contrast

インデックス付きイメージのグレースケール カラーマップを作成する

構文

newmap = contrast(I)

newmap = contrast(I,m)

説明

newmap = contrast(I) は、インデックス付きイメージ I のコントラストを強調するグレースケール カラーマップを作成します。この新しいカラーマップは、視覚的な区別は困難だが明度がわずかに異なるピクセル間のコントラストを増大します。

newmap = contrast(I,m) は、新しいカラーマップを m 行 3 列の配列として返します。この構文は、元のカラーマップとは異なる行数の新しいカラーマップが必要な場合に使用します。

例

イメージのコントラストを強調

clown を読み込んで、イメージ X とその関連カラーマップ map を取得します。X と map によって生成されたイメージを表示します。

load clown 
imagesc(X)
colormap(map)

contrast を使用して、イメージ X のコントラストを強調するグレー カラーマップを返します。次に、その新しいカラーマップを指定して表示を更新します。

newmap = contrast(X);
colormap(newmap)

グレー レベル数を減少してイメージを表示

clown を読み込んで、イメージ X を取得します。次に、コントラストを強調するカラーマップを作成し、そのカラーマップを使用してイメージを表示します。

load clown
imagesc(X)
newmap1 = contrast(X);
colormap(newmap1)

次に、contrast を使用して、10 階調のグレーのみを含む別のカラーマップを作成します。その新しいカラーマップを指定して表示を更新します。影の領域が明るくなり、細部がいくぶん粗くなったことがわかります。

newmap2 = contrast(X,10);
colormap(newmap2)

入力引数

I — 強調するインデックス付きイメージ

m 行 n 列の行列

強調するインデックス付きイメージ。m 行 n 列の数値行列として指定します。インデックス付きイメージは、要素がカラーマップへのインデックスとなる m 行 n 列の数値行列です。カラーマップの各行は、色を構成する赤、緑、青の成分を指定します。

データ型: single | double

m — 新しいカラーマップの行数

スカラー数値

新しいカラーマップの行数。スカラー数値として指定します。

メモ

m が元のカラーマップの行数と大幅に異なる場合、新しいカラーマップにいくつかの欠損値や繰り返される値が含まれることがあります。この違いにより、強調されたイメージで階調による表示が粗くなる場合があります。

例: newmap = contrast(I,50) は 50 行を含むカラーマップを返します。

バージョン履歴

R2006a より前に導入

参考

brighten | colormap | image