lsqcurvefit または lsqnonlin の用のコード生成
この例では、非線形最小二乗用の C コードを生成する方法を示します。
最小二乗用のデータとモデル
この例では、ベクトル xdata が 100 個のデータ点を示し、ベクトル ydata が対応する測定値を示します。xdata と ydata のモデル化された関係は以下になります。
問題のデータを生成します。
rng(5489,'twister') % For reproducibility xdata = -2*log(rand(100,1)); ydata = (ones(100,1) + .1*randn(100,1)) + (3*ones(100,1)+... 0.5*randn(100,1)).*exp((-(2*ones(100,1)+... 0.5*randn(100,1))).*xdata);
このコードは、平均 2 の指数分布から 100 個の独立したサンプルによって xdata を生成します。コードは、a = [1;3;2] を使用して定義方程式から ydata を生成します。これには、標準偏差 [0.1;0.5;0.5] をもつ正規偏差を追加して摂動が与えられています。
lsqcurvefit 用のコード生成の解決
ソルバー アプローチ
ゴールは、データに最も合うモデルのパラメーター 、i = 1, 2, 3 を見つけることです。
lsqcurvefit を使用してパラメーターをデータに当てはめるには、近似関数を定義する必要があります。lsqcurvefit では、近似関数がパラメーター ベクトル a とデータ xdata を取得して応答の予測を返します。この予測は、ノイズのない完全なモデルを使用した ydata と一致する必要があります。無名関数として近似関数 predicted を定義します。
predicted = @(a,xdata) a(1)*ones(100,1)+a(2)*exp(-a(3)*xdata);
モデルをデータに当てはめるためにlsqcurvefit はパラメーターの初期推定 a0 を必要とします。
a0 = [2;2;2];
lsqcurvefit を呼び出して、最適適合パラメーター を求めます。
[ahat,resnorm,residual,exitflag,output,lambda,jacobian] =...
lsqcurvefit(predicted,a0,xdata,ydata);コード生成アプローチ
コード生成を使用して同じ問題を解くには、次の手順を実行します。
以前のステップ (データの生成、近似関数の作成、初期点の作成、および
lsqcurvefitの呼び出し) をすべて組み込んだ関数を記述します。function [x,res] = solvelsqcurve rng(5489,'twister') % For reproducibility xdata = -2*log(rand(100,1)); ydata = (ones(100,1) + .1*randn(100,1)) + (3*ones(100,1)+... 0.5*randn(100,1)).*exp((-(2*ones(100,1)+... 0.5*randn(100,1))).*xdata); predicted = @(a,xdata) a(1)*ones(100,1)+a(2)*exp(-a(3)*xdata); options = optimoptions('lsqcurvefit','Algorithm','levenberg-marquardt','Display','off'); a0 = [2;2;2]; lb = []; ub = []; [x,res] = lsqcurvefit(predicted,a0,xdata,ydata,lb,ub,options); end
コード生成用の構成を作成します。この場合は、
'mex'を使用します。cfg = coder.config('mex');関数
solvelsqcurve用のコードを生成します。codegen -config cfg solvelsqcurve
solvelsqcurve_mex.mexw64のような名前の生成されたファイルを実行して、生成されたコードをテストします。[x,res] = solvelsqcurve_mex
x = 1.0169 3.1444 2.1596 res = 7.4101
lsqnonlin 用のコード生成の解決
ソルバー アプローチ
ゴールは、データに最も合うモデルのパラメーター 、i = 1, 2, 3 を見つけることです。
lsqnonlin を使用してパラメーターをデータに当てはめるには、近似関数を定義する必要があります。lsqnonlin では、近似関数がパラメーター ベクトル a、データ xdata、およびデータ ydata を取得します。近似関数は、応答の予測とデータ ydata の差を返します。この差は、ノイズのない完全なモデルでは 0 になるはずです。無名関数として近似関数 predicted を定義します。
predicted = @(a)(a(1)*ones(100,1)+a(2)*exp(-a(3)*xdata) - ydata)
モデルをデータに当てはめるためにlsqnonlin はパラメーターの初期推定 a0 を必要とします。
a0 = [2;2;2];
lsqnonlin を呼び出して、最適適合パラメーター を求めます。
[ahat,resnorm,residual,exitflag,output,lambda,jacobian] =...
lsqnonlin(predicted,a0);コード生成アプローチ
コード生成を使用して同じ問題を解くには、次の手順を実行します。
以前のステップ (データの生成、近似関数の作成、初期点の作成、および
lsqnonlinの呼び出し) をすべて組み込んだ関数を記述します。function [x,res] = solvelsqnon rng(5489,'twister') % For reproducibility xdata = -2*log(rand(100,1)); ydata = (ones(100,1) + .1*randn(100,1)) + (3*ones(100,1)+... 0.5*randn(100,1)).*exp((-(2*ones(100,1)+... 0.5*randn(100,1))).*xdata); predicted = @(a) (a(1)*ones(100,1)+a(2)*exp(-a(3)*xdata) - ydata); options = optimoptions('lsqnonlin','Algorithm','levenberg-marquardt','Display','off'); a0 = [2;2;2]; lb = []; ub = []; [x,res] = lsqnonlin(predicted,a0,lb,ub,options); end
コード生成用の構成を作成します。この場合は、
'mex'を使用します。cfg = coder.config('mex');関数
solvelsqnon用のコードを生成します。codegen -config cfg solvelsqnon
solvelsqnon_mex.mexw64のような名前の生成されたファイルを実行して、生成されたコードをテストします。[x,res] = solvelsqnon_mex
x = 1.0169 3.1444 2.1596 res = 7.4101解は
solvelsqcurve_mexによって生成されるものと同じになります。これは、ソルバーの基礎となるアルゴリズムが同じだからです。そのため、都合の良い方のソルバーを使用できます。
参考
lsqcurvefit | lsqnonlin | codegen (MATLAB Coder) | optimoptions