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rms

説明

y = rms(x) は、入力 x の平方根平均二乗 (RMS) 値を返します。

  • x が行または列ベクトルの場合、y は実数値のスカラーになります。

  • x が行列の場合、y は各列の RMS 値を含む行ベクトルになります。

  • x が多次元配列の場合、y には、サイズが 1 より大きい最初の配列次元に沿って計算された RMS 値が含まれます。この次元における y のサイズは 1 ですが、他のすべての次元のサイズは x と同じままです。

y = rms(x,"all") は、x 内のすべての要素の RMS 値を返します。

y = rms(x,dim) は、次元 dim に沿って処理します。たとえば、x が行列の場合、rms(x,2) は各行の要素について動作し、各行の RMS 値が含まれた列ベクトルを返します。

y = rms(x,vecdim) は、ベクトル vecdim で指定されている次元に沿って動作します。たとえば、x が行列の場合、rms(x,[1 2])x のすべての要素について動作します。これは、次元 1 と次元 2 で定義された配列スライスに行列内のすべての要素が含まれるためです。

y = rms(___,nanflag) は、前述のすべての構文で計算に NaN 値を含めるか省略するかを指定します。たとえば、rms(x,"omitnan") は RMS の計算時に NaN 値を無視します。既定では、rmsNaN 値を含めます。

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正弦波の RMS 値を計算します。

t = 0:0.001:1-0.001;
x = cos(2*pi*100*t);
y = rms(x)
y = 0.7071

行列を作成して各列の RMS 値を計算します。

x = [4 -5 1; 2 3 5; -9 1 7];
y = rms(x)
y = 1×3

    5.8023    3.4157    5.0000

行列を作成し、次元を 2 として指定して各行の RMS 値を計算します。

x = [6 4 23 -3; 9 -10 4 11; 2 8 -5 1];
y = rms(x,2)
y = 3×1

   12.1450
    8.9163
    4.8477

3 次元配列を作成し、データの各ページ (行および列) での RMS 値を計算します。

x(:,:,1) = [2 4; -2 1];
x(:,:,2) = [9 13; -5 7];
x(:,:,3) = [4 4; 8 -3];
y = rms(x,[1 2])
y = 
y(:,:,1) =

    2.5000


y(:,:,2) =

     9


y(:,:,3) =

    5.1235

NaN 値を含む行列を作成します。

x = [1.77 -0.005 NaN -2.95; NaN 0.34 NaN 0.19];

NaN 値を除外して行列の RMS 値を計算します。NaN 値が含まれている行列の列では、rmsNaN 以外の要素で計算します。すべて NaN 値の行列の列では、RMS は NaN です。

y = rms(x,"omitnan")
y = 1×4

    1.7700    0.2404       NaN    2.0903

入力引数

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入力配列。ベクトル、行列または多次元配列として指定します。

データ型: single | double | logical | char
複素数のサポート: あり

演算の対象の次元。正の整数のスカラーとして指定します。次元を指定しない場合、既定値はサイズが 1 より大きい最初の配列次元です。

次元 dim は、長さが 1 に縮小した次元を示します。size(y,dim)1 ですが、他のすべての次元のサイズは x と同じままです。

mn 列の入力行列 x を考えます。

  • y = rms(x,1) は、x の各列における要素の RMS 値を計算し、1n 列の行ベクトルを返します。

  • y = rms(x,2) は、x の各行における要素の RMS 値を計算し、m1 列の列ベクトルを返します。

演算の対象の次元のベクトル。正の整数のベクトルとして指定します。各要素は入力配列の次元を表します。指定された操作次元の出力の長さは 1 ですが、他の次元の長さは入力と同じままです。

たとえば、x が 2×3×3 の配列の場合、rms(x,[1 2]) は、x の各ページの RMS 値である要素をもつ 1×1×3 の配列を返します。

欠損値の条件。次の値のいずれかとして指定します。

  • "includemissing" または "includenan" — RMS の計算時に xNaN 値を含めます。操作次元内のいずれかの要素が NaN の場合、y の対応する要素は NaN です。"includemissing""includenan" の動作は同じです。

  • "omitmissing" または "omitnan" — RMS の計算時に xNaN 値を無視します。操作次元内のすべての要素が NaN の場合、y の対応する要素は NaN です。"omitmissing""omitnan" の動作は同じです。

詳細

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平方根平均二乗値

配列 x の平方根平均二乗値は次のとおりです。

xRMS=1Nn=1N|xn|2,

総和計算は指定した次元に沿って実行されます。

拡張機能

バージョン履歴

R2012a で導入

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参考

| | | | | (Signal Processing Toolbox)