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モデルの Web ビューの作成と使用
この例では、Simulink® モデルを Web ビューにエクスポートする方法を説明します。MATLAB® ライセンスがなくても、Web ビューの参照、移動、共有が可能です。
ブラウザーの構成
まず、Web ビュー ファイルが Web ビュー フォルダー内のファイルやサブフォルダーにアクセスできるようにブラウザーを構成します。ブラウザー固有の手順については、生成された Web ビューを Web ブラウザーで開くを参照してください。
Web ビューへのモデルのエクスポート
sldemo_fuelsys
モデルから Web ビューを作成するには、次のようにします。
1.モデルを開きます。
open_system("sldemo_fuelsys")
2.fuelsys_webview
という名前の書き込み可能フォルダーを作成し、モデルの Web ビュー ファイルをこのフォルダーにエクスポートできるようにします。
mkdir fuelsys_webview
3.Simulink ツールストリップの [シミュレーション] タブで、[保存]、[Web ビュー] をクリックします。[Web ビュー] ダイアログ ボックスが開きます。
4.モデル全体をエクスポートするには、[エクスポートするシステム] で [モデル全体] を選択します。
5.Web ビューのユーザーが参照ブロック、参照サブシステム、マスクされたブロックを操作できるようにするには、[包含オプション] で以下を選択します。
参照モデル
参照サブシステム
マスクされた図
6.[パッケージ名] には、既定値 sldemo_fuelsys
を使用します。
7.[フォルダー] には、作成した fuelsys_webview
フォルダーのパスを入力します。フォルダーを指定しない場合、ダイアログ ボックスには、モデルの Web ビューを前回エクスポートしたフォルダー、または現在の MATLAB フォルダーのパスが表示されます。
8.既存の Web ビュー ファイルが上書きされないようにするには、[パッケージが存在する場合、上書きを防ぐために名前をインクリメントする] をオンにします。
9. [エクスポート] をクリックします。Web ビューがエクスポートされ、システム ブラウザーで開きます。
Web ビューの確認
Web ビューは以下の要素で構成されます。
モデル ビューアー ペイン。モデルまたは選択したシステムが表示されます。既定では、このペインにはエクスポートしたモデルまたは最上位のシステムが表示されます。
[すべて表示] タブ。すべてのシステムのブロック線図が表示されます。
モデル ブラウザー ペイン。システムの階層ツリーが表示されます。既定では、モデル ブラウザー ペインは非表示です。これを開くには、モデル ビューアー ペインの左下隅にある [モデル ブラウザーの非表示/表示]
ボタンをクリックします。既定では、モデル ブラウザーには最上位のシステムが表示されます。ツリー ノードを展開すると、階層内のすべてのシステムが表示されます。
オブジェクト インスペクター ペイン。モデル、システム、ブロック、または信号のパラメーターまたはプロパティの一覧が表示されます。
エクスプローラー バー。表示されているモデル内のシステムのパスが表示されます。
システムを表示するには、モデル ブラウザーでそのシステムを選択し、モデル ビューアー ペインでシステムをダブルクリックするか、[すべて表示] タブでシステムのブロック線図をクリックします。
モデルの Web ビューのナビゲート
1.モデル ビューアー ペインで [すべて表示] をクリックします。sldemo_fuelsys
モデルのシステムのブロック線図がこのタブに表示されます。
2.一番上の行にある 3 番目のブロック線図をクリックします。これは Engine Gas Dynamics
システムのブロック線図です。モデル ビューアー ペインに Engine Gas Dynamics
システムが表示されます。
3.エクスプローラー バーで sldemo_fuelsys
をクリックして、モデルの最上位に戻ります。
4.モデル ビューアー ペインで、To Controller
システムをダブルクリックします。モデル ビューアー ペインに To Controller
システムが表示されます。これはマスク サブシステムです。モデルのエクスポート時にマスク サブシステムを含めたため、To Controller
サブシステムを操作できます。
5.モデル ブラウザーが開いていない場合は、モデル ビューアー ペインの左下隅にある [モデル ブラウザーの非表示/表示] ボタンをクリックします。
6.Engine Gas Dynamics
ノードを展開し、Mixing and Combustion
システムをクリックします。モデル ビューアー ペインに Mixing and Combustion
システムが表示されます。
7.エクスプローラー バーで sldemo_fuelsys
をクリックして、モデルの最上位に戻ります。
8.モデル ビューアー ペインで、fuel-rate control
システムをダブルクリックします。モデル ビューアー ペインに fuel-rate control
システムが表示されます。これはモデル参照です。モデルのエクスポート時に参照モデルを含めたため、fuel-rate control
システムを操作できます。
ブロックと信号のパラメーターおよびプロパティの表示
1.エクスプローラー バーで sldemo_fuelsys
をクリックして、モデルの最上位に戻ります。
2.モデル ブラウザー ペインで To Plant
システムを選択します。
3.Rate Transition
ブロックをクリックしてブロック パラメーターの値を表示します。
4.Outport
ブロックの入力信号をクリックして、信号のプロパティを表示します。
モデル ビューアー ペインでのブロック線図の移動とズームイン
モデル ビューアー ペインでブロック線図を移動するには、マウスのスクロール ホイールをクリックしてドラッグします。
ブロック線図をズームインおよびズームアウトするには、マウスのスクロール ホイールを使用します。
MATLAB を開かずに Web ビューを開く
既定では Web ビューをエクスポートすると、Web ビュー HTML ファイルと、Web ビューの表示をサポートするファイルを含む ZIP ファイルが作成されます。MATLAB を開かずに Web ビューを開くには、次の手順に従います。
ZIP ファイルが含まれるフォルダーに移動します。
sldemo_fuelsys_webview.zip
ファイルを解凍します。ブラウザーで
webview.html
ファイルを開きます。
詳細については、Web ビューと生成された Web ビューを Web ブラウザーで開くを参照してください。