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モデルの Web ビューの作成と使用
この例では、Simulink® モデルを Web ビューにエクスポートする方法を説明します。Simulink ライセンスがなくても、Web ビューの参照、移動、共有が可能です。
この例では、slrgex_fuelsys
モデルから Web ビューを作成します。
次のコマンドを実行して、この例で使用するサポート ファイルにアクセスします。
openExample('rptgenext/SimulinkReportGeneratorFilesExample');
ブラウザーの設定
Microsoft Edge® または Google Chrome® で Web ビュー ファイルを開く前に、Web ビュー ファイルが Web ビュー フォルダー内のファイルやサブフォルダーにアクセスできるようにブラウザーを設定する必要があります。生成された Web ビューを Web ブラウザーで開くを参照してください。
モデルを開く
slrgex_fuelsys
モデルを開きます。
open_system("slrgex_fuelsys");
Web ビュー ファイル用のフォルダーの作成
fuelsys_webview
という名前の書き込み可能フォルダーを作成し、モデルの Web ビュー ファイルをこのフォルダーにエクスポートできるようにします。
Web ビューへのモデルのエクスポート
Simulink の [シミュレーション] タブにある [ファイル] セクションで、[保存] をクリックします。[モデルのエクスポート先] で、[Web ビュー] を選択します。
[Web ビュー] ダイアログ ボックスが開きます。
モデル全体をエクスポートするには、[エクスポートするシステム] で [モデル全体] を選択します。
Web ビューのユーザーが参照ブロックを操作できるようにするには、[包含オプション] で [参照モデル] を選択します。
Web ビューのユーザーがマスク ブロックを操作できるようにするには、[マスク サブシステム] を選択します。
[パッケージ名] の既定値
slrgex_fuelsys
はそのままにします。[フォルダー] テキスト ボックスに、作成した
fuelsys_webview
フォルダーのパスを入力します。フォルダーを指定しない場合、[フォルダー] テキスト ボックスには、モデルの Web ビューを前回エクスポートしたフォルダー、または現在の MATLAB® フォルダーのパスが既定で入力されます。
[パッケージが存在する場合、上書きを防ぐために名前をインクリメントする] チェック ボックスをオンにします。このオプションを選択すると、同じモデルから複数の Web ビューをエクスポートした場合に Web ビュー ファイルが上書きされなくなります。[Web ビュー] ダイアログ ボックスは次のようになります。
[エクスポート] をクリックします。
Web ビューがエクスポートされ、システム ブラウザーで開きます。
Web ビューの確認
Web ビューは以下の要素で構成されます。
モデル ビューアー ペイン。モデルまたは選択したシステムが表示されます。既定では、このペインにはエクスポートしたモデルまたは最上位のシステムが表示されます。
[すべて表示] タブ。すべてのシステムのブロック線図が表示されます。
モデル ブラウザー ペイン。システムの階層ツリーが表示されます。既定では、モデル ブラウザー ペインは非表示です。これを開くには、モデル ビューアー ペインの左下隅にある [モデル ブラウザーの非表示/表示] ボタンをクリックします。既定では、モデル ブラウザーには最上位のシステムが表示されます。ツリー ノードを展開すると、階層内のすべてのシステムが表示されます。
オブジェクト インスペクター ペイン。モデル、システム、ブロック、または信号のパラメーターまたはプロパティの一覧が表示されます。
エクスプローラー バー。表示されているモデル内のシステムのパスが表示されます。
システムを表示するには、モデル ブラウザーでシステムを選択し、モデル ビューアー ペインでシステムをダブルクリックするか、[すべて表示] タブでシステムのブロック線図をクリックします。
slrgex_fuelsys
モデルの Web ビューのナビゲーション
ディスプレイ ペインで [すべて表示] をクリックします。
slrgex_fuelsys
モデルのすべてのシステムのブロック線図がこのタブに表示されます。一番上の行にある 3 番目のブロック線図をクリックします。これは
Engine Gas Dynamics
システムのブロック線図です。モデル ビューアー ペインに
Engine Gas Dynamics
システムが表示されます。エクスプローラー バーで
slrgex_fuelsys
をクリックして、モデルの最上位に戻ります。モデル ビューアー ペインで、
To Controller
システムをダブルクリックします。モデル ビューアー ペインに
To Controller
システムが表示されます。これはマスク SubSystem です。モデルのエクスポート時にマスク サブシステムを含めたため、To Controller
サブシステムを操作できます。モデル ブラウザーが開いていない場合は、モデル ビューアー ペインの左下隅にある [モデル ブラウザーの非表示/表示] ボタンをクリックします。
Engine Gas Dynamics
ノードを展開し、Mixing and Combustion
システムをクリックします。モデル ビューアー ペインに
Mixing and Combustion
システムが表示されます。エクスプローラー バーで
slrgex_fuelsys
をクリックして、モデルの最上位に戻ります。モデル ビューアー ペインで、
fuel-rate control
システムをダブルクリックします。モデル ビューアー ペインに
fuel-rate control
システムが表示されます。これはモデル参照です。モデルのエクスポート時に参照モデルを含めたため、fuel-rate control
システムを操作できます。
ブロックと信号のパラメーターおよびプロパティの表示
エクスプローラー バーで
slrgex_fuelsys
をクリックして、モデルの最上位に戻ります。モデル ブラウザー ペインで
To Plant
システムを選択します。Rate Transition ブロックをクリックしてブロック パラメーターの値を表示します。
Outport ブロックの入力信号をクリックして、信号のプロパティを表示します。
モデル ビューアーのペインでのブロック線図の移動とズームイン
モデル ビューアー ペインでブロック線図を移動するには、マウスのスクロール ホイールをクリックしてドラッグします。
ブロック線図をズームインおよびズームアウトするには、マウスのスクロール ホイールを使用します。
MATLAB の外で Web ビューを開く
既定では Web ビューをエクスポートすると、Web ビュー HTML ファイルと、Web ビューの表示をサポートするファイルを含む ZIP ファイルが作成されます。MATLAB の外で Web ビューを開くには、次の手順に従います。
ZIP ファイルが含まれるフォルダーに移動します。
slrgex_fuelsys_webview
ZIP ファイルを解凍します。webview.html
ファイルをブラウザーで開きます。
Web ビューおよび生成された Web ビューを Web ブラウザーで開くを参照してください。