MATLAB ヘルプ センター
データ セットの四分位数間範囲
r = iqr(A)
r = iqr(A,"all")
r = iqr(A,dim)
r = iqr(A,vecdim)
[r,q] = iqr(___)
r = iqr(A) は、入力データ A の要素の四分位数間範囲値を返します。
r
A
A がベクトルの場合、r は A に含まれるデータの 75 番目と 25 番目の百分位数の差です。
A が行列の場合、r は A の各列のサンプル データの 75 番目と 25 番目の百分位数の差を含む行ベクトルです。
A が多次元配列の場合、r には、サイズが 1 でない最初の配列次元に沿って計算された四分位数間範囲値が含まれます。この次元における r のサイズは 1 になりますが、他のすべての次元のサイズは入力データと同じままです。
例
r = iqr(A,"all") は、A のすべての要素の四分位数間範囲値を返します。
r = iqr(A,dim) は、次元 dim に沿って処理します。たとえば、A が行列の場合、iqr(A,2) は各行の要素について動作します。
dim
iqr(A,2)
r = iqr(A,vecdim) は、ベクトル vecdim で指定されている次元に沿って動作します。たとえば、A が行列の場合、iqr(A,[1 2]) は A のすべての要素について動作します。これは、次元 1 と次元 2 で定義された配列スライスに行列内のすべての要素が含まれるためです。
vecdim
iqr(A,[1 2])
[r,q] = iqr(___) は、前述の任意の構文において、入力データ A の要素の 1 番目と 3 番目の四分位数も返します。1 番目の四分位数は入力データの 25 番目の百分位数、3 番目の四分位数は 75 番目の百分位数です。 (R2024a 以降)
q
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正規分布した乱数データの 4 行 4 列の行列を生成します。
rng default % for reproducibility A = randn(4,4)
A = 4×4 0.5377 0.3188 3.5784 0.7254 1.8339 -1.3077 2.7694 -0.0631 -2.2588 -0.4336 -1.3499 0.7147 0.8622 0.3426 3.0349 -0.2050
データの各列の四分位数間範囲を計算します。
r = 1×4 2.2086 1.2013 2.5969 0.8541
データの各行の四分位数間範囲を計算します。
r2 = iqr(A,2)
r2 = 4×1 1.7237 2.9870 1.9449 1.8797
"all" または vecdim 入力を指定して、多次元配列の複数の次元の四分位数間範囲を計算します。
all
3×4×2 の配列を作成します。
A = reshape(1:24,[3 4 2])
A = A(:,:,1) = 1 4 7 10 2 5 8 11 3 6 9 12 A(:,:,2) = 13 16 19 22 14 17 20 23 15 18 21 24
A のすべての値の四分位数間範囲を計算します。
rall = iqr(A,"all")
rall = 12
A の各ページの四分位数間範囲を計算します。四分位数間範囲を計算する操作次元として 1 番目と 2 番目の次元を指定します。
rPage = iqr(A,[1 2])
rPage = rPage(:,:,1) = 6 rPage(:,:,2) = 6
rPage(1,1,1) は A(:,:,1) のすべての要素の四分位数間範囲です。
rPage(1,1,1)
A(:,:,1)
2 番目と 3 番目の次元を操作次元として指定して、A(i,:,:) の各スライスの要素の四分位数間範囲を計算します。
A(i,:,:)
rRow = iqr(A,[2 3])
rRow = 3×1 12 12 12
rRow(3) は A(3,:,:) のすべての要素の四分位数間範囲です。
rRow(3)
A(3,:,:)
R2024a 以降
データの各列の四分位数間範囲に加え、1 番目と 3 番目の四分位数を計算します。q の各列における最初の要素が入力データの 1 番目の四分位数、2 番目の要素が 3 番目の四分位数になります。
[r,q] = iqr(A)
q = 2×4 -0.8606 -0.8706 0.7098 -0.1340 1.3480 0.3307 3.3067 0.7201
入力配列。ベクトル、行列または多次元配列として指定します。
データ型: double | single | duration
double
single
duration
演算の対象の次元。正の整数のスカラーとして指定します。次元を指定しない場合、既定値はサイズが 1 でない最初の配列次元です。
入力行列 A を考えます。
r = iqr(A,1) は、A の列の四分位数間範囲を計算します。指定された操作次元が 1 であるため、r には A の列数と等しい数の行が含まれます。
r = iqr(A,1)
r = iqr(A,2) は、A の行の四分位数間範囲を計算します。指定された操作次元が 2 であるため、r には A の行数と等しい数の列が含まれます。
r = iqr(A,2)
次元 dim は、長さが 1 に縮小した r の次元を示します。size(r,dim) は 1 になりますが、出力 r の他のすべての次元のサイズは入力データと同じままです。
size(r,dim)
データ型: double | single | int8 | int16 | int32 | int64 | uint8 | uint16 | uint32 | uint64
int8
int16
int32
int64
uint8
uint16
uint32
uint64
演算の対象の次元のベクトル。正の整数のベクトルとして指定します。各要素は入力データの次元を表します。
指定された操作次元の出力 r のサイズは 1 になります。他のすべての次元の r の長さは入力データと同じままです。
2×3×3 の入力配列 A を考えます。iqr(A,[1 2]) は、操作次元が 1 と 2 であるため 1×1×3 の配列を返します。出力配列の各ページには、A の対応するページの要素の四分位数間範囲が含まれます。
四分位数間範囲。スカラー、ベクトル、行列、または多次元配列として返されます。
1 番目と 3 番目の四分位数。ベクトル、行列、または多次元配列として返されます。
q と r は同じサイズです。最小操作次元における q のサイズが 2 であると想定します。その次元では、最初の要素が入力データの 1 番目の四分位数、2 番目の要素が 3 番目の四分位数になります。
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使用上の注意および制限:
"all" および vecdim 入力はサポートされていません。
"all"
dim 入力引数はコンパイル時の定数でなければなりません。
dim 入力引数を指定しなかった場合、動作対象の (操作) 次元は生成されたコードで異なるものになる可能性があります。結果として、ランタイム エラーが発生する場合があります。詳細については、既定の次元の選択に関する MATLAB との非互換性 (MATLAB Coder)を参照してください。
iqr 関数は、GPU 配列を完全にサポートします。GPU 上で関数を実行するには、入力データを gpuArray (Parallel Computing Toolbox) として指定します。詳細については、GPU での MATLAB 関数の実行 (Parallel Computing Toolbox)を参照してください。
iqr
gpuArray
duration 入力はサポートされません。
詳細については、分散配列を使用した MATLAB 関数の実行 (Parallel Computing Toolbox)を参照してください。
入力データの 1 番目と 3 番目の四分位数を返すには、2 番目の出力引数 q を指定します。最小操作次元における q の最初の要素が入力データの 1 番目の四分位数、最小操作次元における q の 2 番目の要素が 3 番目の四分位数になります。
より高速な入力解析により、関数 iqr のパフォーマンスが向上しました。パフォーマンスの向上は、入力解析が計算時間の大半を占める場合に顕著です。この状況は、以下の場合に発生します。
入力データのサイズが小さい。
既定の操作次元に沿って計算する。
たとえば、次のコードは、4000 個の要素をもつ行列について四分位数間範囲を計算します。以前のリリースと比較して、このコードは約 4.67 倍速くなっています。
function timingIqr A = rand(400,10); for k = 1:3e3 r = iqr(A); end end
おおよその実行時間は以下のとおりです。
R2022a: 0.98 秒
R2022b: 0.21 秒
このコードの時間測定では、Windows® 10、Intel® Xeon® CPU E5-1650 v4 (3.60 GHz) 搭載のテスト システムで、関数 timeit を使用しました。
timeit
timeit(@timingIqr)
以前は、iqr では Statistics and Machine Learning Toolbox™ が必要でした。
std | var | prctile | boxchart
std
var
prctile
boxchart
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