residue
部分分数展開 (部分分数分解)
説明
例
入力引数
出力引数
詳細
ヒント
residue
は、ラプラス領域における 2 つの多項式の比の部分分数展開を計算します。z 領域における部分分数展開を計算する場合は、residuez
(Signal Processing Toolbox)を使用できます。
アルゴリズム
まず residue
が roots
を使って極を求めます。次に、真分数でない場合は、deconv
を使って多項式の長除法で直接項 k
を求めます。最後に residue
は、個々の根を除いた多項式を計算して留数を求めます。重根については、resi2
は重根の位置での留数を計算します。
数値的に、多項式の比からの部分分数展開は、不良設定問題になります。分母多項式 a(s) が重根をもつ多項式に近い場合、丸め誤差を含むデータのわずかな変化によって極や留数の結果が大きく変化することがあります。状態空間または零点-極表現を使った問題の定式化の方が好ましいといえます。
参照
[1] Oppenheim, A.V. and R.W. Schafer. Digital Signal Processing. Prentice-Hall, 1975, p. 56.
バージョン履歴
R2006a より前に導入