メインコンテンツ

アップグレード アドバイザーを使用したモデルのアップグレード

この例では、アップグレード アドバイザーを使用して Simulink® モデルを修正し、現在のリリースにアップグレードする方法を示します。アップグレード アドバイザー ツールは、チェックを実行し、エラーを修正し、新しい Simulink 機能を組み込みます。

アップグレード アドバイザーを開く

アップグレードするモデルを開きます。

openExample("sldemo_mdladv")
アップグレード アドバイザーを開くには、[モデル化] タブで [モデル アドバイザー][アップグレード アドバイザー] を選択します。

アップグレード チェックの選択と実行

アップグレード アドバイザーを使用して、選択したすべてのチェックを実行します。

  1. [アップグレード アドバイザー] ノードを選択します。

  2. ツールストリップで [チェックの実行] をクリックします。

The Upgrade Advisor tool shows the list of checks in the left pane with the Upgrade Advisor node selected and the Run Summary in the right pane.

ヒント

階層のないモデルについては、アップグレード アドバイザー は既定で [モデル階層を解析してアップグレード シーケンスを続行] チェックを除くすべてのチェックを選択および実行します。

モデルの階層構造について、手順どおりにアップグレード チェックを実行するには [モデル階層を解析してアップグレード シーケンスを続行] チェックを使用します。コンパイル時の情報が不要でブロック線図の更新を伴わないチェックから先に実行しなければなりません。その後にコンパイル チェックを実行します。詳細については、Analyze model hierarchy and continue upgrade sequenceを参照してください。

選択したチェックがアップグレード アドバイザーで実行され、右側の [実行の概要] セクションに概要が表示されます。

The Run Summary section in the Upgrade Advisor shows the date and time of the last run, the number of checks, and the number of checks with the status of Warning, Passed, and Not Run.

個別のチェックを 1 つ実行するには、チェックを右クリックして [このチェックを実行] を選択します。あるいは、チェックを選択して右ペインのボタンを使用します。

Upgrade Advisor with one check selected in the left pane and Run this check button in the right pane.

レポートへのアップグレード チェック結果の保存

実行したすべてのチェックの結果をレポートに保存するには、次の手順に従います。

  1. [アップグレード アドバイザー] ノードを選択します。

  2. [共有] セクションで [レポート] をクリックします。その後、利用可能なオプションから選択します。

  3. レポートの名前と場所を指定します。

ヒント

警告または失敗が含まれているチェックを修正した後、チェックを再実行してから、アップグレード アドバイザー レポートを作成します。

チェックの警告と失敗の調査と修正

[アップグレード アドバイザー] ノードを選択して、実行したチェックの概要を検証します。この例では、1 つのチェックで警告が示されています。

警告が示されているチェックのみを表示するには、[チェック セレクター] ペインでチェックにフィルターを適用します。

Pointer on the filter icon with the Warning check box selected

チェックの警告または失敗を調査して修正するには、次の手順に従います。

  1. パスしなかったチェックを選択します。

  2. 右側のペインで詳細を検証して、解析と推奨される修正を確認します。

  3. 推奨される手順に従って、警告または失敗を手動で修正します。場合によっては、ツールストリップ [修正] ボタンをクリックして問題を自動的に修正できます。

The Upgrade Advisor shows the list of checks with a warning status in the left pane, the warning details in the right pane, and the pointer on the Fix button in the toolstrip at the top.

If you do not want to fix a check, follow these steps to mark the violation as justified instead.

  1. Select the check. Then, click Justify.

  2. Enter the rationale for justification in the Justifications field in the Result Inspector.

  3. Click Add Justification.

ヒント

個別のアップグレード アドバイザーのチェックの詳細については、モデルのアップグレードを参照してください。

参考

トピック