setpixelposition

コンポーネントの位置をピクセル単位で設定

構文

pos = setpixelposition(c,position)

pos = setpixelposition(c,position,isrecursive)

説明

メモ

関数 setpixelposition は、App Designer 内または関数 uifigure を使用して作成されたアプリ内ではサポートされません。コンポーネントの位置をピクセル単位で設定するには、その代わりに Units プロパティを 'pixels' に設定してから、Position プロパティを使用して位置を設定します。

pos = setpixelposition(c,position) は、c で指定されたコンポーネントの位置をピクセル単位で設定します。その位置を、親コンテナーを基準とするコンポーネントの位置とサイズを示す 4 要素ベクトルとして [left bottom width height] の形式で指定します。

pos = setpixelposition(c,position,isrecursive) は、isrecursive が true の場合、親 Figure を基準とするコンポーネントの位置を設定します。isrecursive の既定値は false であり、直接の親コンテナーを基準とする位置を設定します。

例

パネルを基準とする位置の設定

パネル コンテナー内にプッシュ ボタンを作成します。

f = figure('Position',[300 300 300 200]);
p = uipanel('Position',[.2 .2 .6 .6]);
btn = uicontrol(p,'Style','PushButton', ...
     'Units','Normalized', ...
     'String','Push Button', ...
     'Position',[.1 .1 .5 .2]);

パネルを基準とするプッシュ ボタンの位置をピクセル単位で取得します。位置ベクトルを 10 ピクセル分右上に移動し、幅と高さを 25 ピクセル分増やして位置ベクトルを更新します。更新された位置ベクトルを使用して、パネル内のプッシュ ボタンの位置を設定します。

pos = getpixelposition(btn);
newpos = pos + [10 10 25 25];
setpixelposition(btn,newpos);

コンテナーを移動するときのボタン位置の維持

親コンテナーを移動した後のボタンの位置を維持するには、Figure ウィンドウを基準とするプッシュ ボタンの位置を更新します。

パネル コンテナー内にプッシュ ボタンを作成します。

f = figure('Position',[300 300 300 200]);
p = uipanel('Position',[.2 .2 .6 .6]);
btn = uicontrol(p,'Style','PushButton', ...
     'Units','Normalized', ...
     'String','Push Button', ...
     'Position',[.1 .1 .5 .2]);

Figure ウィンドウを基準とするプッシュ ボタンの位置をピクセル単位で取得し、pos に保存します。

pos = getpixelposition(btn,true)

pos =

   80.6000   54.6000   88.0000   23.2000

パネルの位置を更新します。プッシュ ボタンの位置は親を基準にしているため、この変更によってプッシュ ボタンの位置も変わります。

p.Position = [.1 .1 .8 .8];

更新したパネルの位置を維持したまま、ボタンを元の位置にリセットするには、Figure ウィンドウを基準にしてプッシュ ボタンの位置を設定します。

setpixelposition(btn,pos,true);

入力引数

c — UI コンポーネント

UI コンポーネント オブジェクト

UI コンポーネント。

position — 新しい位置 (ピクセル単位)

[left bottom width height]

コンポーネントの新しい位置 (ピクセル単位)。[left bottom width height] の形式のベクトルとして指定します。ベクトルの left 要素と bottom 要素の基準は、isrecursive の値に応じて、直接の親コンテナーまたは親 Figure です。次の表で、ベクトルの各要素について説明します。

要素	説明
left	親の内側左端から UI コンポーネントの外側左端までの距離
bottom	親コンテナーの内側下端から UI コンポーネントの外側下端までの距離
width	UI コンポーネントの外側の左右の端の間の距離
height	UI コンポーネントの外側の上下の端の間の距離

isrecursive — Figure を基準とする位置の設定

false または 0 (既定値) | true または 1

親 Figure を基準とする位置を設定するかどうか。数値または logical 0 (false) または 1 (true) として指定します。

• 0 (false) — 関数は、直接の親を基準とするコンポーネントの位置を設定します。

• 1 (true) — 関数は、親 Figure ウィンドウを基準とするコンポーネントの位置を設定します。

詳細

ピクセル

Windows^® システムおよび Macintosh システムでは、ピクセルのサイズは 1/96 インチです。このサイズはシステムの解像度に依存しません。

Linux^® システムでは、ピクセルのサイズは使用しているシステムの解像度によって決まります。

バージョン履歴

R2007a で導入

参考

getpixelposition | uicontrol | uipanel | figure