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アルゴリズム

可変ステップ ソルバーを使用したゼロクロッシング検出のアルゴリズム

モデル コンフィギュレーション ペイン: ソルバー

説明

[アルゴリズム] パラメーターは、ゼロクロッシング検出に適応アルゴリズムと非適応アルゴリズムのどちらを使用するかを指定します。どちらのゼロクロッシング検出アルゴリズムでも、ゼロクロッシングの発生を検出し、ゼロクロッシングが発生した時間を "囲い込み" と呼ばれる処理を通じて特定します。非適応アルゴリズムでは、状態値がゼロを横切る時間を特定するまで常に囲い込みが継続されます。適応アルゴリズムでは、囲い込み処理で許容誤差が許容されます。

依存関係

このパラメーターを有効にするには、ソルバーの [タイプ][可変ステップ] に設定し、[ゼロクロッシング コントロール][ローカル設定を使用] または [すべて有効] に設定します。

設定

非適応 (既定値) | 適応
非適応

このオプションでは、Version 7.0 (R2008a) より前の Simulink® ソフトウェアに含まれているゼロクロッシング アルゴリズムを使用します。非適応アルゴリズムではゼロクロッシングが正確に検出されて特定されますが、"チャタリング"、つまり Zeno 動作とも呼ばれるゼロクロッシング点周辺の高周波数の振動が多いシステムではシミュレーション速度が低下する可能性があります。

適応

このオプションでは、ゼロクロッシングが発生した正確な時間を囲い込みを使用して特定するかどうかを動的に決定する改善されたゼロクロッシング アルゴリズムを使用します。適応アルゴリズムを使用すると、チャタリングが多いシステムのシミュレーション速度を向上させることができます。

[適応] アルゴリズムを選択すると [信号のしきい値] パラメーターが有効になります。[信号のしきい値] パラメーターの値により、適応アルゴリズムで状態値が十分にゼロに近いと見なして囲い込みを中止するタイミングが決まります。

プログラムでの使用

パラメーター: ZeroCrossAlgorithm
型: string | 文字ベクトル
値: "Nonadaptive" | "Adaptive"
既定の設定: "Nonadaptive"

バージョン履歴

R2008a で導入