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exportToPreviousRelease

任意のリリースで開くことができる MAT ファイルに Dataset オブジェクトを保存

R2019b 以降

説明

exportToPreviousRelease(ds,filename,dsname) は、dsname 入力で指定された名前を使用して、filename 入力で指定された MAT ファイルに Simulink.SimulationData.Dataset オブジェクト ds を保存します。Dataset 形式をサポートする任意のリリースで、ファイルに保存された Dataset を読み込むことができます。この関数を使用して Dataset オブジェクトをファイルに保存しない場合、R2017a より前のリリースのデータを読み込めない可能性があります。R2017a より前のリリースで Dataset データを開いて使用する必要がない場合は、関数 save を使用できます。

exportToPreviousRelease(___,version) は、version で指定された MAT ファイルのバージョンを使用して、Dataset オブジェクトに格納されたデータを以前のリリースで読み込むことができる MAT ファイルに保存します。

exportToPreviousRelease(___,'–append') は、Dataset オブジェクトに格納されたデータを、MAT ファイルのコンテンツを上書きせずに以前のリリースで読み込むことができる MAT ファイルに追加します。

exportToPreviousRelease(___,'–nocompression')Dataset オブジェクトを圧縮せずに MAT ファイルに保存します。'–nocompression' オプションは Version 7 と Version 7.3 の MAT ファイルのみをサポートします。

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関数 exportToPreviousRelease を使用して Simulink.SimulationData.Dataset オブジェクトに格納されているデータを、以前のリリースで読み込むことができる MAT ファイルに保存します。この例では、関数 exportToPreviousRelease を使用してシミュレーションでログ記録されたデータを MAT ファイルに保存してから、別のシミュレーションでログ記録されたデータを含む別の Dataset オブジェクトを同じ MAT ファイルに追加します。

MAT ファイルへの Dataset データの保存

ログ データを含む Dataset オブジェクトを作成するには、x1x2 の信号のデータを記録する ex_vdp モデルのシミュレーションを実行します。モデルは、Dataset オブジェクト logsout に格納されている信号ログ データを含むすべてのシミュレーション データが含まれる単一のシミュレーション出力を生成するように構成されています。

open_system('ex_vdp.slx')
out = sim('ex_vdp');
logsout = out.logsout;

関数 exportToPreviousRelease を使用して、異なるバージョンの Simulink™ を使用している可能性のある同僚や共同作業の相手と共有できる信号ログ データを MAT ファイルに保存します。

exportToPreviousRelease(logsout,'vdpLoggedData.mat','ex_vdpSim1')

MAT ファイルへのデータの追加

関数 exportToPreviousRelease を使用してデータを MAT ファイルに追加できます。たとえば、データを記録して、共有する新しい結果を取得する別のシミュレーションを実行する場合です。関数 exportToPreviousRelease を使用して、Dataset 形式をサポートする任意のリリースに Dataset オブジェクトを読み込むことができます。

set_param('ex_vdp/Mu','Gain','0.5')
out = sim('ex_vdp');
logsout = out.logsout;

exportToPreviousRelease(logsout,'vdpLoggedData.mat','ex_vdpSim2','-append')

入力引数

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MAT ファイルに保存して以前のリリースで読み込む Simulink.SimulationData.Dataset オブジェクト。

例: logsout

データをエクスポートするファイルの名前。ファイルが存在しない場合、関数 exportToPreviousRelease がファイルを作成します。ファイルが存在する場合、ファイル内のデータを上書きすることも、'–append' 入力を使用して Dataset データをファイルに追加することもできます。

例: 'myfile.mat'

データ型: char | string

MAT ファイルに保存された Dataset オブジェクトに使用する名前。この名前は MAT ファイルに保存するデータを含む Dataset オブジェクトの名前と一致する必要はありません。

例: 'myLoggedData'

データ型: char | string

MAT ファイルのバージョン。既定では、保存操作で作成された既定の MAT ファイルの基本設定を変更しない限り、関数 exportToPreviousRelease が Version 7 の MAT ファイルを作成します。詳細については、MAT ファイルのバージョンを参照してください。Dataset データは Version 4 の MAT ファイルに保存できません。

データ型: char | string

バージョン履歴

R2019b で導入