メインコンテンツ

このページの内容は最新ではありません。最新版の英語を参照するには、ここをクリックします。

コマンド ラインでの Polyspace as You Code 用チェッカーの構成

Polyspace® as You Code でサポートされていない IDE を使用している場合には、コマンド ラインから Polyspace as You Code を使用して、欠陥とコーディング ルール違反をチェックできます。既定の解析では、既定の一連の Polyspace Bug Finder™ 欠陥がチェックされます。既定で有効な Polyspace Bug Finder 欠陥チェッカー (Polyspace Bug Finder)を参照してください。その他の欠陥とコーディング ルール違反をチェックするには、Polyspace as You Code を構成します。

チェッカーを構成するには、チェッカー ファイルを作成した後、コマンド ラインでそのチェッカー ファイルを指定します。Polyspace デスクトップおよびサーバーでの同等のワークフローについては、Polyspace Bug Finder 解析用のチェッカー構成の準備 (Polyspace Bug Finder)を参照してください。

コマンド ラインでチェッカーとコーディング ルールを直接構成する

コマンド ラインで適切な値を直接指定した解析オプションを使用して、選択するチェッカーとコーディング ルールを指定できます。チェッカーに関連する解析オプションのリストについては、コーディング規約およびコード メトリクス (Polyspace Bug Finder)およびBug Finder 解析 (Polyspace Bug Finder)を参照してください。

たとえば、パフォーマンス チェッカーと MISRA™ C:2023 コーディング ルールを有効にするには、コマンド ラインで以下のコマンドを使用します。

polyspace-bug-finder-access -sources sourceFile -checkers performance -misra-c-2023 all
ここで sourceFile は、解析するソース ファイルです。各オプションのコマンド ライン構文については、Polyspace Bug Finder 解析エンジンのすべてのオプションのリスト (Polyspace Bug Finder)を参照してください。結果を表示するには、polyspace-results-export (Polyspace Bug Finder) を使用します。

オプション ファイルにチェッカーとコーディング ルール オプションを指定して、別の解析でこのオプション ファイルを再利用できます。オプション ファイルは、各行に 1 つの解析オプションを含んでいるテキスト ファイルです。たとえば、前述の解析を実行する場合、以下のオプションが入ったオプション ファイル CheckersOptions.txt を作成します。

-checkers performance
-misra-c-2023 all
コマンド ラインでこのオプション ファイルを指定します。
polyspace-bug-finder-access -options-file CheckersOptions.txt
オプション ファイルの詳細については、Polyspace 解析のオプション ファイル (Polyspace Bug Finder)を参照してください。

チェッカーとコーディング ルールを選択して指定すると、チェッカーとコーディング ルールの事前定義のサブセットを選択できます。チェッカーとコーディング ルールのカスタム サブセットを選択するには、チェッカー アクティベーション ファイルを使用してチェッカーを構成します。

既存のチェッカー アクティベーション ファイルの使用

チェッカー アクティベーション ファイル (XML) またはユーザー定義のコーディング規約 (.pschk) を使用してチェッカーを構成できます。チェッカー アクティベーション ファイルにより、一連の Bug Finder の欠陥と外部コーディング ルールが有効になります。ユーザー定義のコーディング規約では、既存のコーディング規約がニーズに厳密に対応していない場合に、特にプロジェクトに関係するコーディング ルールを 1 つの規約にまとめることができます。これらのアーティファクトのいずれかがある場合は、オプション -checkers-activation-file の入力としてこのファイルを指定します。

Linux® コマンド ラインでは以下を入力します。

polyspace-bug-finder-access -sources sourceFile \
-checkers-activation-file PathToCreatedCheckerFile
Windows® コマンド ラインでは以下を入力します。
polyspace-bug-finder-access -sources sourceFile ^
-checkers-activation-file PathToCreatedCheckerFile
ここで、PathToCreatedCheckerFile は XML チェッカー アクティベーション ファイルまたはユーザー定義のコーディング規約 (.pschk) ファイルの絶対パスです。

必要に応じてこれらのファイルのチェッカーの選択を変更できます。コマンド ラインで以下のコマンドを使用して、[チェッカーの選択] ウィンドウを開きます。

polyspace-checkers-selection
チェッカー アクティベーション ファイルまたはユーザー定義のコーディング規約に移動して、チェッカーの選択を変更します。変更内容を保存して、これ以降の解析でこのファイルを再利用します。

プロジェクトからのチェッカー構成のインポート

Polyspace デスクトップ プロジェクト ファイル (.psprj) がある場合は、このファイルからチェッカー構成をインポートできます。コマンド ラインで、以下を入力します。

ps-migrate-checkers-selection -import-options-from-psprj PathToProject

  • コマンド ps-migrate-checkers-selection はフォルダー polyspaceroot\polyspace\bin\arch にあります。polyspaceroot は、使用している開発環境の Polyspace インストール フォルダーの場所であり、archwin64glnxa64maci64 のいずれかです。

  • PathToProject.psprj は Polyspace デスクトップ プロジェクトの絶対パスです。

コマンドの実行後に、Polyspace により、インポートされたチェッカー構成を使用してチェッカー アクティベーション ファイルが作成されます。このチェッカー アクティベーション ファイルは、.psprj ファイルと同じ場所の import という名前のサブフォルダーに格納されます。コマンド ラインで Polyspace as You Code を実行する場合、-checkers-activation-file への入力としてチェッカー アクティベーション ファイルを使用します。

あるいは、Polyspace Platform ユーザー インターフェイスで .psprj ファイルを開いて、この .psprj プロジェクト ファイルを .psprjx プロジェクト ファイルとしてインポートできます。Polyspace は .psprj ファイルのチェッカー構成を使用してチェッカー アクティベーション ファイルを作成します。チェッカー アクティベーション ファイルのパスを取得するには、[構成] に移動して [静的解析] タブを選択します。[欠陥とコーディング規約][チェッカー アクティベーション ファイル] にこのパスがあります。コマンド ラインで Polyspace as You Code を実行する場合、-checkers-activation-file への入力としてチェッカー アクティベーション ファイルのパスを指定します。

詳細は、Generate Build Options for Polyspace as You Code Analysis at the Command Lineを参照してください。

チェッカー構成の作成

チェッカー アクティベーション ファイル (XML) がない場合は、[チェッカーの選択] ウィンドウを使用してこのファイルを作成できます。[チェッカーの選択] ウィンドウからユーザー定義のコーディング規約 (.pschk) を作成する操作はサポートされていません。独自のユーザー定義のコーディング規約を作成する方法の詳細については、Create User-Defined Coding Standard by Using Polyspace Bug Finder Checkers (Polyspace Bug Finder)を参照してください。

  1. [チェッカーの選択] ウィンドウを開くには、コマンド ラインで以下を入力します。

    polyspace-checkers-selection

    Polyspace Checkers selection window

  2. [チェッカーの選択] ウィンドウで、有効にするチェッカーを選択します。また、事前定義された欠陥チェッカー カテゴリを有効にすることもできます ([すべて][既定][高][中][低] など)。影響度による欠陥の分類 (Polyspace Bug Finder)を参照してください。同様に、規約によって定義されているコーディング ルールの事前定義済みセットを有効にすることもできます。

    • [Guidelines][Software Complexity] チェッカーを選択する場合、それぞれのしきい値をレビューします。既定のしきい値が許容できない場合、[しきい値] 列で適切なしきい値を指定します。ガイドラインをチェック (-guidelines) (Polyspace Bug Finder) を参照してください。

    • [カスタム ルール] を選択した場合、ルールの [パターン] および [規則] をレビューします。カスタム ルールのチェック (-custom-rules) (Polyspace Bug Finder) を参照してください。

    • 独自の分類タグを使用して Bug Finder の欠陥またはコーディング ルール チェッカーを分類する場合は、[チェッカーの選択] ウィンドウの [コメント] 列にテキストを入力します。Polyspace では、デスクトップ インターフェイス、Polyspace Access™、または Polyspace as You Code プラグインで結果を確認するときに、入力したそのテキストが [結果の詳細] ペインおよび (使用できる場合は) [結果のリスト][詳細] 列に表示されます。

      メモ

      [チェッカーの選択] ウィンドウで入力するカスタム テキストは、以下では省略されます。

      • 生成されるレポート。

      • Polyspace デスクトップ インターフェイス (Polyspace Access から結果を開く場合)。この制限は Bug Finder チェッカーにのみ適用されます。

  3. [変更の保存] をクリックして、再利用可能なチェッカー アクティベーション ファイルとして選択を保存します。[終了] をクリックしてウィンドウを閉じます。

後でこのチェッカー アクティベーション ファイルをオプション -checkers-activation-file の入力として再利用できます。

チェック動作の変更

Bug Finder 欠陥チェッカーとコーディング ルールの既定の動作を変更するには、解析オプションを使用します。チェッカーの既定の動作を変更する解析オプションのリストについては、Bug Finder チェッカーの既定の動作の変更 (Polyspace Bug Finder)を参照してください。

Polyspace as You Code で解析オプションを指定するには、次のようにします。

  • コマンド ラインでオプションを使用します。たとえば解析の信頼境界を変更する場合、Linux コマンド ラインでは以下を実行します。

    polyspace-bug-finder-access -sources sourceFile -checkers-activation-file CreatedCheckerFile\
     -consider-analysis-perimeter-as-trust-boundary
    
    Windows コマンド ラインでは以下を入力します。
    polyspace-bug-finder-access -sources sourceFile -checkers-activation-file CreatedCheckerFile^
     -consider-analysis-perimeter-as-trust-boundary
    ここで、CreatedCheckerFile は XML チェッカー アクティベーション ファイルであり、sourceFile は解析するソース ファイルの絶対パスです。1 つのコマンドで複数の動作変更オプションを指定できます。

  • オプション ファイルで解析オプションを追加します。オプション ファイルは、各行に 1 つの解析オプションを含んでいるテキスト ファイルです。たとえば、解析オプション -code-behavior-specifications (Polyspace Bug Finder) および[有効な boolean 型] (-boolean-types) (Polyspace Bug Finder) を追加するには、オプション ファイルで次の行を追加します。

    -code-behavior-specifications file1
    -boolean-types boolean1_t,boolean2_t
    ここで、file1 はコード動作仕様 (.XML) ファイルのパスであり、boolean1_t,boolean2_t は boolean 型です。

  • 既存のオプション ファイルがない場合は、必要なオプションが入ったオプション ファイルを作成してください。Polyspace 解析のオプション ファイル (Polyspace Bug Finder)を参照してください。

参考

トピック