Detect Rise Positive
信号値が厳密に正の値に増加し、前の値が非正であったときに、立ち上がりエッジを検出
ライブラリ:
Simulink /
Logic and Bit Operations
説明
Detect Rise Positive ブロックは、入力が厳密に正であり、前の値が非正であったかどうかを判定することで、立ち上がりエッジを検出します。
入力信号がゼロより大きく、前の値がゼロ以下であった場合、出力は true (
1
) です。入力信号がゼロ以下の場合、または入力が正であり、前の値も正である場合、出力は false (
0
) です。
このブロックは離散サンプル時間のみをサポートしています。
例
信号の立ち上がりエッジの検出
この例では、Detect Rise Nonnegative ブロックと Detect Rise Positive ブロックを使用して信号の立ち上がりエッジを検出する方法を示します。
固定ステップ幅を 0.25 として、Detect Rise Nonnegative ブロックと Detect Rise Positive ブロック間の差を示します。入力信号が負の値から非負の値 (0
) へ増加しているので、Detect Rise Nonnegative ブロックは t=1
で true (1
) を出力します。入力信号が非正の値 (0
) から厳密な正の値に増加しているので、Detect Rise Positive ブロックは t=1.25
で true (1
) を出力します。
端子
入力
Port_1 — 入力信号
スカラー | ベクトル | 行列
入力信号。スカラー、ベクトルまたは行列として指定します。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| Boolean
| fixed point
出力
Port_1 — 出力信号
スカラー | ベクトル | 行列
入力が厳密に正であり、前の値が非正であった場合の立ち上がりエッジを検出する出力信号。出力には、スカラー、ベクトル、または行列を指定できます。
入力信号がゼロより大きく、前の値がゼロ以下であった場合、出力は true (
1
) です。入力信号がゼロ以下の場合、または入力が正であり、前の値も正である場合、出力は false (
0
) です。
データ型: uint8
| Boolean
パラメーター
初期条件 — boolean 式 U/z > 0
の初期条件
0
(既定値) | スカラー | ベクトル | 行列
boolean 式 U/z > 0
の初期条件を設定します。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: vinit |
型: 文字ベクトル |
値: スカラー | ベクトル | 行列 |
既定の設定: '0' |
入力処理 — サンプルベースまたはフレームベースの処理を指定
チャネルとしての要素 (サンプル ベース)
(既定値) | チャネルとしての列 (フレーム ベース)
ブロックでサンプルベースかフレームベースのどちらの処理を実行するかを指定します。
チャネルとしての列 (フレーム ベース)
— 入力の各列を独立したチャネルとして扱います (フレームベースの処理)。メモ
フレームベースの処理には、DSP System Toolbox™ のライセンスが必要になります。
詳細については、サンプルベースおよびフレームベースの概念 (DSP System Toolbox)を参照してください。
チャネルとしての要素 (サンプル ベース)
— 入力の各要素を独立したチャネルとして扱います (サンプルベースの処理)。
[入力処理] を使って、ブロックでサンプルベースかフレームベースのどちらの処理を実行するかを指定します。これらの 2 つの処理モードの詳細については、サンプルベースおよびフレームベースの概念 (DSP System Toolbox)を参照してください。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: InputProcessing |
型: 文字ベクトル |
値: 'Columns as channels (frame based)' | 'Elements as channels (sample based)' |
既定の設定: 'Elements as channels (sample based)' |
出力データ型 — 出力データ型
boolean
(既定値) | uint8
出力データ型を boolean
または uint8
として指定します。
プログラムでの使用
ブロック パラメーター: OutDataTypeStr |
型: 文字ベクトル |
値: 'boolean' | 'uint8' |
既定の設定: 'boolean' |
ブロックの特性
データ型 |
|
直達 |
|
多次元信号 |
|
可変サイズの信号 |
|
ゼロクロッシング検出 |
|
拡張機能
C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。
生成されたコードは、ある条件の下で関数 memcpy
または関数 memset
(string.h
) に依存します。
HDL コード生成
HDL Coder™ を使用して FPGA 設計および ASIC 設計のための VHDL、Verilog および SystemVerilog のコードを生成します。
HDL Coder™ には、HDL の実装および合成されたロジックに影響する追加のコンフィギュレーション オプションがあります。
このブロックには 1 つの既定の HDL アーキテクチャがあります。
ConstrainedOutputPipeline | 既存の遅延を設計内で移動することによって出力に配置するレジスタの数。分散型パイプラインではこれらのレジスタは再分散されません。既定の設定は |
InputPipeline | 生成されたコードに挿入する入力パイプライン ステージ数。分散型パイプラインと制約付き出力パイプラインでは、これらのレジスタを移動できます。既定の設定は |
OutputPipeline | 生成されたコードに挿入する出力パイプライン ステージ数。分散型パイプラインと制約付き出力パイプラインでは、これらのレジスタを移動できます。既定の設定は |
PLC コード生成
Simulink® PLC Coder™ を使用して構造化テキスト コードを生成します。
固定小数点の変換
Fixed-Point Designer™ を使用して固定小数点システムの設計とシミュレーションを行います。
バージョン履歴
R2006a より前に導入
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