bubblecloud
構文
説明
テーブル データ
ベクトル データ
bubblecloud(
は、ベクトルとして指定されたバブル サイズを使用してバブル クラウド チャートを作成します。sz
)
追加オプション
bubblecloud(___,
は、1 つ以上の名前と値の引数を使用して、バブル クラウドの追加のプロパティを指定します。プロパティは他のすべての入力引数の後に指定します。プロパティの一覧については、BubbleCloud Properties を参照してください。Name,Value
)
bubblecloud(
は、parent
,___)parent
で指定された Figure、パネルまたはタブにバブル クラウドを作成します。
例
table データを使用したバブル クラウドの作成
3 つの変数をもつ table を作成します。たとえば、10 の州における誤ったラベルが付いたハロウィーンの衣装の数を示す table を作成します。販売された 10,000 個のプリンセスのキットのうち、1,000 個のキットに誤って不気味なモンスターのラベルが付いていました。
n = [58 115 81 252 180 124 40 80 50 20]'; loc = ["NJ" "NY" "MA" "OH" "NH" "ME" "CT" "PA" "RI" "VT"]'; plant = ["Plant A" "Plant A" "Plant A" "Plant A" ... "Plant A" "Plant A" "Plant A" "Plant B" "Plant B" "Plant B"]'; tbl = table(n,loc,plant,'VariableNames',["Mislabeled" "State" "Manufacturing Plant"])
tbl=10×3 table
Mislabeled State Manufacturing Plant
__________ _____ ___________________
58 "NJ" "Plant A"
115 "NY" "Plant A"
81 "MA" "Plant A"
252 "OH" "Plant A"
180 "NH" "Plant A"
124 "ME" "Plant A"
40 "CT" "Plant A"
80 "PA" "Plant B"
50 "RI" "Plant B"
20 "VT" "Plant B"
バブル クラウドを作成して、誤ったラベルの衣装を州別に可視化します。
bubblecloud(tbl,"Mislabeled","State")
groupvar
引数を指定してバブルをグループに分割します。ここでは、グループを "Manufacturing Plant"
という変数に含めています。
bubblecloud(tbl,"Mislabeled","State","Manufacturing Plant")
ベクトル データを使用したバブル クラウドの作成
好きなアイス クリームの味の調査から得られた数を使用して、n
をバブル サイズのベクトルとして定義します。flavs
を味の名前を含む string ベクトルとして定義します。次に、好きなアイス クリームの味の分布を示すバブル クラウドを作成します。
n = [58 115 81 252 200 224 70 120 140]; flavs = ["Rum" "Pumpkin" "Mint" "Vanilla" "Chocolate" ... "Strawberry" "Twist" "Coffee" "Cookie"]; bubblecloud(n,flavs)
ages
をそれぞれの味を好きな年齢グループを含む categorical ベクトルとして定義します。関数 reordercats
を呼び出してカテゴリの順序を指定します。次に、年齢別にグループ化されたバブルで新しいバブル クラウドを作成し、BubbleCloud
オブジェクトを b
として返します。グループ データを指定すると、チャートに既定で凡例が表示されます。b
の LegendTitle
プロパティを設定して凡例にタイトルを追加します。
ages = categorical(["40-90+" "5-15" "16-39" "40-90+" ... "5-15" "16-39" "5-15" "16-39" "40-90+"]); ages = reordercats(ages,["5-15" "16-39" "40-90+"] ); b = bubblecloud(n,flavs,ages); b.LegendTitle = 'Age Range';
バブルの色のカスタマイズ
patients
データ セットを読み込み、20 人の患者の体重の測定値と対応する自己申告の健康状態の値 ('poor'
、'fair'
、'good
'、または 'excellent'
) からバブル クラウドを作成します。名前と値の引数 FaceColor
を指定してバブルの色をカスタマイズします。BubbleCloud
オブジェクトを b
として返すため、後でオブジェクトのプロパティを設定できます。
load patients b = bubblecloud(Weight(1:20),SelfAssessedHealthStatus(1:20), ... 'FaceColor',[0.3 0.6 0.4]);
患者が喫煙者かどうかに応じてバブルをグループ化します。データをグループ化すると、Figure に自動的に凡例が表示されます。凡例のタイトルを指定します。次に、バブル ラベルの可視性を維持するために、Figure のサイズを大きくし、フォント サイズを 9
ポイントに設定します。
b.GroupData = Smoker(1:20);
b.LegendTitle = "Smoker";
f = gcf;
f.Position([3 4]) = [655 395];
b.FontSize = 9;
グループを異なる色で可視化するには、FaceColor
プロパティの設定を既定値の 'flat'
に戻します。それらと同じ色をバブルのエッジに使用するには、EdgeColor
プロパティを 'flat'
に設定します。
b.FaceColor = 'flat'; b.EdgeColor = 'flat';
グループの色をカスタマイズするには、ColorOrder
プロパティを新しい色の RGB 3 成分を含む行列に設定します。
b.ColorOrder = [0.3 0.6 0.4; 0.4 0.3 0.6];
あるいは、BubbleCloud
オブジェクトを関数 colororder
に渡してこのプロパティを設定できます。この関数を使用すると、RGB 3 成分、16 進数カラー コード、または事前定義された色名で色を指定できます。たとえば、2 つの色の 16 進数カラー コードを指定します。
colororder(b,["#E6CC1A"; "#4D9966"])
バブル クラウドでの categorical データの可視化
c
を categorical 配列として定義します。関数 histounts
を使用して categorical データをビン化し、バブル サイズとラベルを返します。次に、バブル サイズとラベルを関数 bubblecloud
に渡します。
c = categorical(["Pumpkin" "Princess" "Princess" "Princess" "Spooky Monster" ... "Spooky Monster" "Spooky Monster" "Spooky Monster" "Spooky Monster"]); [sz,labels] = histcounts(c); bubblecloud(sz,labels)
入力引数
tbl
— バブル データを含む table
table | timetable
バブル データを含む table。table には、バブル サイズを指定する変数が少なくとも 1 つ必要です。バブル サイズには、非負の数値、NaN
、および Inf
の値を含めることができます。チャートには正のサイズのバブルのみが表示されます。ゼロ、NaN
、および Inf
の値は無視されます。
table には、次のデータを含む変数をオプションで含めることができます。
バブル ラベル — この変数は、文字ベクトルの cell 配列または string ベクトルを使用して作成します。
グループ化データ — この変数は、文字ベクトルの cell 配列、string ベクトル、categorical ベクトル、数値ベクトル、または logical ベクトルを使用して作成します。
グループ化データは、複数のクラウドを異なる色で表示するのに便利です。たとえば、メーカー別にグループ化された自動車のデータを表示できます。
szvar
— バブル サイズの table 変数
変数名 | 変数インデックス | logical ベクトル
バブル サイズの table 変数。次の値のいずれかとして指定します。
変数名 — サイズ データを含む table 変数の名前の文字ベクトルまたは string スカラー。
変数インデックス — サイズ データを含む table 変数のインデックス。インデックスを
1
から table 内の変数の数までの数値として指定します。logical ベクトル — table 内の変数と同じ数の要素をもつ logical 値のベクトル。ベクトルに含まれる
true
値は 1 つだけでなければなりません。
labelvar
— バブル ラベルの table 変数
変数名 | 変数インデックス | logical ベクトル
バブル ラベルの table 変数。次の値のいずれかとして指定します。
変数名 — ラベルを含む table 変数の名前の文字ベクトルまたは string スカラー。
変数インデックス — ラベルを含む table 変数のインデックス。インデックスを
1
から table 内の変数の数までの数値として指定します。logical ベクトル — table 内の変数と同じ数の要素をもつ logical 値のベクトル。ベクトルに含まれる
true
値は 1 つだけでなければなりません。
groupvar
— バブル グループの table 変数
変数名 | 変数インデックス | logical ベクトル
バブル グループの table 変数。次の値のいずれかとして指定します。
変数名 — グループ化データを含む table 変数の名前の文字ベクトルまたは string スカラー。
変数インデックス — グループ化データを含む table 変数のインデックス。インデックスを
1
から table 内の変数の数までの数値として指定します。logical ベクトル — table 内の変数と同じ数の要素をもつ logical 値のベクトル。ベクトルに含まれる
true
値は 1 つだけでなければなりません。
バブル グループを指定すると、bubblecloud
はデータを異なる色の個別のバブル クラウドに分割し、凡例を表示します。色は ColorOrder
プロパティから決定され、凡例のタイトルは table 内の groupvar
変数の名前になります。
sz
— バブル サイズのベクトル
数値ベクトル
バブル サイズ。非負の値を含む数値ベクトルとして指定します。ゼロ、NaN
、および Inf
の値は無視されます。たとえば、bubblecloud(1:10)
は、サイズが 1
~ 10
の 10 個のバブルを作成します。
データ型: single
| double
| int8
| int16
| int32
| int64
| uint8
| uint16
| uint32
| uint64
labels
— バブル ラベルのベクトル
文字ベクトルの cell 配列 | string ベクトル
バブル ラベル。文字ベクトルの cell 配列または string ベクトルとして指定します。cell 配列または string ベクトルの要素数は sz
ベクトルの要素数と一致しなければなりません。たとえば、bubblecloud(1:3,["one" "two" "three"])
は、ラベルが "one"
、"two"
、および "three"
の 3 つのバブルを作成します。
データ型: cell
| string
groups
— バブル グループのベクトル
文字ベクトルの cell 配列 | string ベクトル | categorical ベクトル | logical ベクトル
バブル グループ。文字ベクトルの cell 配列、string ベクトル、categorical ベクトル、または logical ベクトルとして指定します。要素数は sz
ベクトルの要素数と一致しなければなりません。たとえば、bubblecloud(1:3,["one" "two" "three"],["Group1" "Group2" "Group2"])
は、2 つのグループに分割された 3 つのバブルを作成します。
バブル グループを指定すると、bubblecloud
はデータを異なる色の個別のバブル クラウドに分割し、タイトルなしで凡例を表示します。色は ColorOrder
プロパティから決定されます。
データ型: cell
| string
| categorical
| logical
parent
— 親コンテナー
Figure
オブジェクト | Panel
オブジェクト | Tab
オブジェクト | TiledChartLayout
オブジェクト | GridLayout
オブジェクト
親コンテナー。Figure
、Panel
、Tab
、TiledChartLayout
、または GridLayout
オブジェクトとして指定します。
名前と値の引数
引数のオプションのペアを Name1=Value1,...,NameN=ValueN
として指定します。ここで Name
は引数名で、Value
は対応する値です。名前と値の引数は他の引数の後になければなりませんが、ペアの順序は重要ではありません。
R2021a より前では、コンマを使用してそれぞれの名前と値を区切り、Name
を引用符で囲みます。
例: bubblecloud(1:10,'FaceColor','red')
は赤色のバブル クラウドを作成します。
メモ
ここでは、プロパティの一部だけを紹介しています。完全な一覧については、BubbleCloud Properties を参照してください。
Title
— チャートのタイトル
文字ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列 | string 配列 | categorical 配列
チャートのタイトル。文字ベクトル、文字ベクトルの cell 配列、string 配列または categorical 配列として指定します。複数行のタイトルを作成するには、文字ベクトルの cell 配列または string 配列を指定します。配列の各要素は、テキストの各行です。
あるいは、関数 title
を呼び出してチャートにタイトルを追加できます。
bubblecloud(rand(1,20))
title("Random Bubbles")
LegendTitle
— 凡例のタイトル
文字ベクトル | 文字ベクトルの cell 配列 | string 配列 | categorical 配列
凡例のタイトル。文字ベクトル、文字ベクトルの cell 配列、string 配列、または categorical 配列として指定します。複数行のタイトルを作成するには、文字ベクトルの cell 配列または string 配列を指定します。配列の各要素は、テキストの各行です。
データを table で指定する場合、既定ではグループを指定する変数の名前が凡例のタイトルになります。
FaceColor
— バブルの塗りつぶし色
'flat'
(既定値) | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 色名 | 省略名 | 'none'
バブルの塗りつぶし色。次の表の値として指定します。
FaceColor の値 | 説明 |
---|---|
'flat' | バブルの各グループに MATLAB® で異なる色を割り当てます。色はチャートの |
RGB 3 成分または 16 進数カラー コード | バブルのすべてのグループに 1 つのカスタムの色を割り当てます。
以下の 2 つの表に、いくつかの一般的な色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを示します。 |
色名または省略名 |
以下の表に、使用可能な色名と省略名を示します。 |
'none' | バブルのすべてのグループを色なしで表示します。 |
次の表に、使用可能な色名と省略名を対応する RGB 3 成分および 16 進数カラー コードと共に示します。
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" | |
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" | |
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" | |
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" |
MATLAB の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|
[0 0.4470 0.7410] | "#0072BD" | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | "#D95319" | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | "#EDB120" | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | "#7E2F8E" | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | "#77AC30" | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | "#4DBEEE" | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | "#A2142F" |
EdgeColor
— バブルのエッジの色
[0 0 0]
(既定値) | 'flat'
| RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 色名 | 省略名 | 'none'
バブルのエッジの色。次の表の値として指定します。
EdgeColor の値 | 説明 |
---|---|
'flat' | バブルの各グループに MATLAB で異なるエッジの色を割り当てます。色はチャートの |
RGB 3 成分または 16 進数カラー コード | バブルのすべてのグループに 1 つのカスタムのエッジの色を割り当てます。
以下の 2 つの表に、いくつかの一般的な色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを示します。 |
色名または省略名 |
以下の表に、使用可能な色名と省略名を示します。 |
'none' | バブルのすべてのグループをエッジの色なしで表示します。 |
次の表に、使用可能な色名と省略名を対応する RGB 3 成分および 16 進数カラー コードと共に示します。
色名 | 省略名 | RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|---|---|
"red" | "r" | [1 0 0] | "#FF0000" | |
"green" | "g" | [0 1 0] | "#00FF00" | |
"blue" | "b" | [0 0 1] | "#0000FF" | |
"cyan" | "c" | [0 1 1] | "#00FFFF" | |
"magenta" | "m" | [1 0 1] | "#FF00FF" | |
"yellow" | "y" | [1 1 0] | "#FFFF00" | |
"black" | "k" | [0 0 0] | "#000000" | |
"white" | "w" | [1 1 1] | "#FFFFFF" |
MATLAB の多くのタイプのプロットで使用されている既定の色の RGB 3 成分および 16 進数カラー コードを次に示します。
RGB 3 成分 | 16 進数カラー コード | 外観 |
---|---|---|
[0 0.4470 0.7410] | "#0072BD" | |
[0.8500 0.3250 0.0980] | "#D95319" | |
[0.9290 0.6940 0.1250] | "#EDB120" | |
[0.4940 0.1840 0.5560] | "#7E2F8E" | |
[0.4660 0.6740 0.1880] | "#77AC30" | |
[0.3010 0.7450 0.9330] | "#4DBEEE" | |
[0.6350 0.0780 0.1840] | "#A2142F" |
出力引数
b
— バブル クラウド オブジェクト
BubbleCloud
オブジェクト
スタンドアロンの可視化である BubbleCloud
オブジェクト。b
を使用して、チャートの作成後にそのプロパティを設定します。
詳細
スタンドアロンの可視化
スタンドアロンの可視化は、他のチャートから独立して機能する特別な目的のために設計されたチャートです。plot
および surf
のような他のチャートとは異なり、スタンドアロンの可視化には事前構成済みの axes オブジェクトが組み込まれています。一部のカスタマイズは使用できません。スタンドアロンの可視化には次のような特徴もあります。
ライン、パッチ、または表面といった他のグラフィックス要素と組み合わせることはできません。したがって、
hold
コマンドはサポートされません。関数
gca
はチャート オブジェクトを現在の座標軸として返すことができます。axes オブジェクトを入力引数として受け入れる多くの MATLAB 関数にチャート オブジェクトを渡すことができます。たとえば、チャート オブジェクトを関数
title
に渡すことができます。
バージョン履歴
R2021a で導入
MATLAB コマンド
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