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ライブ スクリプトまたはライブ関数とは

MATLAB® ライブ スクリプトおよびライブ関数は、ライブ エディターと呼ばれる単一の環境で MATLAB コードと書式設定されたテキスト、数式およびイメージを組み合わせた対話型ドキュメントです。さらに、ライブ スクリプトでは、出力がその作成元のコードとともに格納され、表示されます。

ライブ スクリプトとライブ関数を使用して次を行います。

視覚的に問題を調査および解析

  • 単独の対話型環境でコードを記述、実行およびテストします。

  • コードをブロックごと個別に (ライブ スクリプトのみ) またはファイル全体として実行し、結果とグラフィックスを、それらを生成したコードとともに表示します。

Live script with two outputs. Each output is displayed to the right of the code that produced it.

多様に書式設定された実行可能な表現コンテンツを共有

  • プロセスを説明するためのタイトル、見出しおよび書式設定されたテキストを追加し、サポート素材として式、イメージおよびハイパーリンクを含めます。

  • 表現コンテンツを、多様に書式設定された実行可能なドキュメントとして保存し、同僚や MATLAB コミュニティと共有したり、HTML ファイル、PDF ファイル、Microsoft® Word ドキュメント、LaTeX ファイル、Markdown ファイル、Jupyter® Notebook に変換して公開したりすることができます。

Live script with a heading, image, descriptive text with formatted equations, and code

教育のための対話型講義の作成

  • コードと結果に、書式設定されたテキストと数式を組み合わせます。

  • 順を追った講義内容を作成し、それらを順に実行してトピックについて解説します。

  • 質問に回答したり、関連するトピックについて確認したりするために、その場でコードを変更することができます。

  • 対話型ドキュメントまたはハード コピー形式で講義内容を受講生と共有し、課題として部分的に完了しているファイルを配布します。

Live script containing a homework assignment with three exercises and text inviting the user to complete the exercises by adding code and text directly to the live script

標準のコード スクリプトおよび関数との相違点

ライブ スクリプトおよびライブ関数は、いくつかの点で標準のコード スクリプトおよび関数と異なっています。次の表は、主な相違点をまとめています。

 ライブ スクリプトとライブ関数標準のコード スクリプトと関数
ファイル形式ライブ コード ファイル形式。詳細については、ライブ コード ファイル形式 (.mlx)を参照してください。標準テキスト ファイル形式
ファイルの拡張子.mlx.m
出力の表示ライブ エディターでコード付き表示 (ライブ スクリプトのみ)コマンド ウィンドウで表示
テキストの書式設定書式設定されたテキストをライブ エディターで追加および表示パブリッシュ マークアップを使用して書式設定されたテキストを追加し、パブリッシュして表示
視覚的表現

Live script with code, output, and formatted text

Plain code script showing code and green commented text

要件

  • MATLAB R2016a — MATLAB は、Version R2016a 以降でライブ スクリプト、Version R2018a 以降でライブ関数をサポートしています。

  • オペレーティング システム — R2019b 以降、MATLAB は、MATLAB でサポートされているすべてのオペレーティング システムでライブ エディターをサポートしています。詳細については、System Requirements を参照してください。

    MATLAB Version R2016a から R2019a では、ライブ エディターは、MATLAB でサポートされている一部のオペレーティング システムでサポートされていませんでした。

    サポートされていないオペレーティング システムには以下が含まれます。

    • Red Hat Enterprise Linux 6

    • Red Hat Enterprise Linux 7

    • SUSE Linux Enterprise Desktop Version 13.0 以前

    • Debian 7.6 以前

    さらに、オペレーティング システムによっては、MATLAB Version R2016a から R2019a でライブ エディターを実行するには追加の構成が必要となります。お使いのシステムでライブ エディターを実行できない場合、システムの構成方法をテクニカル サポートにお問い合わせください

サポートされていない機能

MATLAB の一部の機能はライブ エディターではサポートされていません。

  • クラス — クラスはライブ エディターではサポートされていません。代わりにクラスを標準のコード ファイル (.m) として作成します。その後、ライブ スクリプトまたはライブ関数でこれらのクラスを使用できます。

  • MATLAB の基本設定 — ライブ エディターは、カスタム キーボード ショートカット、Emacs 形式のキーボード ショートカットを含め、MATLAB の基本設定の一部を無視します。

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