mexcuda
GPU 計算用の MEX 関数または PTX ファイルのコンパイル
説明
mexcuda
は、ソース ファイルをコンパイルして、MATLAB® 内から実行可能な MEX ファイルと呼ばれる共有ライブラリにリンクします。この関数は CUDA® C++ フレームワークを使用して作成された MEX ファイルを NVIDIA®filenames
nvcc
コンパイラでコンパイルすることで、これらのファイルでの GPU カーネルの定義と起動が可能になります。また、関数 mexcuda
は GPU MEX API を表示し、MEX ファイルによる GPU 配列の読み取りと書き込みを可能にします。
mexcuda
は MATLAB 関数 mex
の拡張です。mexcuda
は、関数 mex
によってサポートされるコンパイラの一部のみをサポートします。詳細については、サポートされるホスト コンパイラを参照してください。
mexcuda
は、指定されたビルド オプションを使用してビルドします。option1 ... optionN
filenames
option1 ... optionN
引数は、既定の mexcuda
ビルド構成を補足するかオーバーライドします。mexcuda
では、mex
で使用できるほとんどのオプションを使用できます。
例
入力引数
ヒント
MATLAB と共にインストールされる CUDA ツールキットには、CUDA ツールキットで使用可能なすべてのライブラリが含まれているわけではありません。MATLAB と共にインストールされていない特定のライブラリを使用するには、CUDA ツールキットをインストールします。
gpuDevice
を使用して、MATLAB でサポートされる CUDA ツールキットのバージョンをチェックできます。CUDA ツールキットの詳細については、CUDA ツールキットのインストール (オプション)を参照してください。CUDA ツールキットが検出されないか、サポートされているバージョンでない場合、
mexcuda
は MATLAB と共にインストールされる NVIDIAnvcc
コンパイラを使用して CUDA コードをコンパイルします。mexcuda
が使用しているコンパイラを確認するには、mexcuda
コマンドで詳細出力を得るための-v
フラグを使用します。既定ではない場所に CUDA ツールキットをインストールした場合は、システム上の
nvcc
の場所を環境変数MW_NVCC_PATH
に保存して指定できます。この変数を設定するには MATLAB コマンドsetenv
を使用します。以下に例を示します。setenv("MW_NVCC_PATH","/usr/local/CUDA/bin")
バージョン履歴
R2015b で導入