力に 4 を乗算します。