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Simulink.WorkspaceVar

ワークスペース変数とそれを使用するブロックについての情報を格納

Simulink.WorkspaceVar は推奨されません。代わりに Simulink.VariableUsage を使用してください。

説明

Simulink.WorkspaceVar オブジェクトはワークスペース変数の属性を記述し、変数を使用するブロックをリストします。

作成

関数 Simulink.findVars は、変数の検索結果を表す 1 つ以上の Simulink.WorkspaceVar オブジェクトを返します。

関数 Simulink.WorkspaceVar のみが Simulink.WorkspaceVar オブジェクトの任意のフィールド値を設定できます。設定しない場合、フィールドは読み取り専用になります。

説明

varObj = Simulink.WorkspaceVar(varNames,wkspName) は、変数 varNames を記述する Simulink.WorkspaceVar オブジェクトの配列を作成します。このコンストラクターは、各オブジェクトの Name プロパティを varNames で指定されたいずれかの変数名に設定し、すべてのオブジェクトの Workspace プロパティを wkspName で指定されたワークスペースに設定します。varNames は読み込まれたモデルで使用されていない変数で指定できます。

入力引数

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ターゲットの変数の名前。文字ベクトル、または文字ベクトルの cell 配列として指定します。このコンストラクターは、それぞれの変数名に対応する Simulink.WorkspaceVar オブジェクトを作成します。varNames は読み込まれたモデルで使用されていない変数で指定できます。

例: 'k'

例: {'k','asdf','fuelFlow'}

データ型: char | cell

ターゲットの変数を定義するワークスペースの名前。文字ベクトルとして指定します。たとえば MATLAB® ベース ワークスペースを指定できます。このコンストラクターは、返されるそれぞれの Simulink.WorkspaceVar オブジェクトの WorkspaceType プロパティも特定して設定します。

例: 'base workspace'

例: 'myModel'

例: 'myDictionary.sldd'

データ型: char

プロパティ

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この プロパティ は読み取り専用です。

オブジェクトによって記述される変数名。文字ベクトルとして返されます。

この プロパティ は読み取り専用です。

変数を含むワークスペースの名前。文字ベクトルとして返されます。次に例を示します。

Workspace意味
'base workspace'MATLAB ベース ワークスペース
'MyModel'モデル MyModel のモデル ワークスペース
'MyModel/Mask1'モデル MyModel のマスク ブロック Mask1 のマスク ワークスペース。

この プロパティ は読み取り専用です。

変数を含むワークスペースのタイプ。文字ベクトルとして返されます。可能な値は次のとおりです。

  • 'base' — ベース ワークスペース

  • 'model' — モデル ワークスペース

  • 'mask' — マスク ワークスペース

この プロパティ は読み取り専用です。

変数のユーザー。文字ベクトルの cell 配列として返されます。各文字ベクトルは変数を使用するブロックを識別します。このプロパティは関数 Simulink.findVars から取り込まれます。

オブジェクト関数

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ベース ワークスペースで変数 kSimulink.WorkspaceVar オブジェクトを返します。

var = Simulink.WorkspaceVar('k', 'base workspace');

ベース ワークスペースで whos コマンドから返される変数ごとに 1 つのオブジェクトを含む Simulink.WorkspaceVar オブジェクトの配列を返します。

vars = Simulink.WorkspaceVar(who,WkspName)

モデル ワークスペースですべての変数を記述する Simulink.WorkspaceVar オブジェクトの配列を返します。

hws = get_param('mymodel', 'ModelWorkspace');
vars=Simulink.WorkspaceVar(hws.whos, 'MyModel')

マスク ワークスペースですべての変数を記述する Simulink.WorkspaceVar オブジェクトの配列を返します。

maskVars = get_param('mymodel/maskblock', 'MaskWSVariables');
vars = Simulink.WorkspaceVar(maskVars, 'mymodel/maskblock');

バージョン履歴

R2010a で導入