mlreportgen.dom.Watermark クラス
名前空間: mlreportgen.dom
PDF レポート セクション内のページへの透かしの追加
説明
PDF レポート セクションに追加できる透かしオブジェクトを作成します。透かしとは、ページの背景に表示するイメージのことで、ドラフト
や秘密情報
などの言葉が使われます。これは、適用された各ページのテキストの背後に表示されます。.bmp
、.jpg
、.png
、.svg
、および .tiff
のいずれのファイル タイプも使用できます。
mlreportgen.dom.Watermark
クラスは handle
クラスです。
作成
説明
は、指定されたイメージに基づいて wm
= Watermark(image)Watermark
オブジェクトを作成し、Watermark
オブジェクトを返します。
入力引数
image
— 透かしとして使用するイメージ
パス名
透かしとして使用するイメージ。イメージ パス名として指定します。次のファイル タイプのいずれかを使用します。
.bmp
.jpg
.pdf
(PDF 出力タイプのみ).png
.svg
.tiff
プロパティ
Height
— 透かしの高さ
文字ベクトル
valueUnits
形式の文字ベクトル。単位には次の値のいずれかを使用します。
"px"
— ピクセル"cm"
— センチメートル"in"
— インチ"mm"
— ミリメートル"pc"
— パイカ"pt"
— ポイント
あるいは、Watermark.Style
プロパティを使用して高さを指定できます。例:
Watermark.Style = {Height('4in')};
Path
— イメージ ファイルのパス
文字ベクトル
イメージ ファイルのパス。文字ベクトルとして指定します。
Style
— 書式指定
{}
(既定値) | 書式オブジェクトの配列
このドキュメント要素オブジェクトの書式指定。書式オブジェクトの配列として指定します。このプロパティで指定された書式は、この要素の StyleName
プロパティで指定された対応する書式をオーバーライドします。この要素に適用されない書式は無視されます。
属性:
NonCopyable | true |
データ型: cell
Width
— 透かしの幅
文字ベクトル
透かしの幅。valueUnits
形式で文字ベクトルとして指定します。単位には次の値のいずれかを使用します。
"px"
— ピクセル"cm"
— センチメートル"in"
— インチ"mm"
— ミリメートル"pc"
— パイカ"pt"
— ポイント
あるいは、Watermark.Style
プロパティを使用して幅を指定できます。例:
Watermark.Style = {Width('4in')};
Tag
— mlreportgen.dom.Watermark
オブジェクトのタグ
文字ベクトル | string スカラー
mlreportgen.dom.Watermark
オブジェクトのタグ。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。DOM API は、このオブジェクトを作成するときに、セッション固有タグを生成します。生成されるタグの形式は CLASS:ID
という形式です。ここで、CLASS
はオブジェクト クラスです。ID
はオブジェクトの Id
プロパティの値です。独自のタグ値を指定すると、ドキュメント生成中に問題が発生したときにどこを確認すればよいかを特定しやすくなります。
属性:
NonCopyable | true |
データ型: char
| string
Id
— mlreportgen.dom.Watermark
オブジェクトの識別子
文字ベクトル | string スカラー
mlreportgen.dom.Watermark
オブジェクトのオブジェクト識別子。文字ベクトルまたは string スカラーとして指定します。DOM API は、ドキュメント要素オブジェクトの作成時にセッション固有識別子を生成します。Id
には独自の値を指定できます。
属性:
NonCopyable | true |
データ型: char
| string
例
透かしの作成と挿入
この例では、透かしをプログラムで作成し、それを現在のレイアウトに適用する方法を示します。透かしをプログラムで作成すると、イメージ ファイルを保存してその場所を追跡する必要がないため、ファイル管理が簡素化されます。
MATLAB® コマンドを使用して、イメージ ファイルをプログラムで作成します。SVG
イメージ ファイルを使用すると、イメージをスケーリングしても解像度が維持されます。イメージをファイルに書き込んだら、Figure を削除できます。
wmname = 'wm'; wmtype = 'svg'; wmfilename = [wmname '.' wmtype]; subplot('Position',[0, 0, 1, 1]); axis('off'); text(0.25, 0.25,'Draft', ... 'Rotation', 45, ... 'Color', [0.85, 0.85, 0.85], ... 'FontSize',72); print(wmfilename, ['-d' wmtype]); delete(gcf);
透かしオブジェクト wm
を作成し、現在のページ レイアウトに適用します。レポートを生成したら、変数 wmfilename
で指定されたイメージ ファイルを削除できます。
import mlreportgen.dom.*; d = Document('myreport','pdf'); open(d); wm = Watermark(wmfilename); wm.Width = '12in'; wm.Height = []; d.CurrentPageLayout.Watermark = wm; append(d,'Hello'); append(d, PageBreak); append(d,'World'); close(d); rptview(d.OutputPath); delete(wmfilename);
バージョン履歴
R2016b で導入
MATLAB コマンド
次の MATLAB コマンドに対応するリンクがクリックされました。
コマンドを MATLAB コマンド ウィンドウに入力して実行してください。Web ブラウザーは MATLAB コマンドをサポートしていません。
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