Check Static Lower Bound
信号が静的下限より大きい (またはオプションで等しい) かどうかのチェック
![](check_static_lower_bound_block_icon.png)
ライブラリ:
Simulink /
Model Verification
HDL Coder /
Model Verification
説明
Check Static Lower Bound ブロックは、入力信号が各タイム ステップで指定された下限より大きい (またはオプションで等しい) かどうかをチェックし、比較後にアサーションを実行します。[下限] パラメーターは下限を定義します。入力信号が下限より大きい場合、アサーションは true (1)
であり、ブロックは処理を行いません。そうでない場合、既定の設定ではブロックはシミュレーションを停止してエラー メッセージを返します。
入力信号および範囲はスカラー、ベクトル、または行列になります。入力および範囲は同じデータ型でなければなりません。ブロックは、信号によって異なる方法で入力の値を範囲と比較します。
スカラーをベクトルまたは行列と比較する場合、ブロックはスカラーを非スカラー入力信号または範囲の各要素と比較します。
ベクトルまたは行列入力信号をベクトルまたは行列範囲と比較する場合、ブロックは入力信号を範囲と要素単位で比較します。
入力信号および範囲が両方ともベクトルまたは行列であるモデルの場合、入力信号および範囲は次元が同じでなければなりません。
例
Check Static Lower Bound ブロックによる信号の下限のチェック
Check Static Lower Bound ブロックを使用して、入力信号が定義された値を下回るかどうかをチェックできます。
この例では、Check Static Lower Bound ブロックは Sine Wave ブロックの値を、0.5
である [下限] パラメーターに入力された値と比較します。Bound というラベルの付いた Constant ブロックは、Scope ブロックのこのパラメーターを示しますが、パラメーター値には影響しません。Check Static Lower Bound ブロックは入力信号の値が [下限] より大きいかどうかをチェックします。そうである場合、ブロックは true (1)
をアサートします。ブロックの [アサーション信号の出力] パラメーターが選択されているため、ブロックはアサーション値を出力します。シミュレーションを実行し、モデルの出力を観察します。
Sine Wave ブロックの値が範囲よりも小さいため、シミュレーションの開始時に Check Static Lower Bound ブロックは 0
を出力します。0.52
の時点で、正弦波は 0.5
を超えています。Check Static Lower Bound ブロックはこの変化を認識し、1
を出力します。時間が 2.62
に達すると、正弦波は範囲を下回り、アサーションは false
になります。このパターンはシミュレーションの終了時間まで繰り返されます。
端子
入力
Port_1 — 範囲についてチェックされる入力信号
スカラー | ベクトル | 行列
[下限] パラメーターで指定された下限についてチェックされる入力信号。
データ型: half
| single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
| Boolean
| fixed point
| enumerated
出力
Port_1 — アサーション出力信号
スカラー
アサーションが成功した場合は true (1)
、アサーションが失敗した場合は false (0)
になる出力信号。[コンフィギュレーション パラメーター] ウィンドウで、[数学とデータ型] セクションの [詳細設定パラメーター] の下で [boolean データとして論理信号を処理] を選択すると、出力のデータ型は Boolean
になります。それ以外の場合、信号のデータ型は double
です。
依存関係
この出力端子を有効にするには、[アサーション信号の出力] パラメーターのチェック ボックスをオンにします。
データ型: double
| Boolean
パラメーター
下限 — 下限の値
スカラー | ベクトル | 行列
入力信号の振幅範囲の下限を指定します。
プログラムでの使用
パラメーター: min
|
型: string スカラーまたは文字ベクトル |
既定の設定: "0"
|
境界を含む — 下限を範囲に含める
on
(既定値) | off
このチェック ボックスをオンにすると、有効な入力振幅範囲に下限が含まれます。
プログラムでの使用
パラメーター: min_included
|
型: string スカラーまたは文字ベクトル |
値: "on" | "off" |
既定の設定: "on"
|
アサーションを有効にする — チェックを有効化または無効化
on
(既定値) | off
このパラメーターをオフにすると、ブロックが無効になり、モデルはこのブロックが存在しない場合と同じ動作をします。すべての検証ブロックを有効または無効にするには、このオプションの設定にかかわらず、[コンフィギュレーション パラメーター] ウィンドウへ移動し、[診断] 、 [データ有効性] をクリックして [詳細設定パラメーター] セクションを展開し、[Model Verification ブロックを有効にする] を Enable all
または Disable all
に設定します。
プログラムでの使用
パラメーター: enabled
|
型: string スカラーまたは文字ベクトル |
値: "on" | "off" |
既定の設定: "on"
|
アサーションの失敗時のシミュレーション コールバック (オプション) — アサーションが失敗したときに評価する式
""
(既定値) | MATLAB 式
アサーションが失敗したときに評価する MATLAB® 式を指定します。式は MATLAB ワークスペースで評価されるため、そのワークスペース内の式に使用されるすべての変数を定義します。
依存関係
このパラメーターを有効にする場合は、[アサーションを有効にする] パラメーターを選択します。
プログラムでの使用
パラメーター: callback
|
型: string スカラーまたは文字ベクトル |
既定の設定: ""
|
アサーションが失敗したときにシミュレーションを中止 — チェックに失敗したときにシミュレーションを停止するかどうか
on
(既定値) | off
チェックに失敗したときにシミュレーションを停止するには、このパラメーターをオンにします。このパラメーターをオフにすると、警告が表示され、シミュレーションは続行されます。
プログラムでの使用
パラメーター: stopWhenAssertionFail
|
型: string スカラーまたは文字ベクトル |
値: "on" | "off" |
既定の設定: "on"
|
アサーション信号の出力 — 出力信号を作成
off
(既定値) | on
出力端子を有効にするには、このパラメーターを選択します。
プログラムでの使用
パラメーター: export
|
型: string スカラーまたは文字ベクトル |
値: "on" | "off" |
既定の設定: "off"
|
アイコン タイプの選択 — アイコン タイプの選択
グラフィックス
(既定値) | テキスト
ブロック アイコンのスタイルを指定します。[graphic
] オプションを選択した場合は、アサート条件のグラフィカル表現がアイコン上に表示されます。[text
] オプションを選択した場合は、アサート条件を表す数式が表示されます。
プログラムでの使用
パラメーター: icon
|
型: string スカラーまたは文字ベクトル |
値: "graphic" | "text" |
既定の設定: "graphic"
|
ブロックの特性
データ型 |
|
直達 |
|
多次元信号 |
|
可変サイズの信号 |
|
ゼロクロッシング検出 |
|
拡張機能
C/C++ コード生成
Simulink® Coder™ を使用して C および C++ コードを生成します。
Simulink® Coder™ で生成されたコードによる Model Verification ブロックの処理方法の詳細については、デバッグ用のモデルの構成 (Simulink Coder)を参照してください。
量産コードには推奨されません。
HDL コード生成
HDL Coder™ を使用して FPGA 設計および ASIC 設計のための VHDL、Verilog および SystemVerilog のコードを生成します。
HDL Coder™ には、HDL の実装および合成されたロジックに影響する追加のコンフィギュレーション オプションがあります。
アーキテクチャ | 説明 |
---|---|
No HDL | このブロックには HDL コードを生成しないでください。 |
PreserveUpstreamLogic | 接続されていないロジックの削除を制御します。既定の設定は |
PLC コード生成
Simulink® PLC Coder™ を使用して構造化テキスト コードを生成します。
固定小数点の変換
Fixed-Point Designer™ を使用して固定小数点システムの設計とシミュレーションを行います。
バージョン履歴
R2006a より前に導入
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
Select a Web Site
Choose a web site to get translated content where available and see local events and offers. Based on your location, we recommend that you select: .
You can also select a web site from the following list:
How to Get Best Site Performance
Select the China site (in Chinese or English) for best site performance. Other MathWorks country sites are not optimized for visits from your location.
Americas
- América Latina (Español)
- Canada (English)
- United States (English)
Europe
- Belgium (English)
- Denmark (English)
- Deutschland (Deutsch)
- España (Español)
- Finland (English)
- France (Français)
- Ireland (English)
- Italia (Italiano)
- Luxembourg (English)
- Netherlands (English)
- Norway (English)
- Österreich (Deutsch)
- Portugal (English)
- Sweden (English)
- Switzerland
- United Kingdom (English)