アンチロック ブレーキ システムの相対すべりの調整
この例では、Dashboard ブロックで構成されるサブシステムを使用して、アンチロック ブレーキ システムのモデル化の例の Desired relative slip
の値を調整する方法を示します。シミュレーション中にSliderブロックやEditブロックを使用して Desired relative slip
の値を変更し、Dashboard Scope ブロックで結果を観察できます。
Dashboard サブシステムの作成
このモデルでは、Subsystem ブロックを使用してモデル用のコントロールとディスプレイを 1 つのインターフェイスにまとめます。このモデルのサブシステムを作成するには次を行います。
1. sldemo_absbrake
モデルに Subsystem ブロックを追加します。
2. 事前に設定されているサブシステムの内容を削除します。Dashboard ブロックでは接続の確立に端子を使用しないため、Dashboard ブロックのサブシステムに Inport ブロックや Outport ブロックは必要ありません。
3. ダッシュボードのコンポーネントを追加します。
このモデルのダッシュボードには Edit ブロックと Slider ブロックがあり、どちらも Desired relative slip
の入力の値を制御します。Dashboard Scope ブロックは、シミュレーションの全期間の結果のすべり値 slp
を表示します。
サブシステムの領域を使用して、関連するコントロールとディスプレイをグループ化してラベルを付けることができます。領域の作成の詳細については、モデルの領域のボックス化とラベル付けを参照してください。
対話型シミュレーション
この Dashboard サブシステムは、使用する Desired relative slip
の値を変えて個別のシミュレーションを構成できる便利なインターフェイスとして使用できます。
Slider ブロックと Edit ブロックは、どちらも Desired relative slip
の入力の値を変更します。相対すべりの入力の値を微調整するときは Slider ブロックを使用し、正確な値を入力するときは Edit ブロックを使用します。