set

クラス: matlab.mixin.SetGet
名前空間: matlab.mixin

指定したプロパティ名とプロパティ値のペアの代入

構文

set(H,Name,Value,...)
set(H,pn,pv)
set(H,s)
S = set(h)


説明

set(H,Name,Value,...) は、ハンドル配列 H 内のオブジェクトについて、指定した名前のプロパティを指定した値に設定します。set は、あいまいでない部分的な名前または大文字小文字を区別しない名前を一致させます。不正確な名前の一致はクラス プロパティのみに適用されます。動的プロパティでは正確な名前の一致が必要です。

set(H,pn,pv) は、H で指定されたすべてのオブジェクトで、文字列の cell 配列 pn で指定したプロパティを、cell 配列 pv の対応する値に設定します。cell 配列 pn は 1 行 n 列 (n はプロパティ名の数) でなければなりませんが、cell 配列 pv は、m が length(H) と等しい、m 行 n 列にすることもできます。set は、含まれるプロパティ名のリストの関連する値のセットで各オブジェクトを更新します。

set(H,s) は、s に含まれる値と struct s の各フィールド名で特定されるプロパティを設定します。s は、フィールド名がオブジェクトのプロパティ名である struct です。

S = set(h) は、設定可能なプロパティであるスカラー h を返します。S は、フィールド名がオブジェクトのプロパティ名と値である struct です。これらの値は、空の cell 配列、または有限な一連の事前定義された値をもつプロパティに対して設定可能な値を含む cell 配列になります。

入力引数

H — 入力ハンドル配列

ハンドル配列

入力ハンドル配列。単一のハンドルまたはハンドルの配列として指定します。

Name — プロパティ名

文字ベクトル | string スカラー

プロパティ名。部分的な名前と大文字と小文字を区別しない名前の組み合わせとして指定します。不正確な名前は、あいまいであってはなりません。動的プロパティは正確な名前を使用しなければなりません。

データ型: char | string

Value — 指定した名前のプロパティに代入するプロパティ値

プロパティ値

指定したプロパティに代入するプロパティ値。そのプロパティの適切な形式で指定します。

pn — プロパティ名

文字ベクトルまたは string の cell 配列

プロパティ名。文字ベクトルの cell 配列、またはスカラー string として指定します。cell 配列 pn は 1 行 n 列 (n はプロパティ名の数) でなければなりません。

データ型: cell

pv — プロパティ値

cell 配列

プロパティ値。cell 配列として指定します。cell 配列 pv は m 行 n 列にすることができます。m は length(H) で、n は pn のプロパティ名の数です。

データ型: cell

s — プロパティの名前と値の構造体

struct

プロパティの名前と値の構造体。S のフィールドがプロパティ名に対応し、フィールドの値がプロパティの設定値です。

データ型: struct

h — スカラー オブジェクトのハンドル

ハンドル

スカラー オブジェクトのハンドル。設定可能なプロパティを取得するには、この入力引数でスカラー オブジェクトのハンドルを指定しなければなりません。

出力引数

S — 設定可能なプロパティ

struct

設定可能なプロパティ。フィールドがプロパティ名と値に対応した構造体として返されます。これらの値は、空の cell 配列、または有限な一連の事前定義された値をもつプロパティに対して設定可能な値を含む cell 配列になります。

属性

Access

public

メソッドの属性の詳細については、メソッドの属性を参照してください。

例

matlab.mixin.SetGet から派生するクラスのインスタンスで Data という名前のプロパティの値を設定します。

set(obj,'Data',[1 2 3 4])

ヒント

• set で返される情報の MATLAB^® での表示方法を変更するには、matlab.mixin.SetGet クラスの setdisp メソッドをオーバーライドします。

参考

set | setdisp | matlab.mixin.SetGet | get(SetGet)

トピック

• プロパティの Set/Get インターフェイスの実装