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PPT オブジェクトの作成

PPT オブジェクト

PPT API は、オブジェクトと呼ばれる、プレゼンテーションとそのコンテンツを表現するデータ構造体の階層セットで構成されます。階層の最上位には、プレゼンテーションを表現するオブジェクトがあります。PPT API は、プレゼンテーションの子と呼ばれるオブジェクトのリストを保持します。プレゼンテーションの子はプレゼンテーション コンテンツ (スライド、段落、テーブル、画像など) を表します。子オブジェクトはそれぞれ、そのコンテンツのリストを保持します。たとえば、テーブル オブジェクトの子はその行オブジェクトで、行オブジェクトの子はそのエントリ オブジェクトです (以下同様)。

PPT API には、段落やテーブルなどの PPT オブジェクトを作成して組み合わせ、そのオブジェクトをスライドに追加する関数があります (メソッドとも呼ばれます)。

PPT API には太字オブジェクトやフォントの色オブジェクトなどの書式オブジェクトがあり、これを使用してプレゼンテーション要素の書式設定を定義できます。

PowerPoint® プレゼンテーション ファイルを生成するには、PPT API を使用します。他の PowerPoint プレゼンテーションを使用する場合と同様に、生成されたプレゼンテーションを開き、表示して、編集できます。

PPT コンストラクターの使用

PPT API には、さまざまなタイプの PPT オブジェクトを作成するため使用する、コンストラクターと呼ばれる一連の MATLAB® 関数が含まれています。

オブジェクト コンストラクターの名前は、PPT API によるオブジェクト作成元の MATLAB クラスの名前です。たとえば、PPT 段落オブジェクトのコンストラクターの名前は mlreportgen.ppt.Paragraph です。一部のコンストラクターは引数を必要としません。他のコンストラクターは引数を取ります。引数は一般的に、初期コンテンツとプロパティを指定します。たとえば、次のコードは初期コンテンツが Slide 1 の段落オブジェクト p を作成します。

p = mlreportgen.ppt.Paragraph('Slide 1');

コンストラクターは作成するオブジェクトのハンドルを返します。ハンドルを変数に割り当てると、オブジェクトへのコンテンツの追加や、プロパティの設定ができます。たとえば、次のコードは段落オブジェクト p にコンテンツを追加します。

append(p,'-- In the Beginning');

コンストラクターなしで作成される PPT オブジェクト

一部の PPT API 関数を使用すると、コードにコンストラクターを含めることなく PPT オブジェクトを作成できます。たとえば、スライドを作成するには、mlreportgen.ppt.Slide コンストラクターを使用せずにスライド レイアウトをプレゼンテーションに追加します。次のコードは、mlreportgen.ppt.Presentation オブジェクトの slides に対して add メソッドを使用します。add メソッドは、既定の PPT API PowerPoint テンプレートの Title Slide レイアウトに基づいて、slide1 という名前の Slide オブジェクトを作成します。

import mlreportgen.ppt.*;
ppt = Presentation('MySlides');

slide1 = add(ppt,'Title Slide')
slide1 = 

  Slide with properties:

         Layout: 'Title Slide'
    SlideMaster: 'Office Theme'
           Name: ''
          Style: []
       Children: [1x2 mlreportgen.ppt.TextBoxPlaceholder]
         Parent: [1x1 mlreportgen.ppt.Presentation]
            Tag: 'ppt.Slide:16'
             Id: '16'

参考

関数

クラス

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